九州へは飛行機でも何度かチャレンジしたが、
早朝よりの出発となるので、余裕を持った旅程にする意味もあり、また休みを有効に使う意味をこめて、
今回は長距離夜行列車とした。当時列車としては宮崎行きはなく、熊本と長崎方面にブルートレインが走っていた。
高千穂を訪れるには熊本からバスで九州を横断するのが時間的にも費用の面でも便利である。列車では大変不便であったと記憶している。
ブルートレインの旅もたまにはよい。ブルートレインはなは京都駅から乗車できる。しかも始発駅である。
時間もちょうどよい時間である。会社の仕事を終えて、いったん自宅に帰り旅支度をして京都駅にいって乗車できる。
寝台車に乗ってしまえば朝目覚めればそこはもう熊本である。
熊本から高千穂方面に行くバスは一日数便しかない。しばらく時間があるので水前寺公園を訪れる。
水前寺清子の名前のもとになった公園である。熊本の名園として名高い。熊本城には一度行ったのでこちらを見学する。
いよいよバスでの高千穂を目指しバスに乗車する。4時間近い時間をかけて神話の国高千穂を目指す。
いくつか鉄道もあるようだがどれも使い勝手が悪い。バスは途中南阿蘇鉄道の高森駅で休憩を取って高千穂に向かう。
この鉄道もここが終点でどのようなルートで走っているのか小生には理解できない。
バスでしか宮崎には行けないことだけは確かである。
高千穂には午後3時ごろに到着する。今夜の宿泊は宮崎県営国民宿舎高千穂荘である
山の中でもあるし、食事をどこで取るかなどを考え、食事がつき一人でも宿泊できる国民宿舎にした。
国民宿舎とはいえなかなか立派なホテル風のところである。
2005年年末のというか、2006年の新年のたびは一年ぶりとなる。どこに行くかどのように行くかを何度かシュミレーションして 、
日程を決めてさらにインターネットを駆使して探した甲斐があった。
神楽の町ということで、お神楽の無料券がついている。夕食もそこそこにカメラを持ってお神楽の行われる高千穂神社に向かう。
高千穂神社でお神楽を満喫
お神楽の意味についてはよくわからない面もあるが、農民の生活や規範を言い聞かせるもののようである。
夫婦仲良くといったものから、どのようにしてこを授かるのかまで多方面にわたるようだ。
人間くさいエロチックなものをも含んだ舞である。農村でのいわば娯楽でもあったのであろう。
観客も結構集まっている。ここではこの時期毎晩どこかで舞が行われているのである。
もちろんこの高千穂神社のお神楽は観光用で一年中行われているものである。
ビデオにも一部とっているので見てください。
高千穂の夜神楽(岩戸神楽)説明より
高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神が天の雨戸に隠れられた折に、岩戸の前で天鈿女命が調子面白く舞ったのが始まりとされており、
古来私どもの祖先は永い間この神楽を伝承して今日に及んでおります。毎年11月の末から翌年の2月にかけて各村々で33番の夜神楽を
実施して秋の実りに対する感謝と翌年の豊饒を祈願するものであります。
レンタサイクルで神話の町を一周
ここ高千穂荘ではレンタサイクルがあるとのことで、午後のバスで宮崎に向かうまでの半日をレンタサイクルで回ることにする。
レンタサイクルはしかも最新式の電動補助つきである。もっともバッテリーの関係であまり長くは補助できないようで、なるべく人力で走ることにした。
おかげで天孫降臨の地はほとんど訪れることができた。もっとも天の岩戸は見るのにお金が必要で、かつ前のほうから遠目にしか見せないというのでやめにする。
高千穂峡はなかなか見ごたえのあるところである。
峡谷沿いに歩道があり、小一時間見て回ることができる。いろいろ説明があり面白かった。
天岩戸神社、天真名井、高天原、鬼八塚、高千穂峡などをレンタサイクルでめぐった。
宮崎市内に宿を取る
夕方宮崎市内につく。大晦日にもかかわらずなんともさびしげな町であった。
特に夜についてはどこに行くという予定も無かったので早めにホテルで寝ることになった。
ホテルの近くで有ご飯を食べる子tになったが、お店もあまり開いていないように思えた。
もっとも遅く町に着いたせいと疲れていたので街中を見ていないからかもしれない。
バス停ではどこやら初詣に出かけるとの宣伝もしていたが興味を示す元気も残っていなかった。
ホテルでは朝からおせち料理が出て元気になる。いつも思うが、
一応朝飯のついているところでは、正月の朝飯はお得なように思う。
それと意外と多くの人がとまっているのに驚いたことを覚えている。
お正月の朝は一番にバスセンターを訪れ、日南海岸を目指した。
青島には高校生のとき修学旅行で訪れていたのでそれより南にとの思いが強くあり、とりあえず一番南行きのバスに乗った。
途中鵜戸神宮という有名な神社があるのだが、行き当たりばったりなので、初もうでっで込んでいるとの理由でパスした。
後になって後悔している。どこかを訪れる機会などそう何度もあるわけでないので、機会を逃すと一生縁がなくなる。
鵜戸神宮などはその典型であるように思う。なお都井岬はバスの便が悪く断念した。
飫肥城と油津を訪れる
飫肥(おび)城下町を訪れたのであるが、お正月で見て回るところが無かった。
一応歴史資料館とかの施設は見て回ったのだがどうも印象に残っていなし。
小京都の古い町があるとの印象程度しか記憶に無い。
そこでまだ時間があるので、油津という小さな海辺の町を訪れた。
貧しくて、鯨が打ち上げられてこれを食べて豊かになったというような逸話の残る町である。
実はこれを書くきっかけはNHKで魚うどんを食べるという特集をしていて、油津という地名が出たことによる。
確かに行った事のある地名ということで、宮崎県を探したらあったのです。
米の取れない魚しか取れない小さな漁村の町が油津なのでしょうか?
町にはここで寅さんのロケが行われたとの看板が出ていました。のんびりとした漁村の平和な姿が描かれたのかもしれません。
壮入っても高速からも新幹線からも見放された宮崎県はのんびりいたところでした。この数年後に東国原知事が宮崎の繁栄をと!登場しました。
日南海岸の定番 青島を訪れる
結局バスの時間、計画の甘さもあって、青島を観光することになりました。正月でもあり、大変にぎわっていました。
小生はこの島を一周しました。結構大きな島でしたが、タイガイノ人は青島神社に
参拝して土産を買って帰るようでした。小生は大きな海を思う存分に眺めました。
最終日は宮崎の古墳やシーガイヤを見て帰郷しました。