■行程
道の駅「すくも」6:30→8:37「39番:延光寺」9:00→12:35松尾峠12:45→16:10「40番:観自在寺」・通夜堂
◆道の駅「すくも」6:30
朝起きたら海が見える・・・、こんなによいロケーションなのに昨夜は貸し切りだった。松田阿川大橋を渡って宿毛市内に入り、国道56号線を東に進む。国道と並行する田んぼの水路には観光用と思われる水車が回っていた。国道から左に逸れて村中を通って、山道を少し辿ると39番札所「延光寺(えんこうじ)」に至る。
「39番:延光寺」8:37・9:00
山門を入ると最初に鐘を背負った亀の石像が目に付く、これは延喜1年(911)寺の池に住む赤亀が竜宮から背負って帰ってきたと伝えられるもので、この時、山号をそれまでの鶴亀山から赤亀山(しゃっきざん)に改めたそうだ。また、鐘は県内最古と言 われ国の重要文化財にも指定されているらしい。境内の参道を進んで右に曲ると正面に本堂、左手に大師堂があり、納経する。本堂右手には「目洗い井戸」と呼ばれる清水が湧いていた。
国道56号線で宿毛市内に戻る途中に市場があったので、具の一杯詰まった稲荷粋寿司を買い、市場の休憩所でお茶を飲みながら朝飯とする。
市街地を抜けて住宅地から峠を越えると、のどかな山村の風景が広がる。池の縁を通って次の峠を越えたところでTシャツ姿になる。次の村には赤牛が放牧されていた。そこから松尾峠まで1.7Kmの道標を見て、番所跡の史跡の前からブンタンが鈴なりの実をつける畑を抜けて松尾峠に上る。
松尾峠12:35・12:45
標高300mの峠は土佐と伊予の国境で、眼下には宿毛湾が見える。峠にある大師堂は一人で寝るには丁度良い感じだが、水がないので要注意だ。峠の反対側から一人登って来られのを期に腰を上げる。伊予側の道はよく整備されていて、1.5km下って車道に合流した。一本松集落を抜け、車道歩きと遍路道を登ったり下ったりしながら歩くと、ようやくのことで僧都川に出て、土手を歩いて40番札所「観自在寺(かんじざいじ)」のある愛南町に入る。
「40番:観自在寺」・通夜堂16:10
このお寺は、1番の霊仙寺から最も遠いため、「四国霊場の裏関所」とも言 われているらしい。石段を上って山門をくぐると右手に美しい石の多宝塔が見える。正面の本堂はコンクリート造りで、左手に大師堂が建つ。納経して納経所で通夜堂をお願いすると、山門の右手にあるトイレに併設された建物に案内された。お礼を言って中に入ると、3月25日に岩本寺のガレージでご一緒した三重の男性が先着されていて、再会を喜ぶ。通夜堂は8畳程の板間で、電灯、流し、フトンもあって快適だった。
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