邪念入りプレイ記録 その11

緑の霧のエスカーレ
「バトル・クロイツ!」


エスカーレの会話部分、ツッコミ無しです。
言いたいことは全部エヴァンが言ってるし。
その代わりといっちゃーなんですが、あちこちで創作(青字部分)してます。




緑の霧のエスカーレ
クァン・リーの影に覆われた街。
気が付くと、クァン・リーがいない。前と同じような街の形。
でも、さっきまでとは様子が変わってる。
「なにを始めたっていうんだ?ただ軍の中央施設の辺りから、緑色の霧が出てるだけじゃないのか?」
エヴァンがつぶやく…。

同行者はカーマイン、ティト、ルティナ。

「なんだか様子がおかしくないか?」
ルティナが注意深くあたりを見回す。
「とりあえずどうなったんだか、あの兵士に聞いてみましょうよ」
ぽつんと取り残されたように立っているノーチス軍の兵士を指すカーマインに皆が続く。
その兵士は、中央施設の方を向いて、ぼんやりと立っている。
あの影の中で何が起こったのか、覚えているだろうか?
「ねえ、おじさん、おじさんってば!どうしたの!?」
ティトの強い問いかけに、やっと兵士が振り向く。
「ああ、ぼうや。クァン・リーの声を聞いていたんだよ。もう争いごとは無くなったんだ。平和な世界がやってくるんだ…」
瞳に虚ろな光を漂わせて話す兵士に、エヴァンが愕然となる。
「…どういう…ことだ?」
「どういうことって…わかりませんか?争う気持ちが無くなるのです。皆が望んだ平和な世界だけが、すべてのヒトの心に広がって、それだけになるのです。他には何も要りません。なにもかもが無くなるのです。そして皆が同じになるのです。」
「なにを…ばかなことを!?」
「ばかなこと、でしょうか?争いあったり、憎みあったり、傷つけあったり…そんなことばかりしているから、ヒトは進化できないのです。これからはクァン・リーの慈愛だけがワタシたちの心に平安をもたらします…」
「黙れ!そんなのは許せない!」
兵士をひっぱたこうとするルティナの手を、間一髪でエヴァンが止める。
「やめろ!こいつは、操られてる!…本心じゃないハズだ」
つい、と踵を帰して反対方向へ歩き出すエヴァン。
「どこに行くの?」
不安に満ちたティトの問いに答える。
「科学士官のトコ。男の子がいただろ?クァン・リーの友達だって言ってた子が…」

「あの子に会ったんでしょう?」
男の子も瞳には光が無く、そのくせ幸せそうに笑みを浮かべている。
「ああ。おまえ、本当にあいつと友達だったのか?」
「うん、そうだよ。あの子はいつも正しいことをしようとしてたんだ。あの子はヒトがこれ以上間違ったことをしないように、キチンと道を示してくれる。ぼくたちはその道の上を歩けばいいんだ」
「本当の友達っていうのは、そんなんじゃない…」
エヴァンの拳に力がこもる。爆発しそうな感情を必死で抑える。
「友達が間違ったことをしているのなら、それを止めるのが本当の友達だろう。でも、こんなふうに心を塗り替えるようなやり方じゃダメだ」
「同じだよ。同じ心にしちゃったら間違わないでしょ?」
「違う!人は…人はそれぞれが別の心を持っているんだ!似ていることはあっても、全く同じ心なんてありえない!みんなが…全く同じになっちまったら、おれは…おれの心はどこに行けばいいんだ…」
「同じになろう。同じ心に…」

「これ以上、ムダみたいね」
カーマインがため息をつく。ルティナの表情にも、焦りの色が濃い。
「エスカーレの人間、全員がこんなふうになってしまったんだろうか?」
「…ぼくたちはどうして変わらずにいられたんだろう?」
ティトが疑問に、強い口調でエヴァンが決め付ける。
「きっと、変わりたくない気持ちが強すぎたのさ!…他にもマトモなヤツが残ってるかもしれない」
「じゃあ、手分けして探してみましょう」
「分かれても大丈夫だろうか?」
「平気だろう。クァン・リーにやられちまったヤツは平和がお望みだからな…。もし誰かマトモなヤツがいたら、エスカーレの駅前に引っ張って行こう。その後で、一番ヤバそうな中央施設だ…全員で行こう」
エヴァンの決定で、皆が動く。
カーマインは軍施設へ。
ルティナは下町へ。
ティトは港の方向へ。
…エヴァンも話しかける。心を奪われた人たちに。


エスカーレを散策…。
みんな、直立して、軍中央施設の方向を向いてる…。

高原地区へ。
駅前の兵士
「いったいなぜヒトはおびえていたのでしょう。自らを生物最高の存在と思い込んでいた、愚かさをクァン・リーは教えてくれました」
「よくバカにされて平気でいられるもんだぜ!おまえらはクァン・リーにバカだって言われたようなもんなんだぜ!」

展望台の兵士
「ヒトは空想するのも夢想するのも、早くやめるべきだったのです。なんと愚かでムダなことをしていたのでしょう」
「ちがう!夢や希望を捨てて、なにが人間だ!あんたらは忘れさせられてるんだ!夢や他人への思いを無くさせられてるだけなんだ」

高原地区民家前の兵士
「自然の宿命を知るべきです。すべての生物はより高次の存在へとならねばなりません。そう決まっているのです」
「それじゃ、むりやり勉強させられていい点を取りなさいって言ってるように聞こえるぜ!そんなのまっぴらだね!」

高原地区民家
メイドさん。
「ヒトは変わっていくのです。さらなる高みを目指して、今こそ歩み始めたのです」
「さらなる高み、ね…。おれには興味のない話だな!!」
「ヒトはあらゆるものを超え、あらゆるものを支配できるのです。本来の力をようやく手に入れるのです。ワタシもあなたもすべてのヒトに力が宿るのです。こんなにすばらしいことはありません」
「…ったく、気分の悪くなる冗談だぜ。そんな力、おれには願い下げだよ!」
「なぜ拒むのですか?すべてを受け入れなさい。それだけであなたも変われるのです。ヒトは変わっていくのです。そしてすばらしい力が手に入るのです」

その家の男の子
「あの子に会ったんでしょう?これでヒトの進むべき道も理解できたでしょう?」
「理解なんかできるもんか!アイツが自分勝手になにもかもを押し付けようとしているだけじゃないか!?」
「クァン・リーこそがヒトの進むべき道。新たな進化の方向を示すもの…。ただそれに従うのがヒトの運命です」

家の主人の科学士官
「世界はもうすぐひとつになります。完璧な世界がもうすぐ生まれるのです」
「世界がひとつになるだ?それじゃあ、これまでは世界がいくつもあったっていうのか?」
「そうです。これまで世界は無数にあったのです。ヒトの数だけ世界はあった。だからヒトは孤独だったのです。しかしもうすぐ変わります。すべての存在が真の友となるのです。世界はひとつになり、孤独は消え去ります」
「そんなのが友達って言えるかよ!勝手に友達だって他人に決められたら、それだけで友達になれるわけねえだろ!」
「あなたの孤独ももうすぐ消えます。おめでとう、あなたも祝福されたのです」

カギの無い家の兵士
「ヒトは未知のことにおびえ、自らの内にこもろうとしてきました。クァン・リーはヒトを次の段階へ導くのです」
「自らの内にこもろうとしてるのは今のあんたらじゃないか!勝手にいっしょにされてうれしいかよ!」

高原地区の軍の門番兵士
「なんともよい心地です…。これから祝福がもたされるのです。ヒトの願いがかなえられるのです。」
「少なくとも、おれはクァン・リーに願いごとなんかした憶えは無いぞ!祝福だって勝手にするんじゃない!」

戦闘機の整備兵
「考え、思いわずらう、など…、なんとオロカなことにヒトは時間をついやしていたのでしょう」
「違う!それこそが人間であるってことだ!何も考えないで、言うなりに動くのは人間じゃない!」
「ヒトの考えなど、そもそもが無価値なものだったのです…。思いわずらうことは、単なるムダだったのです」

もうひとりの戦闘機の整備兵
「ヒトはなぜここにいるのか、ヒトはどこへ向かうのか…。クァン・リーはすべての答えを伝えます」
「そりゃ答えじゃない!自分で納得したことが答えなんだぜ。あんたのは答えを押しつけられただけだ!」

えっちらおっちら荷物運びの兵士
「ヒトは怖れるものは無いと、おごりあやまった考えを持っていました。クァン・リーはそれらを打ち消すのです」
「なんでそんなに物わりがよくなっちまうんだよ!他人の言うなりになってておもしろいかよ!」
「ヒトのあやまちは正されなくてはなりません。新たな道を、進化の道を…。クァン・リーとともに歩むのです」

中央施設前の科学士官
「ああ、もはや怖れるものは何も無い…。ヒトはすべて同じ方向へと進む。すばらしき進化の道を!」
「自分の考えを消されちまうのが、どうしてすばらしいことなんだよ!しっかりしろ、このバカ!」
「これらの事象はすべてはるか昔から定められていたこと…。ヒトには変えられぬことなのです」

軍研究所に…あ、スペクトがいない。
ホントに消えたのかな…?

軍施設裏口側の見張りの兵士
「間もなくヒトは解放されるのだ。スバラシイ世界に向かって開かれる。偉大なるクァン・リーの手によって!」
「そんなこと、誰も頼んじゃいない!勝手に自分の居場所を変えられてたまるもんかよ!」

エスカーレ下町
民家2失業者のおっちゃん
「ヒトも変わっていきます。空や大地さえ、その姿を変えるでしょう。世界は変わってゆくのです」
「どいつもこいつも…。クァン・リーのヤツ、人の心をオモチャにしやがって!」
「やがてすべてはひとつになります。ヒトとヒトがひとつとなります。空と大地がひとつとなります。そしてすべてがひとつとなります。あなたとワタシ、すべてがひとつになります。すばらしいことです」
「そんなふうにみんながひとつになったら、おれやアンタはどうなるんだよ。消えちまうだろ?それでいいのか?」
「当然です。あなたもワタシも、すべてが消えます。そして、完全な存在として生まれ変わるのです。変化はもうすぐ始まります。空が溶け、大地が溶けるのです。そして、ワタシを包むのです」

失業者の奥さん
「…クァン・リーよ。…クァン・リー」
「ちっ!ろくでもない名前をうれしそうに呼んでやがるぜ!」
「ようやくわかりました。なんのために生きてきたのかが。すべてクァン・リーを迎えるためだったのです。クァン・リーに導かれ、ワタシは高みを目指すのです。…クァン・リーよ」
「クァン・リー…聞けば聞くほどいまわしい名前だぜ」
「クァン・リーの力がすべてを変えるのです。ああ…クァン・リーよ」

その家の男の子
「すべてのものが与えられ、同時にすべてのものが消えてゆきます。それこそが、クァン・リーの示す道なのです。ワタシは完全に満たされ、同時に無となるのです」
「そんなことになってたまるかよ!」
「示された道を歩みなさい。それだけでよいのです。さあ、歩みなさい」
「おまえの本当の言葉じゃないってことはよくわかってる。だけど答えておくぜ!おれは勝手に押しつけられた道なんか歩く気はないんだ!歩くのは自分の道だけだ」
「歩みなさい。真実への道はすでに示されています」

T字路の角の兵士
「ヒトはこれまで自分よりも高度な存在を否定してきました…。なんと愚かな行為だったのでしょう」
「おれは今だって否定してるよ!人間によけいなお節介をしようとするヤツは特にだ!」
「ヒトは自分よりも高度な存在…クァン・リーを認めなくてはなりません。その指し示す所へ向かわなくてはなりません」

エンシャントギアオブジェの前、ディーネ
「ワタシたち、人は、無意味なことをし続けてきた。あなたはその無意味なことをまだくりかえすつもりなの…?」
「なにを言ってるんだ!しっかりしろよ、ディーネ!」
「そう、ワタシは異なる人々の心をひとつにしようとしてた。クァン・リーはそれをやろうとしているの。人の心が完全に協調しあう、人の思いがつながりあう、すばらしい世界が生まれるのよ…」
「おまえのやろうとしてたこととは違う!おまえは完全に人の心をひとつにしようなんて考えてなかったハズだ!ディーネ!しっかりしろよ!思い出すんだよ!思い出してくれよ!ディーネがほんとうにやろうとしたことを!」
「もう遠いむかしのこと…。何をしようとしてたのか、思い出せないの…。すべてどうでもいいことだったのよ…」
「バカヤロウ!思いだすんだよ!くそっ、こいつもクァン・リーのせいなのか?待ってろよ、ディーネ!助けてやるからな!」
「もう遠いむかしのこと…。すべてどうでもいいことだったのよ…。今、この時こそ、私は最高の安らぎを感じる…」

駅前のおっさん
「つまらない感情など、早く捨てなさい。それだけが救われる道なのです」
「おっさん…あんたおかしくなっちまったのか!?」
「喜び、悲しみ、怒り、すべてはまやかし…。人間を不幸にするために与えられた、いつわりの幻に過ぎないのです。すべてを捨てて、無となるのです。そして、新しい道を進むのです」
「…よけいなお世話だ!なんて言われようが、おれはなにも捨てたりはしねえぞ!」
「すべてを捨てるのです。そして新しい道を歩むのです。すばらしい進化の道を…」

駅前の兵士
「争いは生物の進化に不要なもの。資源をムダにするだけの行為です。次なる進化はすでに定められています…」
「くそっクァン・リーのお題目しかしゃべることができないのかよ。この街の人間はクァン・リーの言うなりか?」

駅出口前すぐの場所の兵士
「世界が変わらないと考えてはいけません。進化の道をたどらなくてはならないのです。それがクァン・リーの示す、生物の道なのです」
「自分の行きたい所へ行くし、道は自分で選ぶ。それが人間ってもんだろ?道も、目的地も、押しつけられるのはゴメンさ!」
「世界は変わらなくてはなりません。進化の道をたどらなくてはならないのです。クァン・リーの示す、生物の道をたどるのです」

都会に憧れてたお嬢さん
「戦いは無意味です。戦いは無意味です。戦いは…」
「なにを言ってるんだよ、おい!しっかりしてくれよ!」
「戦い、抵抗、反抗…。すべて無意味なのです。苦しみと悲しみ、それをただ増やすだけです。すべてを受け入れるのです…」
「チクショウ!完全にのっとられちまってる!クァン・リーのやつめ!」
「あなたも…クァン・リーを受け入れるのです。そうすれば未来は光に満たされるのです」

民家1のお嬢さん
「おめでとう、おめでとう…」
「なにかいいことでもあったっていうのか?みんなが勝手に自分ってものを消されちまったっていうのによ!」
「おめでとう。すべてのヒトに祝福が与えられました。ヒトの歴史が始まってから初めてのことです。祝福です。すばらしい祝福なのです。おめでとう…」
「…ったく。こんな気味の悪い『おめでとう』、生まれて初めて聞いたぜ」
「おめでとう、おめでとう、すばらしい祝福ですよ」

ひなたぼっこのおじいちゃん
「もうなにも怖がることはないのです。すべての恐怖がもうすぐ消滅します」
「じいさん…あんたまで、あんたまでそんなふうに…」
「すべての悪の根源は恐怖です。恐怖に動かされ、ヒトは悩み争う…。そして不幸となってゆくのです。恐怖を捨てるのです。恐怖さえ捨てれば、あなたの心にも永久の安らぎが訪れます」
「捨てたり消されたりしてたまるもんかよ!あんたもクァン・リーの言うなりに心を消されちまってるんだぞ!」
「安らぎこそ、至上の幸福。大いなる安らぎこそが、真の目覚めへの道となるのです」

ひなたぼっこのおばあちゃん
「あなたの目を閉じなさい。そこに見える暗黒こそ、救いへの道。さあ、目を閉じてよく見るのです」
「なにを言ってるんだ!目を閉じてなにが見えるもんか!」
「さあ、目を閉じるのです。そうしなければ、何も見えませんよ。すばらしい未来も、心の平安も…」
「ばあさん…悪いけど、なにがあってもこの目は開けとかなきゃいけないんだ!おれにはこの先もちゃんと見ていかなきゃならないものがたくさんあるんだ!」
「暗黒の中にこそ、すべての真実があります。見ることをやめるのです。そのときすべてが明らかになります」

階段の所の女の子
「クァン・リーの道を信じるのです。進化の頂点へ、真実へと至る栄光の道を信じるのです」
「だれが信じるもんか!あいつは人の思いなんか気にしてやしないんだ。そんな勝手放題をさせてたまるかよ!」
「クァン・リーこそがすべてをもたらす者。彼こそが始まりをもたらす者」
「…クァン・リーがなんなのかは、ホントのところ、おれにもまだわからない。神か、悪魔か、ただのバケモノなのか…。でもあいつはなんにももたらさない!それだけはおれにもわかってるぜ。…っていってもムダだろうけどな」
「クァン・リーこそがすべてをもたらす者。すべてを受け入れ、完全なる存在になるのです。クァン・リーを信じ、クァン・リーのすべてを信じ受け入れるのです」

港の前の兵士
「孤独なる個別の存在から、より高次の存在への進化…ヒトの願いがこれからかなうのです」
「へっ!そんなことで高次の存在になるっていうんなら、元から人間なんて必要ないってことじゃないか。そんな言い草は許せないぜ!」

港の前のおっさん
「あなたはどうして恐怖しているのです?なにも心配はいらないのですよ」
「な、なんだと…?おれが何にびびってるっていうんだ?言いがかりはやめろよ!」
「ワタシはあなたの恐怖が見えています。そうですか…自分だけが取り残される、それが怖いのですね?心配はいりませんよ。もうすぐです。もうすぐですよ。あなたも仲間に入れます」
「勝手なことを言うんじゃねえよ!おれはなんにも怖くないし、クァン・リーの仲間になりたくねえ!ぜんぶ終わらせてやる!クァン・リーにいつまでも勝手にさせてたまるもんかよ!」
「あなたは強がっているのではないですか?恐怖から逃げるために自分をごまかしているのではないですか?」

市場
はしけ前の疑り深いおにいさん
「疑う心を捨てるのです。ヒトを疑う心は、めぐりめぐってあなたを貫く矢に転じるでしょう」
「あんたまでクァン・リー信者かよ!?エスカーレの人間…全員がいかれちまってるのか!」
「まず疑う心を捨てるのです。ヒトを疑い、おのれを疑えば、やがてこの大地さえ信じられなくなる。心すこやかに大地に立つ、そんなことさえできなくなるのです。疑う心があなたを殺すでしょう」
「むりやり疑う心を捨てさせられたのが、今のあんたたちってわけか!クァン・リーのヤツめ!」
「疑う心を捨てるのです。ヒトを疑う心はあなたを汚します。世界のすべてを汚してしまうのです」

はしけ前の兵士
「個々のヒトの愚かなる執着が、欲望が…世界を不安定で危険なものにしていたのです。ですが、これからはそうでなくなります」
「そんなに安定して、安全になって、何が面白いんだよ?それじゃみんな死んでるのと同じだ!

魚屋のおばちゃん
「なぜ?あなたはどうしてワタシに話しかけるのですか?」
「なぜだって?…おい、ここじゃ話すのも禁止なのかよ?」
「会話など無意味なものです。言葉はもはや無用なのです」
「なに言ってるんだよ?あんたが今しゃべってるのだって、言葉なんじゃないのか?」
「それはあなたが不完全だからです。もうワタシには言葉は不要です。心だけで通じ合うことができます。けれど不完全なあなたのために、こうして言葉を用いているのです。早くあなたも変わりなさい。言葉を捨て、ワタシに加わるのです。すべての不要なものを捨て、心だけの存在になるのです。言葉などという不完全なものがあるから、ヒトは道をあやまってしまったのです。早く言葉を捨てるのです」

港の桟橋の兵士
「こだわりや執着を捨てること、これがヒトの孤独をなくす最善の方法です。クァン・リーがそう教えてくれました」
「けっ!それじゃなんのために人間は生きてゆくんだよ!夢の無い生き方なんて、おれはしたくないぜ!」

港の桟橋の漁師さん
「あなたはなぜひとりでいるのです?ひとりでいることに意味はあるのですか?」
「なんだと…?おっさん、あんただってひとりだろ?見えない友達でもいるっていうのか?」
「あなたにはわからないのですね?もうワタシはひとりではありません。すべてとつながっているのです。からだは離れていても、心と心で直接結ばれているのです。あなたも早くひとつになりなさい」
「せっかくのお誘いだけど、遠慮しとくぜ!あんたらみたいにはなりたくないし、そうしちまったクァン・リーも許せないんだ!」
「心と心、それが結ばれればあらゆる悲しみが消えるのです。それにこそ真の幸福が生まれるのです。やがてヒトは心のみの存在となるでしょう。それこそがヒトのあるべき姿なのです」

タル酒屋の客引き
「むさぼることをおやめなさい。足ることを知らずして幸福は訪れません」
「おれが何にがっついてるって言うんだ?いま何かを食ってるってわけじゃないぞ?」
「飢えも不満も、むさぼる心が呼ぶのです。あなたのその心を…」
「いいかげんにしろよ!おまえだってちょっと前まではここで客引きをしてたんじゃないか!」
「ヒトを責める、その行いさえもむさぼる気持ちが生み出すのです。心を静かに…そう願いなさい。あらゆる欲望を消すのです。心を静かに、ただ静かにと、願い続けるのです」

タル酒屋、店内。
タルガール
「…あなたはなにをしているのですか?」
「おれがなにをしてるかだって?…クァン・リーと戦う、その準備をしてるってところかな」
「なぜ戦うのですか?ヒトを傷つけ争うことがそんなに楽しいのですか?」
「別に楽しくてやってるわけじゃない。ただ…このままクァン・リーを放っておけないだけさ!」
「あなたには何も伝わらないようですね。クァン・リーが導く新しい世界、その完成を目にすればすべてがわかるでしょう。あなたはなにもわかっていません。いつかみずからの愚かさを知るでしょう」

タルガールに憧れるおっさん
「あなたには聞こえないのですか?クァン・リーの声が、すばらしい導きの言葉が」
「…聞こえねえな。おれは聞きたくもないけどな!」
「さあ、耳を澄ますのです。どんな音楽よりもすばらしい、天上からのささやきがきっと聞こえるはずです。耳をふさぐのをおやめなさい。正しい言葉、真実の教え、さあ早く受け取るのです」
「…クァン・リーめ!おまえのたわごとなんかにおれは絶対にだまされないからな」
「クァン・リーの声に耳をかたむけるのです。そうすればあなたにも歩むべき道が見えてくるでしょう」

となりのおばちゃん
「…クァン・リー。…クァン・リー。…クァン・リー」
「あーっ!なんべんも言うなよ、その言葉を!聞けば聞くほどむかつくんだよ!」
「…クァン・リー。…クァン・リー。さあ、呼ぶのです。この栄光の名前を…」
「やなこったぜ!まったくひどいことになったもんだ。この合唱を絶対に止めてやる!」
「さあ、呼ぶのです。クァン・リー!クァン・リー!」

酔っ払い過ぎのおにいさん
「邪魔をしないでください。今ワタシは、未来のことを考えているのです」
「未来だって?こんなときにどんな未来を考えてるっていうんだよ!」
「完全なる未来です。調和と慈愛に満ちたすばらしき未来、それがもうすぐ実現されるのです。クァン・リーの導きにより、ワタシはそこに至ります」
「バカ言うなよ!それがホントにあんたの行きたいところなのかよ?他人に勝手に決められて、それでいいのかよ!?」
「すばらしき未来…それがもうすぐ現実のものとなります」

タルガールに憧れるおにいさん
「さあ、怖れることはありません。ワタシとともに歩むのです。栄光への道をともに歩むのです」
「せっかくのお誘いに悪いけどな、おまえと散歩してるヒマはないんだ」
「なぜ歩むことを拒むのです。簡単なことですよ。1歩を踏み出すだけ、それでいいのです。さあ、ともに行きましょう。栄光が待っています」
「もう1回だけ言っとくぞ。おれはイヤだ!勝手に押しつけられた栄光なんて欲しくない!」
「なにも恐れる必要はないのに。あなたの心が、あなたの一歩が、栄光への道を開くというのに…」

店のマスター
「…ようやく見えました。はっきりと見えたのです。」
「なんだ?なにが見えたっていうんだよ?」
「クァン・リーの道です。ワタシが歩むその道が見えたのです。すばらしい光に包まれ、祝福された道です」
「おれにはそうは思えないぜ。あんただって本心からそう言ってるんじゃない。そう言わされてるだけなんだろ?ひとつの道を歩くべきだなんて、おしつけること自体がクァン・リーの独善じゃないか!」
「クァン・リーの道が見えます。ああまぶしい…優しい光に包まれて、白く輝いています」

50年前のことを思い出そうとしてたおじいさん
「つまらぬ知識など無用なもの…自らに固執するだけのムダなことに過ぎぬ。次の段階を目指すことこそ、生物の本質だ…」
「なにを言ってやがる!自分を捨てて、自分でいられるわけがない!しかも自分でそう願ってもいないのに!!」
「ヒトごとき生物は、知識を誇ることなどまったく無用なことに過ぎぬ…。次なる段階を目指すことこそ、生物の本質だ…」


エスカーレ中を探し回って、正気でいられる人間は一人もいなかった。
「ディーネ!思い出してくれよ!精霊暴走を止めたとき言ってたじゃないか!おまえが本当に望んでいたことを思い出すんだ!」
「もういいのよ…すべてクァン・リーがやってくれるわ…もうワタシはいらないの…」
「バカヤロウ!!」
同じ言葉しか繰り返さないディーネに、これ以上はないというほどの悔しさを感じる。
それでも説得を繰り返すエヴァンのもとに、カーマイン、ルティナ、ティトが戻ってくる。
「ああ、むかつくわ!ここまで人を怒らせるってどういうことよ!」
「こんなバカげたこと、すぐにやめさせるんだ!」
「行こうよ、エヴァン!クァン・リーのところへ!」
皆、怒りをあらわにして、口々に訴える。
静かに頷くエヴァン。
「まだ戦うというの?ムダよ…クァン・リーの道を信じて…」
「ディーネ…、必ず助けてやる!」
虚ろな瞳のままのディーネをその場所において、4人は軍中央施設へ向かって駆け出した。




「バトルクロイツ!」

軍中央施設へ。

巨大な壁画の前に、緑色の巨大な漏斗状の、生物みたいな建造物があり、その一番下の段に緑色に輝く小さな台がある。
数本の糸が張られ、ハープを奏でているようなクァン・リーが立っている。
エヴァンたちが、その前に駆け寄る。
「やめろ、クァン・リー!勝手に人の心を消すんじゃない!」
エヴァンの叫びにもクァン・リーの手は止まらず、音楽を奏で続けている。
「何を言っているんだい?この空間が世界を覆いつくした時、理想の世界が完成するんだ。あらそいごとのない、安息の場所…。それこそヒトの望んでいたもの、幸せなんじゃないか?」
「おまえがしているのは、人を人でなくしてしまうことじゃないか!それが人の幸せであるわけないじゃないか!」
カーマインが叫ぶ。
「なめるんじゃないよ!アンタみたいなのに好き勝手やられてたまるもんか!」
続いてルティナも。
「人の気持ちをふみにじる、おぞましいバケモノめ!とっとと消え去るがいい!」
ティトも感情を爆発させる。
「おまえは人の姿をとっているけど、人とはまるで似つかない化け物じゃないか!」
クァン・リーの手が止まる。
「なにひとつわかろうとはしてくれないね。どうしてヒトはそうまでも矛盾している。かわいそうにね…。
そう、こういう生き方もできるという手本を見せてあげよう!」
組んでいる腕を解いて、パチンと指を鳴らす。
エヴァンたちとクァン・リーとの間の地面に光が生まれ、その光の柱の中から…。
「さあ、理想への障害を排除するんだ」
信じられないという表情のエヴァン。
「まさか!おまえ、クロイツか!?」
クロイツの目は逝っちゃってるし!
「障害…排除…オレは……排除する!」

バトル・クロイツ!

ふははははは〜と高笑いからクァン・リーによって強化されたクロイツとのバトルへ突入!
クロイツの移動速度が迅速ってか神速!?てか、てめー蹴るなー!!
通常コンボのダメージが少ない!ああレベル低いよ〜!
魔法だ、魔法!ちょっとはマシ!
エヴァンのメテオストライク、ルティナのシャキード、カーマインのズンガ、ティトは補助系。
ちょくちょくSP貯めて攻撃!
なーんてしてたら、クロイツに竜剣召還されちゃって、あっという間に魔人剣!あいたたたた〜!!
それでもなんとか少しずつ削って削って…。
ラストは天魔竜陣剣でキメっ!
「ザッとこんなもんだろ!」
終了時点で、エヴァンLV39でした。

倒されたクロイツを、上から冷ややかに、不愉快そうに見つめるクァン・リー。
「…頭がちょっと足りなかったのかな?」
クァン・リーをにらみつけるエヴァン。
「割りに肉体的要素はいい方だったけど、多少いじった程度じゃダメだったね…」
クロイツの、心も、体も、おもちゃにしやがって!
「エヴァンくん、さあ、そのできそこないを始末するといい。戦いは相手の死をもって終わらせるんだ!」
横たわったまま動かないクロイツに視線を向けるエヴァン。
「いや…!おれはこいつを…」
手にした剣を鞘に収め、再びクァン・リーを強く睨み付ける。
「クロイツを殺しはしない!」
不思議そうなクァン・リー。
「…理解できないな。それはさんざん戦ってきたキミの敵だろう?」
クァン・リーに向かって、強く主張するエヴァン。
「おまえは自分が進化の頂点だとかいってるくせに、ほんとうは何もわかっちゃいないんだな。自分を無くしちまったら!わがままと思い込みが無かったら、それは人じゃないんだよ!」
クロイツに歩み寄り、その呼吸を確かめるように抱き起こすエヴァン。
「相手がいなくなったら、おれは…笑うことも、しゃべることも、いさかうこともできはしないんだ!」
クァン・リーを見上げる。
「クロイツが自分の意思を…、夢を無くしたまま死んでしまったら、これまでのおれを殺すことになるんだ!」
クロイツの体を肩で支えて立ち上がるエヴァン。
「…エヴァンくん、キミの言いたいことはそれだけかい?」
さらに不愉快そうな顔。
「それじゃあ…」
クァン・リー、手を広げる。
低く響く、たくさんの足音。
いつの間にか、エスカーレ中の人間がエヴァンたちの周りを取り囲んでいる!
その敵意に、ほんの少し後ずさるエヴァン。
「個人の欲望やわがままが美徳だっていうのなら、いさかいが正義だと言うなら…そのヒトたちと戦い、刃で黙らせたまえ!それでこそ、キミの言うことは正しいことになる。違うかい!?」
一歩ずつ迫る人々。
「争いがもたらすは滅び…」
「調和を乱すのは敵…」
「力が必要なとき、それは邪魔者の排除…」
取り囲まれ、迫られ、もう後ろに引く場所もない!
「く、くそっ!きたないぞ!」
焦るエヴァンにクァン・リーは満足そうな笑みを浮かべる。
「彼らは素手だからって容赦はしない。敵対者は排除する。彼らの手に入れた幸せのために」
腕組みをして、高みの見物を決め込んでいるクァン・リー。
「エヴァン、どうするのさ!?」
周囲の状況を見回すが、逃げることも戦うこともできはしない!
「クッ!」
「キミの言うことは矛盾だらけだ。そんなことだから、ヒトは進化への道が紡げないんだよ!アハハハ!さあ、どうするのさ!」
その時。
突然、エヴァンの足元にジオゲートが開く!
「なに!?」
クァン・リー、驚く。
クロイツを抱えたまま、エヴァンも驚いてジオゲートを見つめる。
そして、ダイブ…。


「とうちゃん!かあちゃん!空が、おかしいよ!?」
道具屋の子供がそんな声を張り上げた。
ロッカの村でも、エスカーレの異変はハッキリと見えていた。
真っ黒な雲、緑色の奇妙な光。
居残り組のジェイドたちも空を見上げて顔色を無くしている。
「何が…何があったというのだ!?」
「エヴァンたち、大丈夫かな?」
ミャムが泣きそうな声でつぶやく。
魔法屋の扉から魔道師のおばちゃんと、なぜか地導師のおばちゃんも揃って出てきて、同じように空を見上げる。
「おい、オレ達をあそこへ連れて行ってくれ!」
「うむ、わしらも確かめることができるのなら、あそこへ行きたいのだが」
ブランドルと、珍しくウルクも激しい剣幕で地導師のおばちゃんへ詰め寄る。
「まあ、待ってくださいですの。あの街にジオゲートは無かったハズですの。どうしましょう?」
「そうですね…行きは良くても帰れなければ意味がありませんしね…」
二人のおばちゃんが相談しあう。
結局、エヴァンの地導師としての気配を探して、無理矢理ジオゲートを開こうということになった。
「そんなこと、できるの?」
ミャムが問いかける。
「難しいことですが、私たち二人ならなんとかできるのですの。地脈が無い代わりに、エヴァンの気でジオゲートを開くのですから」
「彼の気はとても強いものですから、地脈を開くのは大丈夫でしょう。でも、その気配を探して呼び出すのが大変ですね。まあ、やってみましょう。手助けが間に合えばいいですが…」
皆が見守る中、ふたりのおばちゃんがロッカのジオゲートの縁に立つ。
「…わかりますか?」
「ええ、わかりますの。戦ってますね?」
残った仲間が苛立ちのあまり立ち上がる。
が、おばちゃんたちの集中の邪魔をしないように、声を押し込める。
しばらくして。
「落ち着きましたかね?」
「そうですの…精神も安定してきました…いえ、また何か危険が迫っているようですの!?」
「一気に呼びますよ!」
おばちゃんたちの力が集中して、ジオゲートが水色の光に包まれる…。



戻ってきたエヴァン。
ロッカのジオゲートには地導師のおばちゃんと、魔道師のおばちゃんが二人。
「いったい…何が起きたんだ?」
唖然とするエヴァン。
地導師のおばちゃんが答える。
「ふええ、疲れたよ、まったく…ああこんな無茶するもんじゃないわね」
「オバチャン!?いったいどうやったんだ?」
「姉さんの力を借りたの!エスカーレにいるあんたらの気を探してもらって、あとはむりやりね」
地導師のおばちゃんの言葉に、魔法屋主人のおばちゃんが答える。
「なかなか大変のなことだったんですの」
辺りを見回して、ホッとするエヴァン。
「なんにしても助かったぜ!ありがとう!危ないとこだったんだ」
足元に転がってるクロイツにハッと気付く。
「あ、それよりも、こいつの手当てが必要なんだ!中へ運ぶのを手伝ってくれ!」

宿舎。エヴァンの部屋。
手当てを受けて、ベッドに寝かされているクロイツを見舞うエヴァン。
「どうだクロイツ?落ち着いたか?」
そっぽ向くクロイツ。
「なぜオレを助けた…。みじめであわれな敗残者になぜとどめをささなかった?」
エヴァンは答えない。
「自らの力で過去の奇跡を、栄光を手にする…オレの熱意こそ、それを可能にすると信じていた。…だが、それさえも予定されていただと!!真に敗北したなら、すべてを失うべきだ…。むざむざ生き長らえるなどみじめでムダな時間を重ねさせられるに過ぎん!」
クロイツの腕に力がこもり、エヴァンに向けて叫ぶように言う。
「なぜ助けた!?オレは常に覚悟をもって戦いに挑んでいた。敗者に情けをかけるなど、キサマは残酷すぎる!」
エヴァンが急に立ち上がり、椅子が大きな音を立てて後ろに滑る。
その勢いに、また目をそらすクロイツ。
「負ける覚悟ってのは、なんだよ?おまえの覚悟って、そういうもんなのか?クァン・リーはすべてをひとつにする事が、自分の役割だと言ってた。でもそれは『自分を失くす』ってことだ。今のおまえがそうしてるじゃないか!?自分の夢を見失って、生きる意味を無くした。その姿こそ、おまえがヤツに負けたって事だ!本当の敗北ってのは、あきらめて、本当の自分の夢を捨てることだろ?おれにはそんなことはガマンできないね!」
エヴァンの声が次第に荒くなり、クロイツもつられるように激する。
「くっ!まだオレを笑い物にするのか!?」
「おまえはイヤなヤツだよ…。だけど、そのイヤなところがおまえ自身だ」
エヴァン、構えて叫ぶ。
「イヤなヤツじゃないのなら、クロイツじゃない!」
…そのまま部屋を出てゆくエヴァン。

残されたクロイツ。
天井を見上げてつぶやく。
「クッ…。本当に自分を捨てた時、その時こそが真の敗北だと…。オレにはまだ悔しさがあるのか…まだ前に進めるというのか…」

生きる意味を失くしたクロイツを助けたのなら、それは「生きたクロイツ」を助けたことにならない。
クァン・リーに心を奪われたことが敗北で、それが死を意味するのならば、勝手に死ねばいい!
でも、おれは絶対にあきらめないからな!
…そんな、エヴァンの声が聞こえてきそうです。

暗転。

ロッカの食堂。
一同勢ぞろい。
改めて、みんなに危険な依頼をするエヴァン。
「クァン・リーを倒さなくちゃならない。みんな、手伝ってくれるか?」
ミャムが即答。
「アタシ、手伝う!」
ウルクも早い返事!
「わしも行くぞ!」
ブランドル、当り前のように。
「言われなくったって行くさ!」
カーマインは素直じゃないけど。
「手伝ってあげなきゃかわいそうだよね」
ジェイド、当然だよね。
「もちろん行くに返事は決まっているぞ!」
ティトも…。
「ぼくも行く!」
ルティナ、かなり怒ってます。
「あんなヤツをほっておけるものか!」

皆の結束は固い。
みんなで行こう!
「よし!エスカーレに戻って、ヤツを…クァン・リーを倒す!」





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