■行程
「めじかの里」6:15→竜串海岸→8:35叶崎灯台・観音堂8:55→10:25月山神社10:40→赤泊の浜11:10→12:25姫ノ井・郵便局12:40→16:00道の駅「すくも」
◆「めじかの里」6:15
昨夜は風の影響もなく快眠できた。今日も快晴との予報である。竜串海岸に沿って歩き、振り返ると弁天島が逆光のシルエットになって浮んでいた。海をまたぐ片粕大橋は右手の旧道を辿って入り江を回り込み、片粕トンネル(982m)、歯朶ノ浦トンネル(649m)、貝ノ川トンネル(956.5m)を次々に抜けて、4つ目のトンネル手前から左に入って、叶崎観音堂に立ち寄る。
叶崎灯台・観音堂8:35・8:55
樹林のトンネルを通って突端の灯台まで行ってみたが、展望は良くなかった。観音堂は階段を上った高台にあるので絶景を期待したが、こちらも樹林に遮られて今ひとつだった。旧道でトンネルを迂回して再び車道を歩き、叶崎大橋を渡って集落に入るとあちこちでイカの天日干しが見られた。やがて、国道321号線を離れ、遍路道20丁 (2.18Km)の山越え道を辿ると車道に出て、しばらく行くと月山神社があった。
月山神社10:25・10:40
解説板によると、月山神社はもと守月山月光院南照寺と称せられた神仏混合の霊場で、明治元年に月山神社と改称されたとあり、名の由来は神社の御神体が三日月型の石で、月夜見尊を奉ったことにより、その後、僧空海がこの地で密教を行ったことから番外霊場となったそうだ。その三日月型の御神体は本殿の裏の岩場を10m程登った所にあった。車道5分で再び遍路道に入り、山道を登ってから赤泊の浜に下りる。
赤泊の浜11:10
小さな浜辺は岩がゴロゴロしていて歩き辛いが、100m程先で県道に上って赤泊の集落に向かう。道は集落入口の音無神社で分かれるが、遍路マークが左手の舗装林道を指していた(ように思う・・・)ので、迷いなく登っていったが、これがけっこうな峠越えだった(標高90m)。下った海辺の集落は西泊で、村の人に聞くと道は間違いではないが、遠回りをしているらしい。この時点でガイドブックを見ても後の祭りであるが、ガイドブックには、音無神社から直進(北北西)して姫ノ井で321号線に合流するようになっていた。海抜2mの西泊から標高100mの姫ノ井へは、車の通らない立派な道路が付いていたが、延々1.5Kmの登り坂が続くのにはうんざりで、ドッと疲れた。
姫ノ井・郵便局12:25・12:40
国道321号線に合流した所に郵便局があったので出金する。余りの好天に初めてTシャツ姿になって歩く。途中の市場で買ったサンマ寿司はやや酸っぱかった(13:30・13:45)。標高100m付近を通る国道は北に向かって大月町の半島を横切り、宿毛湾に下る。途中で千葉からこられた方とご一緒し、政治談議に熱を帯びてきたところで、宿泊予定の道の駅に着いた。
道の駅「すくも」16:00
ここの休憩所は二階建ての立派なもので、すぐ下には宿毛湾の美しい景色が広がっていて最高だ。但し海に近いので風が強く、2階部分に掛けられた簾が大きく揺れていた。道の駅にはお握りなど売っていなかったが、お店で訊ねると1個100円で握ってくれるというので2個お願いすると、 バナナを1本接待いただいた。おまけに、隣の店にはビールが置いてあり、思わず胸の内でヤッターと叫ぶ。二階の8畳程の板敷きで、暮れ行く海を眺めながら足裏を入念にマッサージにする。
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