YAMAHA シカーラ Y−13
昭和55年から約3年間乗りました
全長4M キャビンのないディンギーといわれているタイプです
4輪車ではなく2輪車です 船ではなく板です 板にセールがついている感覚です
=嬉し恥ずかし初めての愛艇=
社会人2年目の春に突然ヤマハからヨットスクール勧誘の電話が掛かってきました 可愛い女の子の声で囁かれ ヨットスクールにはこんな女の子が一杯いると勘違いして申し込みました 声は若くてもヒョットするとオバハンやったかもしれないと この歳になって気がつきました キャッチホンにしてやられました この電話が英会話の勧誘だったら 今頃はハワイでお土産屋をしていたかもしれません
ヨットスクール初日はやっぱり男ばっかりで女の子は一人もいて無かったです おまけに最初は講義でおもしろくなく早くも初日で辞めようと考えていたら インストラクターにヨット乗れたら女の子にモテルとそそのかされて 結局4日間のスクールを終了してその足でヤマハのショップへヨット購入に行きました でもビックリした 風はそよそよ無風状態なのにヨットは滑るように走りました この感覚が新鮮で又アナログ操作の楽しさにドップリ首までつかってしまっていました
スクール講習中に沈(ひっくり返り)をして頭を強打 この時視界が無くなり星が飛びました マンガの世界は本当です ちなみに この後数ヵ月後に顔面麻痺になり 強打により脳神経が破壊されたと確信して 慌てて大病院へ診察を受けに行きました 数年前の頭のMRで判明しましたが 私の脳の中に空洞があります 多分この時の強打が原因と自分では思っています でも脳は異常なし 大変若々しい脳と褒められました すなわち賢いと言うことです 絶対そうです なぜならば両親はいつも賢い子と言っています
大きなヨットのほうが安全だろうと考えて ヤマハのショップで一番大きなヨット(クルーザー)が欲しいと言ったら びっくりするような値段が返ってきました 家より高い鯉のぼりです それではとディンギーの中で一番おおきなヨットを購入しようと思いましたが 初心者には無理と 結局スクールで使用していたのと同じY−13 シカーラを注文して帰りました このヨットは非常に安定していて入門艇としては良かったです
当時ヤマハはヨットに力を入れていて(今は撤退)底辺からヨットの裾野を広げる戦略で積極的に営業をしていました ディンギーも初心者から上級者 さらにオリンピック艇まで幅広く用意していましたし また社会人対象のヤマハ全日本選手権を毎年開催して熱心に活動していました クルーザーもJOG(小型ながら外洋を越える能力のあるヨット)を販売し 私の少し上の年齢の人達が外洋に出て行っていました 今は惨憺たるメリヤスと同じく伝統産業になってしまいました ヨットに乗る人がいない 特に若手はいない 私の歳(53歳)でも青年部リーダーです
最初にお世話になったハーバーはオリエント商会(兵庫県 西宮湾の南側)です 初日ピカピカの新艇にのって沖に出て行きましたが ところがどっこい 見るも無残なボロボロの状態で帰着 浅瀬に乗り上げる 防波堤に摺って側面は傷だらけ 最後に桟橋に激突して船首も捥げました 車に置き換えると教習所内の外周道路しか走ったことがない運転者が いきなり高速に乗って大阪から東京へ運転するような事です 危ないです その後も何度かレスキューされました ヨット始める時にはくれぐれもご用心を・・・危険な状態になってもその場にヨットを置いて車で帰ることは出来ません 時化ている時に海上保安庁がレスキューに来たとしても巡視船に横付けできません 安全な場所までは自力本願です それと運です 敵は自然ですので・・・
昔のハーバーには主がいました その人達からシーマンシップや帆走技術を教えてもらいました 特に名門関西ヨットクラブは身だしなみにはうるさく クラブハウス入室時の服装検査はいつもアウトでした 上着を着て髭もそり手も荒い靴も磨いて今日は大丈夫と自信を持って行きましたが 髪の毛がボサボサで出直したことがありました 海のそばですので風が強くポマードでも塗らなければ髪はセットできません
二人乗りのヨットですのでクルー(相棒)の確保には苦労しました ディンギーの場合クルーも経験者でないと走りませんし危ないです レース用の大型クルーザーは更に人数が必要なので悲惨です 今は当時より更にクルー確保は見込み無しです 日本では盛大なヨットレースは絶望的です
ヤマハ全日本選手権の近畿大会予選に2回参加 2回目で6位入賞して全国大会への権利をGETしましたが 相棒と2人平日に数日間休めない為見送りました 学生ヨットや国体経験者等 YAMAHAのレースと言えども上位で争うレベルは高かったです 私が入賞できたのは人間関係のお陰でした お世話になっていたハーバーで同じヤマハの艇に乗っていた京都の学生ヨット経験者達と仲良くなり 帆走コースを教えてもらったからですー彼らの練習場は琵琶湖 予選会場も琵琶湖 よって琵琶湖の風は熟知していたー 金魚の糞です 彼らの後をついて走ったら上位でフィニッシュです この連中とは次のヨットを共同所有し 今も気兼ねの無い付き合いをしています ヨットを通じての友人達は宝物です 共食・共飲・共寝・共航洋の利害が無い関係です この後もヨットをご縁に良い人たちに恵まれています オレの船の方が大きいのに何でお前がそこに座るねんと思う人が 残念ながらそこそこいてますが 私はお陰様です
更にレースにのめり込み 本格的なレーシングディンギーを購入を検討中 思わぬハプニングで レーシングクルーザー[J−24]を買わされることになりました