■行程
善根宿6:25→7:35日和佐トンネル手前7:50→9:15休憩9:30→牟岐→大坂峠→内妻浜10:57→松阪峠→11:25古江の海岸11:40→12:00鯖大師12:15→14:20海部「みなみ旅館」
◆善根宿6:25
朝からの雨に気が重いが、小雨なのが救いだ。ここから次の室戸岬にある24番札所までは78Kmもあり、3日掛りの行程となる。23番札所の前を通ってJR牟岐線を渡り、日和佐トンネルに向かって国道55号線を緩やかに登って行く。私のガイドブックでは日和佐トンネルは通らず、よここ峠を越えるようになっていたが、峠道はゲートで封鎖されており、遍路マークもトンネルを指していた。
休憩7:35・7:50
トンネルの長さは690mで歩道もあり問題なく通過する。自動車の水しぶきを気にしながら黙々と歩いていると、東屋で遍路姿の方が休んでおられたので挨拶すると外人の女性だった。フロム?と聞くとジャーマニーと返事が返ってきたので、片言の英語で6月にドイツに旅行に行くというと、・・・ベリーグッド・・・だけが理解できた。
辺川駅手前から車道を離れて遍路道に入るとほっとする。田園と民家の間を行くと小松大師があり、再び国道に出て牟岐川沿いを進んで牟岐の町中に入る。古い家並みを抜け、八坂橋を過ぎると国道55号線と平行する旧道を進み、途中から山道(旧遍路道)を登って大坂峠を越えて内妻浜に下る。
内妻浜10:57
この辺りは地図に八坂八浜とある通り、以前は遍路ころがしの難所の一つだったらしいが、今ではトンネルなどで幾つか消滅してしまったようだ。誰と会うこともなく、内妻トンネル手前から旧国道を上って松坂峠を越えて古江の浜に降りる。海辺の岩場は歩き辛く、往時の遍路の厳しさが感じられる。
古江の海岸11:25・11:40
小雨の中ではあるが、波の音を聞きながら砂浜で腹ごしらえをする。再び国道に出ると鯖大師はすぐだった。
鯖大師12:00・12:15
納経後、雨が止みそうになかったので野宿をあきらめ、海部の旅館に電話を入れる。歩き始めると休憩所で見たドイツ人女性がいたのでハーイと挨拶する。終日の雨の中、こういう出会いが心を和ませてくれる。浅川湾に沿って歩き、国道196号線で海部川大橋を渡って、海部駅前の旅館に着いた。
海部「みなみ旅館」14:20
古い旅館の玄関先で雨具を脱ぎ、ギシギシと音を立てながら狭い階段を3階に上る。風呂、食事場所、洗濯場と迷路のような構造に戸惑いながらも、洗濯機に洗濯物を掘り込んで風呂に入って手足を伸ばす。夕食は遍路の4人でテーブルを囲んだが、私が一番若く、あれこれ情報を頂きながら楽しく過ごさせていただいた。
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