■行程
白藤大師堂6:10→7:00「67番:大興寺」7:20→8:35食事8:55→9:18「68番:神恵院」・「69番:観音寺」・銭型9:55→10:50「70番:本山寺」11:10→14:18「71番:弥谷寺」14:45→15:3072番横の「門先屋」
◆白藤大師堂6:10
昨晩は強い雨風が吹き荒れた。今日は朝夕曇り日中雨との予報なので、まだ雨は降っていないが雨具を着て出発した。しかし、生暖かい風に500mも歩かないうちに暑くなってきたので脱いだ。岩鍋池を左手に見て山裾を時計回りに 巻くように進んで、田園のなかにある67番札所「大興寺(だいこうじ)」に向かう。
「67番:大興寺」7:00・7:20
小さな石橋を渡り、仁王門をくぐって石段を上ると、右手に鐘楼、正面に本堂があり、本堂の左右に大師堂がある。大興寺は真言、天台の二宗の道場であったため、大師堂も2つあるのだそうだ。納経後、北に進んでから北西に向きをかえ、国道から路地に入って村中を抜ける。高松自動車道の高架をくぐって、国道11号線を横断するところにコンビニがあったので立ち寄る。
食事8:35・8:55
コンビニでランチセットを買って食べる。さらに北西に進んでJR予讃線を渡り、財田川に掛る三架橋を渡ると、68番札所「神恵院(じんねいん)」、69番札所「観音寺(かんおんじ)」までは1Km足らずだ。
「68番:神恵院」・「69番:観音寺」9:18・9:35
神恵院と観音寺は同じ境内にあり、山門には68番と69番の2つの寺号が掲げられている。山門をくぐって参道から石段を上ったところが観音寺の境内で、左手に本堂、右手に大師堂がある。観音寺の大師堂の前を進むと神恵院の境内で、階段下に大師堂、長い石段を登るとコンクリートの四角い建物の中に本堂があった。4つのお堂に納経した後は銭型を見に行く。観音寺の本堂右手から裏山を10分足らず登ると展望台があった。
銭型9:45・9:55
展望台に上がると目の前に瀬戸内海が広がり、眼下には寛永通宝の形を砂で作った“銭型”があった。銭型は350年前に作られ、周囲は約 350mもあるそうだ。山門に戻り、財田川に沿って土手をまっすぐ東に進むと、行く手に70番札所「本山寺(もとやまじ)」の五重塔が見えてきた。
「70番:本山寺」10:50・11:10
仁王門は円柱からなる切妻造り本瓦葺きの珍しい八脚門で、鎌倉時代の作といわれ、国の重要文化財に指定されているらしい。また、参道左手に聳える五重塔は八十八ケ寺中で、31番「竹林寺」・75番「善通寺」・86番「志度寺」と本山寺の4ケ寺しかないそうだ。正面奥に本堂、その手前右手に大師堂があり、本堂は国宝に指定されている。
納経を終えると雨が本格的に降り始めてきたので、雨具に傘を差して寺を出る。途中のラーメン屋で定食を食べ(12:55・13:15)、道の駅ふれあいパークの大師の湯に浸かるのを楽しみに坂道を登っていったが、温泉は月1度の定休日で万事窮す。今夜は道の駅で野宿しょうと思っていたが、雨は止みそうもないので、72番近くの旅館に電話を入れる。道の駅から車道を上がって行くと、右手に71番札所「弥谷寺(いやだにじ)」への表参道が分かれていて、上がっていくと俳句茶屋があった。
「71番:弥谷寺」14:18・14:45
参道沿いの店は全て閉まっていた。店の庇を借りてザックを置き、空身で石段を上っていく。途中で駐車場からの裏 参道に合流し、仁王門をくぐって262段の石段を登ると金剛拳菩薩、さらに108段上がると大師堂で、本堂まではさらに170段の石段を登る。
本堂は標高200m程の所にあり、背後には岸壁が屏風のような広がり、前の展望所からは雨に煙る三野町を一望できた。岩壁に刻まれた磨壁仏の前を通って大師堂に行くと、大師堂は靴を脱いで上がらなければならなかった。靴の中はグジュグジュなので遠慮して、南無大師遍照金剛を三度唱えて引き返す。ザックを回収し、車道には降りずに直進して山道を進む。
下り始めると雨水が川のように流れていて歩き辛い。やがて舗装道路に出て高松自動車道をくぐり、ため池の縁を通って11号線に合流し、少し先から右に進むと、72番札所と隣合わせに旅館があった。
72番横の「門先屋」15:30
雨具を脱ぎ、部屋に上って浴衣に着替えるとようやく一息ついた。新聞紙をもらって靴に入れ、洗濯、乾燥、入浴をすませる。風呂上りに店の受付に置いてあった温州蜜柑のジュースを買って飲むと、体の隅々に染み渡っていくような美味しさだった。
夕食はご夫婦と車で回っておられる男性の4人、私が道の駅の大師の湯が休みで入れなかったと言うと、あそこは入館料が1500円もするよ・・・いわれ「そんなに高いなら開いていても入らなかったかも・・・」と、気まぐれな自分の心が見えた。
|