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(C)TGL ,1998
人それぞれの過去を背負いながら、
明日を見つめたその先にあるものは・・・・・・
ガイ
他のソフトハウスなら、途中で挿入されるミニゲームは文字通り単体の「ミニゲーム」であって、その成否が本編に影響するようなことはない。しかし、
『GUARDIAN'S SWORD』のミニゲームはクリアしないとストーリーが前に進まない。
一昔前のRPGは不条理とも言える謎を大量に配置し、それによってゲームに手ごたえを与えていた。しかし今は、一部の例外を除いて、あまりに難しいゲームは好まれない傾向にある。その傾向に従って難易度を低く設定したことで、RPGはゲーム性を失っていき、ひいてはプレイヤーをも失っていった。単にストーリーを追うだけの「作業」に魅力を感じなくなったプレイヤーが、次々とRPGから離れていってしまったのである。この『GUARDIAN'S SWORD』に見られる、
ミニゲームをシナリオの中に埋め込むというのは、難易度を低く保ちながら少しでもゲーム性を高めようという試みなのかもしれない。
ロザンナ
さてここで苦言を一つ。
魅力的なキャラクターを配しながら、いま一つそのキャラクターを活かしきれていない
ような気がする
(CGはさすがテイジイエルだと思ったけど)
。
主人公の「ガイ」は一見頼りになりそうに見えながら、随所で冷静さを失ったような言動を見せる。序盤に行動を共にする「マナ」にしても、信用できる相手かどうかプレイヤーとしても判断に迷うところがある。このような
キャラクターの個性をシナリオの中でもっと大きく引き出せば、もっとドラマチックな展開になったのではないか
と思う。
マナのその後
が気がかりだというのは私だけではないはず。
(実際、後で何らかのイベントに関連しているかもしれないと思い、メモしておいたくらいだし)
総合評価としては、やや厳しいかもしれないが 「可」 というところか。 しかし、ストーリー全体を見渡しても、エンディングを見たところでも、「続編を作ります」というささやき声が至る所から聞こえてくる・・・というか、作ってもらわないとプレイした者としても、これでは何か納得がいかない。 この 『GUARDIAN'S SWORD (プロローグ) 』 に続く、「本編」が出ることを 強く期待したい 。
セシカ
さーてと
(笑)
セシカちゃん、この手のRPGではお約束のヒロインですが、
「ブーメラン使い」
なんですね。構えているところがまったく違和感なく似合っています。プレイ後にわかりましたが、重要な役どころだったんですね。
あと余談ながら重要なのは、ソフトの値段。総合評価は「可」にしてしまいましたが、
低価格だからといって決して手抜きの産物ではありません。
テイジイエルさん、エライっ!