定年退職して念願の下北半島への旅行を模索していたとき、ネットで偶然函館からフェリーに乗って大間に着き、そこで一泊二日の下北半島観光をして再び大間から函館に戻るフェリーと観光バスとホテルがセットになった観光キャンペーンを見つけた。
青森空港からにしても、三沢空港からしても下北に入るには一日がかり、宿泊は?観光バスは?全く手探りの状態であったので、このバスとホテルガセットになっていることに非常に魅力を感じました。
さらに飛行機も青森便より函館便の方が便利なように思えたので、函館観光と下北半島観光を一度にやってしまうことにした。下北での宿泊に前後して函館に泊まる3泊4日の日程で旅行を計画することとした。
宿泊は東横インを予約した。飛行機なるべく早く着いて、なるべく遅く帰ってくるとの考えで往路は伊丹、復路は関空とした。
ます函館では市内電車に乗って立待岬を訪ねた。ここには石川啄木一族の墓があるので有名である。またハマナスの咲くことでも知られているらしい。もっとも若い人はかの有名なハマナスの花ですよと言ってもぽかーんとしていて、森繁の知床旅情でハマナスの咲く頃と歌われているのといっても、知らないですと答えられてしまったが。
この後は五稜郭を散策し、五稜郭タワーは時間の都合で後にして、夜景を見ようと函館山展望台を目指した。余りの人出にびっくりし!インバウドによる北海道人気のすごさを改めて感じました。函館山一帯が海に突き出ているのがはっきり判り妙に感動しました。夕暮れ時を狙って、展望台を訪れた甲斐あって大混雑の中でしたが素晴らしい夜景を見ることができました。
函館港へは、函館駅前のバス乗り場からフェリー連絡バスで行く。チケット売り場で予約してあった下北観光チケットを購入する。
大間港からは下北一周の観光ルートバス“ぐるりんしもきた号”に乗車する。土日のみの運行であるが、一日で下北半島を一周する観光ルートバスで、私は土曜日大間から乗車して、イタコで有名な恐山と尻屋崎を経て宿泊ホテルまで乗り、日曜日、ホテルから乗って、大間崎、仏ヶ浦を廻って大間港に戻るのである。
イタコの口寄せで有名な恐山は一度行ってみたいと思っていたので、恐山に足を踏み入れたときはちょっと感激した。毎年お盆の頃には先祖に会いに家族をあげて着替え服などを持って訪れると言われている。確かに荒涼とした景色は死者を迎える霊場にふさわしいと感じられた。機会あれば時間を十分とって訪れたい。
尻屋崎は南部藩のご用馬、寒立馬の放牧地で有名だそうだ。一戸から九戸までの呼び名も、南部藩がこの寒立馬を育てて藩財政を支えた名残と言われている。都井岬や隠岐の島に並ぶ日本古馬で有名とのことである。また尻屋崎は映画の舞台にもなってきた。今日は陸奥グランドホテルに泊まる。露天風呂でインバウンド?の若者が寝そべっていたのは驚いた。
大間崎は本州最北端で、北海道に最も近い。函館大間間の大函トンネルも検討されたらしいが、地層の関係で青函トンネルが採用になったとか?一本釣りマグロで有名になり、マグロ食堂が並んでいた。
仏ヶ浦は奇岩が立ち並び浄土ヶ浜と並ぶ景勝地であった。仏ヶ浦へは道路がなく船で行くしかない。また名が呼ぶのか、
年数回は遭難船が打ち寄せるとも聞いた。
函館から乗ってきたフェリーの折り返し便に乗り函館へ帰る。時間があったのでパスした五稜郭タワーに登る。タワーから下を見ると五稜郭と呼ばれるわけがよくわかった。また名物スープカレーも頂いた。