無理に美少女を登場させる、ありがちな「美少女モノ」かと思いきや、なかなかシリアスな展開ではありませんか （ＴＧＬの作品だから、その点は大丈夫だと思っていましたが） 。最初のうちは、大きな目的もないままゲームは淡々と進んでいくのですが、「帰蝶」なる名前が出てくるあたりから物語は意外な展開を見せ、あの「本能寺の変」へとつながっていきます。「なるほど、もしかしたら裏でこんなこともあったかもしれない」と、妙に納得させられてしまいました。「織田信長」「徳川家康」から「服部半蔵」「石川五右衛門」にいたるまで、歴史上の人物がてんこ盛りで登場し、おおむね史実どおりの展開で進むので、日本史に詳しい人なら２倍楽しめそうです。
　そうそう 『 機動戦艦 ナデシコ』 風の、登場人物による「かぶりものコント」があちこちにあるので、そっちの趣味の人も要チェックですね。「白鷺いずみ」は「ホシノ・ルリ」に似ているし……

　 「忍びだからこそ誰よりも先に人に会える」 という、主人公のくノ一 「百地こころ」 の言葉がとても印象深く耳に残っている「グリシンあみの」でした。