YUTAのモスクワ留学はちゃめちゃ通信
2003年6月

 今のクラスメートメキシコ人のカルロスイギリス人のピーター中国人のリー君と日本人の僕です。みんなロシア語能力も初級同然でお互いの国の言語もバラバラですが楽しく授業を受けています。この4人を約1ヶ月間、1人で教えてくれていたのが、「マリアーナ先生」で年の割にいつもきわどい服装をしてきて授業を教えてくれます。

 

 この前の授業中に先生が「明日は授業が休みです。」と言ったのですが、その日の深夜12時過ぎに僕の部屋を先生がノックしてきてやっぱり明日は授業をやりますと伝えにきました。先生は大学の寮に住んでいるわけでなく、家までかなり遠いはずなのに夜中に僕の部屋にやってきてかなり驚きました。僕の部屋だけでなくクラスメート4人全員の部屋に伝えに回ったらしいです。次の日クラスメートに聞いたら中国人のリー君の部屋には深夜1時30分にやってきたらしいです。

 そんな深夜まで大学にいてもマリアーナ先生はしっかり次の日には1限目の9時半の授業には来ていました。他の人に聞いてもそんな先生は珍しく聞いた事がないと言います。その事件から数日後にもう一度先生が授業中に、明日は授業が休みですと言って、やはり明日授業は行います、とまた僕の部屋にやってきました。かなり変わった先生でした。ですが僕はそんな変わった先生がかなり好きでした。

 ですが先生が授業中に急に大学を辞めると言い出しました。なぜなら大学を辞めてブルガリア大使館で働くそうです。だから今週の金曜日が最後の授業になりますとも言いました。僕等はそれを聞いて、前日の木曜日に僕がみんなで先生に手紙を書こうと提案したらみんな賛成してくれ、僕は朝の4時ごろまで辞書と格闘しながらロシア語の手紙を書き上げました。他のクラスメートもしっかり手紙を書いてきました。
 僕は手紙と先生と最後に写真を撮る為にデジカメを持って、朝1限目の授業に向かって教室の扉を開けると、マリアーナ先生は教室にいなく、既に新しい先生に代わっていました。僕も含めクラスメート全員かなりのショックでした。おまけに新しい先生はスゴイ顔の先生で僕とイギリス人のピーターはその先生のあだ名を「GODZZIRAゴジラ」と呼んでいます。かなり似ています。

 日曜日にもうすぐ日本に帰る同じ寮の日本人の人がお土産を買いに行くと言うので僕も一緒について行きました。場所は地下鉄イズマイロフスキー・パールク駅をから出て直ぐの所に土産物屋が沢山集まったマーケットがあり、10ルーブル(約40円)の入場料を払って中に入ることが出来ます。中はロシア土産の定番のマトリョーシュカや琥珀のネックレスから、ガラクタのようなものまで何でも売っていました。そこでいくつか品物を買い、さあ家へ帰ろうと地下鉄に向っていたら、いきなりロシア人の男2人に呼び止められました。

 ロシア人に絡まれることはいままでもよくあったので、いつもしてるように無視して通り過ぎようとしたら。一緒にいた日本人の人が無理やり腕をつかまれて引っ張られました。これはやばいなーと思っていたら、実はその人達は私服の警察官でパスポートのチェックをしたかっただけだったらしいです。それを知らずに僕達が無視して逃げようとしたので腕を引っ張って呼び止めたらしいです。ですが僕が今まで聞いた話や、実際自分がパスポーチェックを受けた時はいつも警察官の服装をしている人達ばかりで、私服警官なんて聞いたこともなくロシアにいるなんて思っても見ませんでした。

 日本人(アジア人)はここモスクワでは頻繁にパスポートチェックをされるので気おつけた方がいいです。ほとんどの警察官たちはパスポートになんくせをつけてきたり、もしパスポートも持ってない時に彼らの小遣い稼ぎの罰金として、いくらかお金を巻き上げようとしているやつらがほとんどです。モスクワに住んでいる日本人もほとんどの人が何回かは警官にパスポートチェックを要求されているらしいのですが、僕はこの1週間だけで3回もパスポートチェックを受けました。ほんとツイてないです。。。警官に呼び止められるのはロシアではよくありますが、警察服を着た警官以外に私服警官がいるので常に気おつけて、外出する際は常にパスポートは持つようにするべきです。

僕の様に1週間に3回は捕まり過ぎですが。。。 

 大学近くにある日本料理屋へ行きました。料理も結構本格的でした。久しぶりの日本料理に感動してついつい食べ過ぎてお腹を壊してしまいました・・・。

 新しく僕達の担任になった先生の一人が、クラスメート全員(メキシコ人のカルロス、イギリス人のピーター、中国人のリー君と僕のクラスメート4人)で授業の一環としてモスクワにある歴史博物館へ行きましょうと言い、先生も含め5人で校外学習へ行きました。博物館の中はロシアの歴史的な展示品や絵画が沢山あって、それを見ながら先生が説明をしてくれました。説明ももちろんロシア語でいまいちわからない所もありましたけど結構面白かったです。博物館見学が終わった後は現地解散だったので先生とは別れ、僕たち4人で飲みに行きました。こっちもかなり楽しかったです!!

 校外学習の写真は、一番右がイギリス人のピーター、その横が新しく変わった先生、その隣がメキシコ人のカルロス、一番左が中国人のリー君です
ゴジラ先生この先生ではないです。もう一人の先生なんですが、ホント激似です。

 今日はバレエを見に行きました。値段は2階席で120ルーブル(約480円)でした。

この日の演目は「くるみ割り人形」でした。やはり本場だけあって演出も凝っていてなかなかのものでした。

 日本でバレエを見るとなると、まずこの値段で見ることは出来ないのでロシアにいる間は極力劇場に足を運ぶつもりです。

 ロシアのお祭りのようなものに参加してきました。このパーティーは誰でも参加できるというものではなく、招待状が必要なのですが、モスクワで知り合った方が特別に僕を招待してくれました。

 パーティーは野外で行われ、ピザやシャシュリク(串焼きの肉)やビール、コーラなどが食べ放題、飲み放題で、僕は日頃滅多にお目にかかれない御馳走を目の前に食べまくりました。

 ステージも用意されており、ロシアの民族舞踊や、ピエロなどのエンターテイナー達が芸を披露していました。。

 日本にも公演にやってくるロシアが誇る「ボリショイサーカス」に行ってきました。

 チケットの値段は40ルーブル(約160円)からあり、僕は100ルーブル(約400円)の席のチケットを買いました。ですが40ルーブルの席でも十分見ることが出来ます。(それに席が空いていたら前の方の席に自由に移動ができるんで。。
 内容は僕の想像していた以上のものでかなり驚きました。初めは命綱なしの空中ブランコから始まり、次にイヌ、ネコ、サル、アシカ、ゾウの芸が披露されました。
 自転車に乗るイヌ、火の棒を回すネコ、「日光猿軍団」も顔負けの空中ブランコをする猿たち、ボールを自由に操るアシカ、椅子に座ったり、二本足で立つゾウ。

 僕はどうやったら動物達にこんな芸が仕込めるのか不思議でなりませんでした。普通は服従しないネコが4本の足で火の棒を回した時はほんとにビックリしました!

 他にも様々な芸が披露され、最後のトリは猛獣の「トラ」でした。これはかなりのものでした。
 5匹のトラが調教師の言う事に従い、玉乗りを披露し、次に2つの玉の上にまたがったトラの上をこれまた玉に乗ったままのトラが飛び越える芸など今までに見たことのない光景が繰り広げられました。
 最後に調教師と1匹のトラが一緒に玉の上に乗り、その玉が2本のヒモで吊り上げられ、上へ上へとのぼって行きました。もちろん命綱なしで。一番上まであがると、調教師とトラはその玉の上を歩き出しました。少しでも互いの歩くタイミングがずれればまっさかさまに地面に落ちてしまいます。

 これにはサーカス会場全体の観客が歓声を上げました。

僕は芸の数々があまりにも凄すぎてずっと興奮しっぱなしでした。値段も安いのでモスクワに来た際は「ボリショイサーカス」を是非お勧めします!!!!

 6月24日(金)に、モスクワで行われたエルトンジョンコンサートへ行ってきました。

 コンサート会場は、普段はバレエやオペラが行われる「クレムリン大会宮殿」でした。僕のチケットは定価600ルーブル(約2400円)だったのですが、あまりの人気で値段が高騰してしまい、結局1500ルーブル(約6000円)で購入しました。すこし高いかなーと思いましたが、あのエルトンジョンが見れるので、思い切って購入しました。

 余裕を持って開演の1時間半前に行ったのですが、まだ誰も来ておらず一番乗りで開場入りしました。
 クレムリン大会宮殿はさすが「宮殿」と名のつくことだけあって内装も外装もとても綺麗でした。

 曲目は誰もが知っているあの名曲「YourSong」から僕の大好きな「CandleInTheWind」までアンコールを2回含め約3時間近く演奏しました。

曲目もほぼベスト版に近い内容で大満足でした。

 来月は映画「ダンサーインザダーク」で日本でもかなり有名な「ビョーク」のコンサートが行われることになっており、そのチケットも既に購入したので今からとても楽しみです。

 前期の授業が終了し、多くの学生が母国に帰るので、うちの寮では最近毎日のようにお別れの飲み会が行われています。僕達も明日、日本に帰る日本人の飲み会をしました。

 初めは僕たち日本人と韓国人とで飲んでいましたが、前もって誘っておいた僕のクラスメートのイギリス人のピーターと中国人のリー君も後から参戦しました。

 ピーターも次の日にイギリスに帰り、リー君も7月から大学を変わるので、もうみんなバラバラになってしまうので、悲しかったのですが、その寂しさを忘れるほど今日は飲みまくりました。

 僕もかなり酔っ払ってしまい多々暴走してしまいましたが、モスクワに来て今までで一番楽しい飲み会でした。結局深夜過ぎまで飲んでしまい、次の日はかなりキツかったです。

 ピーターの箸の持ち方の上手さには驚きました。彼は箸を初めて使ったと言っていましたがちゃんと持ち方もあっていて、豆も箸でつかんで食べていました。
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