<自分史>あおっくんの中のあおっくん | ||
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1996年 続・スキー場から27時間
事故の処理も終わり、開通されてまもなく案内板に「名神高速道路ユキ通行止め」の文字が飛び込んできた。 こりゃもう高速道路はあきらめよう!ということで、一般道へと入った。 一般道は深夜にもかかわらず大渋滞!ちょっと道が空いてながれ始めると、今度はまた「ぱたぱたぱた・・・」と音がし始める!もうこうなったら音が鳴るのはあきらめなくてはならないので、この音に「ぱた子さん」という名前をつけ、友達になった・・・(^^;だから、音が鳴り始めると・・・「ぱた子さぁ〜ん!いらっしゃいっ!」とか言えるぐらいもう気分はナチュラルハイになっていた。 それからやっとのことで名神高速の入り口にたどり着くと、ゲートはあいていた。 今のところ、看板には通行止めと書かれているけれど、どうやら動いているらしい。 そして、はいってびっくり・・・・大渋滞、いや、停滞!動かない!友達ももう運転が限界になっていたので、僕が代わる。 ホントに動かない!夜中の2時。 でも、寝てたら動いた時に困るので、寝れない・・・(^^;しかしながら、一晩中起きていたがまったく動かなかった。 回りが明るくなってきた。 朝になったらしい。 スキー場を出て、パーキングエリアでコーヒーを飲んで以来何も口に入れていない。 そろそろみんなおなかが空くころだ。 相変わらず動かない・・・幸いといっていいのだろうか?このクルマにはナビゲーションシステムがついていた。 コンビニの情報も入っている。 どうやらこの近くにコンビニがあるらしい。 僕と友達は高速道路のフェンスを乗り越えて買い出しに行くことにした。 下の道もかなり雪が積もっていた。 転びそうになりながらコンビニに急ぐ。 雪のせいで客が少なかったのだろう。 お弁当やらおにぎりはたくさんおいてあった。 飲み物や暇つぶしの雑誌お菓子なども買ってクルマに帰った。 依然として車は動いていない。 退屈な時間をいかに楽しく過ごせるかが人間としての課題だということをこの時知った。 高速道路上に全高2メートル近くにもなり雪だるまを作ったり、キャリアに積んでいたスキーをおろして高速道路を滑ったりした。 そうこうしているうちに時間が過ぎ、もう夕方になっていた。 スキー場を出発してから24時間やっと車は動き出した。 除雪が進んだこともあって、チェーンも要らない状態で走ることが出来た。 やっと帰ってきた大阪!時間は午後7時30分。 スキー場を出て27時間後のことであった。 |