指宿・佐多岬の旅2018/01/21〜25

休暇村を拠点に佐多岬を目指す

 北海道宗谷岬に続いて、本州最南端佐多岬を目指して今回の旅行を計画しました。佐多岬は九州の岩崎財閥によって独占的 に押さえられていて、観光的には開発が遅れていたところである。最近まで、岩崎財閥の許しなしには佐多岬に行けないところに なっていたらしい。現状佐多岬で泊まれるホテルも岩崎財閥以外にはない。そうした関係で佐多岬への道路整備も進んでこなかっ たようである。公共交通機関、公共のバス路線も全くないに等しい状況である。佐多岬への旅行を考え計画を立てようとしたが、 こうした事情でリーズナブルな旅行を計画することが出来なかった。そこで休暇村主催の佐多岬の旅を申し込んだのであるが、 残念ながら定員割れで実現しなかった。仕方なく休暇村に宿泊しレンタカーで往復することにした。なるべくなら公共交通か観光バスなどで訪れたかったのであるが、ここは佐多岬実現には仕方ないとレンタカーした。 大隅半島の開発遅れについては他の事情もあるかもしれないが、あらためて独占の弊害がいかに大きなものか感じている。 最近になってようやく公共工事が進み、佐多岬に無料で行けるようになっている。私の旅行の時は、トンネルが歩いて通れる状態 で、未だ車はトンネルの手前の駐車場に止めなければならない状態でした。まだまだ大変なところという感である。 このような中で今回の旅行はスカイマークを使って神戸空港⇔鹿児島空港、休暇村に宿泊し指宿周辺をぶらつきレンタカーで 佐多岬に行く計画にした。

第1日

 休暇村周辺を散策。砂風呂を楽しむ。


第2日 午前 かめ壷熟成の焼酎を試飲

 午前中は休暇村主催の酒蔵巡りと宮ヶ浜周辺の散策「宮ヶ浜港防波堤捍海? (通称 三日月型突堤)や宮ヶ浜浜アコウがある」をする。酒蔵は大山甚七商店で芋焼酎を江戸時代考案のかめ壺を使った熟成法で 作っている。かめ壷を使った焼酎製造工場を見学しさらに試飲もあり楽しいひとときをすごした。


第2日 午後 いぶすき西郷どん館へ


 国指定史跡指宿橋牟礼川遺跡を見学する。同じ場所から縄文土器と弥生土器が出てきた貴重な国指定遺跡である。この遺跡は縄文土器が弥生土器より古いことを決定づけたことで知られている。1917年(大正7年)18年の発掘調査で、開聞岳の火山灰層をはさんで下の地層から縄文土器が、上の地層から弥生土器が発見された。それまでは縄文土器と弥生土器の違いについて2つの違う民族が同じところにそれぞれの土器を使っていたのではないかという説が有力であったが、この論争に決着をつけた貴重な遺跡である。さらに874年の開聞岳噴火で古代隼人の生活文化も埋まっているらしく、古墳時代の謎の解明にも役立つらしい。
 続いて指宿考古博物館を訪れた。丁度NHKTVで大河ドラマせご(西郷)どんが放送とあって、ここ指宿も大々的に宣伝していた。いぶすき西郷(せご)どん館なる特別展を開催しており、敬意を表して入館見学した。

 

第3日 フェリーで佐多岬を目指す

 

 レンタカーを指宿駅で借り、山川港からフェリーに乗って佐多岬に向かう。この山川港と根占港は50分で結んでいる。しかしたびたび風の影響で欠航があるとかで、この日も行ってみないと出港するかどうか判らないとのことで、早めに行って出港を確認した。午後便について今日は風が強く欠航する可能性があると聞かされた。9時には根占港に到着する。昼前に佐多岬駐車場に到着した。 午後帰路山川港フェリーが強風のため欠航。帰路は錦江湾フェリーを使って垂水から鴻池に渡り、鹿児島市経由の陸路を通って休暇村に帰る。約2時間は遠回りになる。19時すぎ帰村した。

 

第4日 午前は休暇村の小観光で鰻温泉

 

 午前休暇村の案内でうなぎ池と鰻温泉を観光する。鰻温泉は指宿市街地から南西4キロほどの山中にある。 樺山資紀文書によると、西郷隆盛はうなぎ池に一ヶ月余り滞在し、その生活ぶりは次のようであった。 「明治7年12月27日の夕方、従者2人と猟犬13頭をつれて突然泊まりに来た。毎朝7時に起きて食事をし 、雨の日以外は開聞岳あたりに漁に出かけ、夕方には帰ってきた。猟犬は4,5匹連れていき、獲物のうさぎは3羽ほどだった。獲物は料理し主人にも与えた。」
 ここ鰻温泉は指宿では唯一の単純硫黄泉、江戸時代から続く湯治場で皮膚病に良く効くといわれている。

午後は休暇村周辺を散策




 ここ指宿の正月は、菜の花マラソンで始まるらしい。全国から多くの人が1月第二日曜日に開かれる菜の花マラソン に集う。指宿の人たちも楽しみにしている。その菜の花が休暇村周辺の道路に咲き誇っていた。



 最終日は早朝休暇村を発って、タクシー、空港バスと乗り継いで、鹿児島空港午前便のスカイマークにて帰京した。 

            
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