ギャンブルと控除率


1.トト


 ホンマ日本人ってめでたいと思うわ。テラ銭5割やで5割、わかってる?100円払ろたら50円取られて、残りの50円を取り合いしなはれって、こんなもん鬼でっせ、世界中どこ探してもこないなえげつないテラ銭取る博打あらしまへんやろ、やくざよりえぐおまっせ。最近はスポーツ新聞のサッカーコーナー見てもトト対応丸出しですもんなあ、◎とか▲とか、公営競技ちゃうっちゅうねん。こんなファンの人権無視したようなテラ銭取る博打、海外やったら審議会みたいなもんにかけられまっせ、正味の話が。ところが日本人はお上に従順というかなんというか、なんの文句もなくやっとんねん、ホンマにめでたいわ。サッカーなんて既設の競技やし、ギャンブルにすることで新たに大きな設備投資なんて特に必要もないし、開催中に選手を管理する必要もない(公営競技の場合は八百長防止のため、開催中選手は外部との接触を断たれます)こんな楽なことして博打の胴元になってボロ儲けしてまんねんで。サッカーを賭けの対象にしようってな話が持ち上がったときに
「テラ銭は5割でいきまひょ。高すぎへんかて?大丈夫大丈夫、国民アホやからよろこんでやりよる」
これが本音やと思うで、馬鹿にされてるとしか思えへんもん。宝くじも一緒、こっちはテラ銭がなんと55%。テラ銭のほうが大きい博打て、世界中どこ探してもないと思うわ。ま、トトにせよ宝くじにせよやってる人をどうこうは思わんけど、僕は絶対にやりません。トトはなんじゃかんじゃいうてすたれた感があるけど、宝くじはまだまだ現役、ナンバーズとかの種類も増えて、お盛んですなあ。
 じゃあ競艇はどやねんと言われると、これもちょっと高いような気がしますなあ、テラ銭は25%ですわ。競馬と一緒ですけど、競馬の場合は海外でも、例えばイギリス人の知り合いに聞いたところによるとイギリスの場合は40%とのことで相当高うおます。ただこのイギリス人、僕が教えるまで車のFIATはフランスのメーカーやと思うとったぐらいの奴なので信用できへんかも知れませんけどね。僕の知識ではアメリカが16%以下っていう以外は安いテラ銭の国はなかったと思います。韓国でも30%やしね。だから競馬の25%は、高い方でもない、と考えると、競艇もそんなもんかなと。でもちょっと高いね、選手の賞金がもうちょっと安うてもええかなとは思うね。
 でも、予算が3万円あるとして、これみな宝くじに行ったら3億は夢ですけど、競艇のグランプリ、賞金王決定戦の優勝戦(売上が大きいので配当への影響が少ない)で3連単最低人気に全部行ったら、ひょっとすると1500万円ぐらいにはなるかも。こっちはリアルでっせ、ホンマに起こっても全然おかしないもん。


2.控除率の小さなギャンブル

 日本における控除率の小さなギャンブルは、パチンコ、ということになります。ただし正確な控除率は出す店とそうでない店の差が大きいのでなんともいえません。地方によって交換率も違います。大阪の場合は交換単位が500円で、それ未満の場合は景品となります。タバコを吸う人はいいのですが(タバコに交換できる)、そうでない人は、食べたくもない「おかき」とか、「ビスコ」に交換しなければなりません。新しい店だとジュースや洗顔フォーム、はみがきなんかの景品もあるのでまだよいのですが、そうでない店はもらってもあまりうれしくない景品を押し付けられます。京都なんかは100円単位なので、余ったらガムとかキャンディ程度の景品になります。そっちの方がどれだけありがたいか。大阪のパチンコのイカツさは、いつだったかのマクールでヘル岩石さんが書いておられます。

「大阪は交換率が厳しい上に、さほど出しているという気がしない。東京は等価交換でももうちょっと出ている気がしますよ。大阪の皆さん、一度東京へ打ちに来て下さい」

ほんと、大阪はキツいんです。パチンコ打ちにだけ京都とか神戸に行ってやろうかって気になりますよ。で、その大阪の交換率ですが、

25個/100円→42個/100円

店側が168%の出玉率を設定すれば、テラ銭なしです。経費とか福祉団体への基金などがあるので、店側からすると160%の設定でチャラぐらいとか。つまり160/168で5%の控除率になるので、出している店だと5%強、そうでないとこで10〜15%ってとこですかね。どっちにせよ宝くじをはじめ公営競技と比べてもかなりお得な控除率となっています。しかし、僕を含めてこの遊戯には皆さんエラい目にあっているはず。その原因は「気楽さ」です。ちょっと浮いたお金があると会社帰りとかにふらーっと行ってしまうんですよね。毎日とか行っていると、小さな控除率でもマイナスはどんどんふくらんでいきます。200万の定期を2つ解約した、という人を知っていますが、その人は「3回権利ギンパラ」の大ファンで、毎日行っていました。しかも、メチャ出している店で、です。
 カジノゲームなんかも控除率はかなり小さくてオーストラリアのルーレットで3%。公営競技や宝くじに比べると「ない」みたいなもんですな。しかし勿論のこと日本では御法度。石原さんが東京にカジノを作ろうとしていますが、無理です。JRAや日本財団、その他諸々の団体が黙っていないでしょう。だからもしやるとしても、チップの交換率を設定してテラ銭を公営競技なみか、それ以上にすることでやっと開催OKになるでしょうね。でもこの国の国民はおめでたいので、喜び勇んでカジノに殺到するでしょう。僕は絶対に行きません。ただし海外のように等価交換だというならば、合宿して体調を整え、淀川で沐浴して身を清めてから東京へ出撃、六泊七日で腰が抜けて血が出なくなるまで打ち続けるでしょう。


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