温根湯3泊4日の旅2017/9/28〜10/1

旅の始まりは新聞広告


 旅は新聞広告を見たときから始まった。クラブツーリズム主催の北海道温根湯3泊4日伊丹空港発着、女満別空港利用、 お一人様3万5千円の広告であった。未だ8月でずっと先の9月末であったが、正直安さに惚れ込んで即決した。
 この旅行はクラブツーリズム主催の3泊4日連泊観光フリーの旅である。長期滞在を始めほとんど阪急トラピックスか、 自分で組立てる旅行をしてきたのだが、今回初めてクラブツーリズムの旅行を選んだ。クラブツーリズムは近畿ツーリストが改名した名前である。近鉄の旅行社である。

北海道温根湯3万5千円で3泊4日2食付き

 今回この旅行を決めた最大の理由は費用の安さにある。何しろ、伊丹発、女満別空港利用、3泊4日朝夕付き3万5千円である。飛行機代だけでもイヤ片道の飛行機代にも届かない額での旅行の実現である。もちろん伊丹から女満別への直行便ではない、羽田乗換便ではあるが、つまり1日に2度飛行機に乗るわけで、羽田での乗換は結構忙しい休憩時間無く唯々羽田の中を数十分移動することもあるし、2時間近く空港内にとどめ置かれることもある。 人によってはこの羽田での乗換と2度も飛行機に乗るのはイヤという人もいるでしょうが、私はどちらかというとそれほど苦では無い方である。安ければいくらでも我慢という口である。しかも3泊4日2食付き正確には6食付くわけで、旅館が少し古くても、設備が少々悪くても飛びつく値段設定になっている。実際に旅行した後で判ることであるが、今回泊まったホテルは大江本家という結構良い大きな観光ホテルであった。いわゆるAランクホテルである。温泉は源泉掛け流し、百人ぐらい一辺に入れる大きな温泉で、もちろん露天風呂も一つではなく2つ3つある。また食事も結構豪華なものであった。もちろん部屋もトイレ付きの個室であるわけで、通常家族連れが泊まるようなところであった。

どうすればこんなに安くできるのか

 ところでなぜこうまで安い費用で良いのか考えてみると、9月末というのは、夏と秋の観光シーズンの間の端境期で、一番人が動かない時期なのかもしれない。飛行機会社は、空席のまま空気を運ぶよりは人を乗せたいと思い、ホテルも空室のまま従業員が遊んでいるより、 これも幾ばくかの宿代収入を得る方を選ぶのであろう。旅行者側から考えてみると、次に旅するときはまたこのホテル、 この旅行社を選ぶことになる。3者3方得となるのかと思う。

行き当たりばったりでも結構楽しい旅行ができる

  連泊観光フリーであるが、これも人によるが気楽で自由気ままな旅ができて大変気に入っている。私は余り細かく旅行の内容を検討しないので、今回も現地に着いてから具体的観光を決めることとなった。9月末なので少し大げさかと思ったが、ダウンの防寒着なども用意してはいたので、黒岳では凍え死ぬことなく雪中を散策できたし、層雲峡でのロープウェイ乗車、いや層雲峡へ都市間バスを使って観光することを現地チョイスできた。連泊なので、少し多めの荷物が持って行けるのも私が気に入っている理由である。1日目は温根湯から一番近い街北見を訪れ、そこの観光案内で2日目の層雲峡大雪山観光も決めた。北見ではハッカ博物館やビール館(レストラン)など市内をぶらぶらした。2日目は層雲峡の黒岳ロープウェイとリフトを乗り継いで黒岳登山口と、黒岳の見える展望台までの雪中登山を楽しんだ。長く生きてきたが、9月に自然の雪(どちらかというと吹雪)に見舞われたのは初めてであった。層雲峡の紅葉は既に終わり秋の深まりを感じてはいたが、北海道大雪山の威力を目の当たりにすることとなった。

3連泊4日フリー観光は2日の観光+αです

3泊4日の旅は行き1日と帰り1日なので実質2日の観光ではある。同行者中には空港からレンタカーを借りて道東一周、 網走や知床、釧路まで回った人も居た、この人なら丸4日の旅になるが私は鉄道やバスでなんとかするのが常で2日プラスαである。 αの一つは飛行機でのお楽しみがある。帰路羽田へ向かう飛行機から富士山が目の前に大きく見え感動することができる。 着陸コースの選択によるのであろうが、9月秋晴れ夕日などと相まって素晴らしい富士山を観ることができ、私は携帯の待ち受け画面に その富士山の景色を選んでいる。ざっとこんな旅行の楽しみでクラブツーリズムを選んで旅行したが満足度は結構高かった。 今後は阪急トラピックスの3泊4日青島の旅とクラブツーリズムの3泊4日北海道旅行をチェックして機会あれば旅に加えるつもりである。

1日目は北見市内の散策

 大江本家からバスに乗ってJR留辺蘂駅に行きここから汽車で北見に向かう。 バスは北見行なのでそのまま乗っていても北見に行けるのであるが、JR御乗車区間であったのでわざわざ乗り換えて北見に向う。 オホーツクの中核都市といわれるだけあって駅も駅前通りもなかなか立派である。駅前にある北見観光協会を早速訪れ、 観光案内を請いパンフレトオなどを頂きどこへ行けば良いか計画を練る。2日ある日程を有効に使うにはどうしたものか観光協会の方に教えを請うわけである。 北見市内の散策と、層雲峡の観光を提案された。ハッカ館とか、ピアソン記念館クラフトビールと名物焼きそばなどを紹介され頂いたパンフレットを片手に北見市内を夕方まで散策する。バスセンターでは明日の層雲峡までの都市間バス予約を忘れずに済ましておいた。

2日目は層雲峡と黒岳(3合目)登山口を訪れる

 大江本家前にあるバス停に朝8時都市間バス旭川行が到着する。因みにこの都市間バスは乗車が道外の私にはややこしい。まず予約しないと乗せてもらえない。乗る場所によっては目的地で降車できないなど制約があり、層雲峡からの帰りのバスも事前に予約する必用があり結果、層雲峡での滝や温泉をパスしちょっと早めのバスで帰ることとなった。もっとも次の便は3時間後であるから慣れない土地で遅くまでいるより良かったと思っている。 さて層雲峡からロープウェイとリフトを乗り継いで、黒岳3合目にある登山口行く。ここまでに驚いたことが2つあった。一つはロープウェイ乗客の半数以上がいわゆるインバウンドの人たちであった。香港だとかマレーシヤとかから来ていると言っていた。もう一つはリフト乗り場付近から吹雪いてきたことである。リフトを降りた黒岳3合目、黒岳登山口では本格的な雪で黒岳展望台までの登山道は数十センチの積雪の中を歩くこととなった。登山口付近にいた軽装の若人(インバウンドの人たち)はさすがの寒さと本格的な吹雪にさっさと蜘蛛の子を散らすように層雲峡に戻っていった。9月は末日とは言っても、9月に本格的な降雪や吹雪、積雪に会うのは私にとって人生での初体験であった。 雪道を往復した展望台登山もあって、層雲峡のバス停に帰り着いてまもなく帰りのバスが来る時間となっていた。滝と温泉巡りは次の機会に譲ずることになった。

            
ametyanの旅日記TOPに戻る
 

   
ホームページTOPに戻る