四国八十八ケ所遍路旅

行程 日付 天候 札所 歩行距離 累計
20日目 3月31日 雨のち曇り 25.0Km 652.6Km


「強風に 桜も 枝にしがみつき」


■行程
観自在寺7:55→10:20柏バス停10:40→柏坂→11:53清水大師12:10→15:10宇和島市岩松「新橋旅館」

◆観自在寺7:55
夜半から降り始めた雨は朝になっても止まず、同宿の方は7時半に出発、私は8時まで待って出発した。向かい風が強いので傘を半分すぼめて盾にしながら歩く。八百坂峠に向かって車道をダラダラと一時間近く登った所でようやく雨が上って、目の前に美しい海が広がった。岬は満開の桜に覆われ、海面には三つ子岩とでも名付けたいような小さな島が並んでいた。室手(もろて)の断崖の下には真珠の養殖筏が海に浮ぶ。時おり吹く突風に身を屈めながら下って、内海の漁港にあったバス停に入って休憩する。

柏バス停10:20・10:40
バス停には、宇和島で行われる闘牛の取り組みが掲示されており、よく見ると明日4月1日の開催になっていた。バス停から国道56号線を離れて民家の横から柏坂を登って行く。道標には上り口から休憩舎まで1.7Kmとあったので、その辺りが峠かと思っていたら、標高450mの峠はそこから更に1Km近くダラダラと登っていかなければならなかった。峠のすぐ下には清水大師があった。

清水大師11:53・12:10
標高450mの木立に覆われた峠は林道の途中といった感じで、すぐ下に清水大師があった。平坦な林道を進むと由良半島の展望が開け、登った分だけ急下りして谷間の田園地帯を歩く。今日は宿に泊まって洗濯するつもりなので、宇和島市岩松の旅館に電話する。やがて国道56号線に出合って横断し、芳原(ほはら)川に沿って旧道を進む。津島大橋の手前から右に折れて、岩松川沿いに進むと古い旅館があった。

宇和島市岩松「新橋旅館」15:10
二階の座敷に案内されて旅装を解き、洗濯、乾燥、入浴と決まりごとをこなす。今日の客は私だけのようで、宿泊代は6000円と安いのに、広い部屋で暖房を入れてもらって一人夕食を食べていると、何だか申し訳ない気分になった。


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