Review No.G-004

GUARDIAN'S SWORD
ガーディアンズ・ソード

(C)TGL ,1998



人それぞれの過去を背負いながら、
明日を見つめたその先にあるものは・・・・・・

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ガイ
ガイ


「ガーディアンズ・ソード」とはいったい何だったのか・・・?

 テーブルトークRPGではごく一般的な「ショート・クエスト」であるが、コンピュータRPGではダンジョン型を除いては意外とめずらしい。街は「メル」しか出てこない。登場人物も関係を把握するのが難しいほど出てきたりはしない。 すべての面において非常にコンパクトにまとまっている と言えよう。
 ところで、最初のオープニングを見たときにはけっこう「本格派RPG」の匂いがしたのだが、ゲームスタート直後のイベントで裏切られた。 「あぁ、やっぱりTGLだ」 ・・・がっかりしたのではない、うれしかったのだ。
  『R 2『空を斬る!!』
と同じ、心地よいプレイの感触がよみがえってきた。これからしばしの間、登場するキャラクターとともに泣いたり笑ったりできるのだ・・・

 他のソフトハウスなら、途中で挿入されるミニゲームは文字通り単体の「ミニゲーム」であって、その成否が本編に影響するようなことはない。しかし、 『GUARDIAN'S SWORD』のミニゲームはクリアしないとストーリーが前に進まない。
 一昔前のRPGは不条理とも言える謎を大量に配置し、それによってゲームに手ごたえを与えていた。しかし今は、一部の例外を除いて、あまりに難しいゲームは好まれない傾向にある。その傾向に従って難易度を低く設定したことで、RPGはゲーム性を失っていき、ひいてはプレイヤーをも失っていった。単にストーリーを追うだけの「作業」に魅力を感じなくなったプレイヤーが、次々とRPGから離れていってしまったのである。この『GUARDIAN'S SWORD』に見られる、 ミニゲームをシナリオの中に埋め込むというのは、難易度を低く保ちながら少しでもゲーム性を高めようという試みなのかもしれない。

ロザンナ
ロザンナ  さてここで苦言を一つ。 魅力的なキャラクターを配しながら、いま一つそのキャラクターを活かしきれていない ような気がする (CGはさすがテイジイエルだと思ったけど)
 主人公の「ガイ」は一見頼りになりそうに見えながら、随所で冷静さを失ったような言動を見せる。序盤に行動を共にする「マナ」にしても、信用できる相手かどうかプレイヤーとしても判断に迷うところがある。このような キャラクターの個性をシナリオの中でもっと大きく引き出せば、もっとドラマチックな展開になったのではないか と思う。 マナのその後 が気がかりだというのは私だけではないはず。 (実際、後で何らかのイベントに関連しているかもしれないと思い、メモしておいたくらいだし)

  総合評価としては、やや厳しいかもしれないが 「可」 というところか。 しかし、ストーリー全体を見渡しても、エンディングを見たところでも、「続編を作ります」というささやき声が至る所から聞こえてくる・・・というか、作ってもらわないとプレイした者としても、これでは何か納得がいかない。 この 『GUARDIAN'S SWORD (プロローグ) に続く、「本編」が出ることを 強く期待したい

セシカ
セシカ

さーてと (笑)
 セシカちゃん、この手のRPGではお約束のヒロインですが、 「ブーメラン使い」 なんですね。構えているところがまったく違和感なく似合っています。プレイ後にわかりましたが、重要な役どころだったんですね。
 あと余談ながら重要なのは、ソフトの値段。総合評価は「可」にしてしまいましたが、 低価格だからといって決して手抜きの産物ではありません。 テイジイエルさん、エライっ!


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