邪念入りプレイ記録 その9

「光遺跡」


星辰の回廊もサクサクっと抜けて…と思ったら、ちょっとレベル低い?
エクストリームゲージがドックドック…。
多少レベルがヤバくても、戦術次第で切り抜けられるのは楽しいなぁ〜。
エクストリームは戦闘が一番楽しいゾ♪



光遺跡へ
星辰の回廊、B30Fにはワープゾーンだけ。抜けると…

大地の裂け目1。
エヴァン、あたりを見渡します。
人が訪れた形跡が全くありません。
「…軍の連中は来てなかったのか?あれだけ時間があったってのに、まったくどこで道草食ってるんだかな!今のうちにエボルを見つけだすんだ!」
クレバスだね。橋や光の円盤の移動装置…。
谷の側面をあちこち移動しながら進んでゆくと、白い光の漏れる建造物に到着。

光遺跡1。
壁がピカピカできれいだー!床も風景が映りこんできれいだー!円弧を描く通路を進むと仕掛け部屋〜、
そして部屋…に入ると壁が暗く変色して、水槽に生物の部分がプカプカしてるトコでスライムアーマー登場っすか?
通路では、宝箱が逃げる〜〜逃げる〜〜待ってぇぇぇ〜〜!!と思ったらミミック!?スゴいオチだ!!(笑)

光遺跡2。
エレベータの密室で次々バトル!
でもこのエレベータ、どこまで上るの?前にブランドルが言ってた、足が地に着かない遺跡…その意味がよく解る。
それにしたって、いろんなバトルさせてもらえるなぁ。

大地の裂け目2。
だ、大悪魔だ…!グラ2で散々…デズン一発全滅とかヤられた…
あ。でも今回はそんなに恐くない?
谷底を通って…。


地下大空洞
(この辺からムービー多発)
人工の通路のような場所へ。向こう側には白い建造物が。
通路脇にエンシャントギアが埋め込まれたオブジェみたいなのがあちこち。
突然通路がぐらりと揺れる。
「な、なんだ!?…動いてる?」
通路脇のエンシャントギアがむくりと起き上がって、光のマントをまとった騎士のように、エヴァンの前に立ちふさがり、光の刃でエヴァンに迫る。
「くそっ!引き返すんだ!」
エンシャントギアの赤い刃を避けつつ、もと来た道を戻ろうとするが、すぐに追いつかれて囲まれてしまう。
こりゃ、絶体絶命ってヤツか?
と思ったら、また新たな振動が。
「? 上か!?」
大空洞の天井で爆発!大きく崩れて、丸い大穴が!
ノーチス軍の戦闘機が次々と大空洞に飛び込んできて、エヴァンたちの先にある白い…陶器でできたようななめらかな建物?乗り物?宇宙船?みたいなのに攻撃を開始!
上の大穴からは、パラシュートでノーチス軍の戦車も降りてくる。
白い建造物からもエンシャントギア防衛システムが作動!クリオネみたいなヤツ…強いヨ!
古代文明の遺産とノーチス軍の戦争状態に突入!
運良く、エヴァンたちは置き去り…助かった…とは思えないけど。
後ろからノーチス軍の戦車が接近する。ハッチの外に、司令官の姿…。
「兵士諸君!栄光は我々の目前にある!損害など気にするな!死さえも恐れる必要は無い!」
「クロイツ!バカな真似はよせ!この遺跡は危険すぎる!みんなやられちまうぞ!!」
「…バカな真似?それは貴様たちの方だ!何の策も無くこんなところまで来たのか!?なんと愚かな」
ハッとなるエヴァン。そうか、それで四霊の石版を捨てて行ったのか。
「安易に手に入るものに、何の魅力があろうか!全軍突入!ひるむな!退くな!立ちふさがる障害は全て排除しろ!!」
言い捨てて、クロイツを乗せた戦車もまた突撃。戦いはさらに激化してゆく。
すぐ近くで着弾!ここも危ない!
打ち落とされた、クリオネエンシャントギア(?)がエヴァンのすぐ横に落下。床が崩れて、下のフロアに叩き落される…。

光遺跡、廃墟
結構落ちた?起き上がれるね?
「くっ…なんとか生きてるみたいだな…クロイツの勝手を止めないと!急いで戻らなきゃ!!」
壁や床の雰囲気は光遺跡1・2と同じだけど、光が無くて…壊れた廃墟。敵も…オシャレ(?)なトラップで出てくるんじゃなくて、そこらにウロウロしてる。なぎ倒しつつ進むと。


再び地下大空洞へ
そこは、戦場だった場所。何もかもボロボロ。
黒煙が立ち込めて、あらゆる武器の破片が散らばってる。
動くものは体と心が傷ついた人間が少数。
ひどい場所。
ディーネがいる。
「いったいこれはなんなの…ここまでした意味はなんなの?何が欲しくてこんなことをするの!?」
「ディーネ?どうしてここに?」
「中佐、いえクロイツは、私利私欲のために部下の犠牲さえ省みない…冷静な指揮官だと思ってた私は大バカね。命令に従う部下達を踏みつけにするなんて、自分の欲望を満たすためだけに信じてくれた人を踏み台にするなんて許せない!」
ここまで、見届けに来たんだ、ディーネ。
自分の野望の為に、こんなひどいことでも平気でできてしまうクロイツ。これ以上ひどいことはさせられない。
あちこちに傷ついた兵士が倒れている。むごすぎる光景に立ち尽くす兵士がいる。
「何のためにこんなことを…何のためなんだ…」
「遺跡の制圧は終わったけど、この後は何をしたらいいんだ?こんなところで何があるって言うんだ?」
「いてぇよ…ちっくしょう」
「なんて非効率的な攻撃だったんだ…もっとじっくり攻めていればこんなに損害は出なかっただろうに…」

…そして、スペクト!
「つ、ついにー!ここまで来れたー!あはははっはははははー!あと一息だ!あと一息でエボルへ!」
大喜びじゃん!このバカ!!!
「おまえらは…その為に何をしたか解ってるのか!?おまえら…許さない!!」
「ひ、ひぇぇぇ…」
エヴァンの怒声に、スペクトが飛び下がる。
そこにクロイツ登場。スペクトとエヴァンたちとの間に割って入る。
「スペクト、行けぃ!オレはこのくだらないカスどもを一掃する。エボルからクァン・リーを手に入れてこい!」
「ありがとうございます、中佐どの」
スペクト、意気揚々と建物の中に飛び込んでゆく…。
「エヴァン!よくもまあ目障りな行動を繰り返してくれるな!オレの邪魔がそんなに楽しいのか!?」
「クロイツ!おまえ…自分のやったことが解ってるのか!?この惨状を見ろ!」
「くだらんぞエヴァン!!それがおまえの戦いだと言うのか?」
「…そんなことが関係あるか!?これがおまえの望むことか!?したいことだってのか!?」
「オレは高みを目指し続ける英雄なのだ!オレの望みはただ一つ、頂点であること!究極の兵器こそ、頂点たるオレにふさわしい!」
噛み合わない!悲しいほど、全く主張が噛み合ってない!
「バカな…。みんなを悲しませて、さらなる混乱を巻き起こそうとすることに、何の正義がある!?」
「正義だと!?おまえはくだらぬ男だな!…エヴァン、男たるものは高みを目指すべきなのだ!受けた傷や損害をぐちぐち言うのは戦う覚悟がないヤツのセリフに過ぎん。男にとって、重要なのは、『折れぬ心』!それこそが、オレを高みへと導くのだ!」
「ふざけたことを言うな!!おまえの心など…おれが叩き折ってやる!!」

(うっ、ココの芝居、めちゃくちゃイイ…)

クロイツとのバトル!音楽Combat3…ということは、めっちゃ私闘!?
クロイツの高笑いが響きます。魔人剣こえぇぇ!親衛隊もそれなりに強いけど…まあ勝てるね。へっ!

場面は先にスペクトへ。
建造物の中に入ったスペクト。声が反響する…。
「ここだ…。間違いない!クァン・リーの生まれる場所だ!…エボル!エボルよ!ワタシに、究極の真理を与えてくれ!進化の極みがもたらすものを見せてくれ!」
部屋の奥に人影。
「ああぁぁ、あなたこそが、エボル…クァン・リーを育み、その力を統べられる御方ですね?」
「然り…ワシこそ、進化の管理者にして、この迷宮を統べる者、エボルである」
「あ…あははははーついに…ついに巡りあえた!では、ク、ク、クァン・リーは…?」
「おお…。クァン・リーのことで、ここに来たのだな?」
「その通りです!進化が生み出し得る究極の力を持った存在!是非にでも確かめたい!その力に触れたいのです!」
落ち着き払ったエボルと狂喜するスペクト…。対比が…すごい。
「さあ…来るがよい。クァン・リーの生まれし地は、ここだ…」
奥の間への入り口の前を示すエボル。
「ククク…。ここが、オマエの望んだ終着点…。これを目にして、おまえは真実にたどり着く…」
扉の入り口で、スペクトがさらに狂喜する。
「こ…この中にクァン・リーが!おおっ、ついにその姿が、ワタシの目に…」
扉が開く。…中を覗いたスペクトが信じられないという様子で後ずさる。
「バカな!?そんなバカなことが!!これは、いったい、これは、どういうことですか?」
「…クァン・リーの生誕とは、こういうことなのだ。では、おまえがここにたどり着いた真実を。ワシへのメッセージを聞かせてもらおう…」
突然、スペクトがあやつり人形のようになる。
「『…ついに、その時が来ます…。7日の後…世界の目覚め…解放、久しく望まれていた時、クァン・リーは、ヒトの前に姿を現します…』」
「ほっほっほ!そうか…その時が来たのか!?ついに時が来た!我等が役割も、全く完全に終わった!めでたい。実にめでたきかな!」
自分の身に起こった異変に、さらにあとずさるスペクト。
「…は、あぁぁぁ?ワ、ワタシは、何を言ってるのだ?い、いったい、何を、ワタシは喋ったんだ…?勝手に何を言っているんだ!?ワタシは!?」
「…おのれは、自分の役割を忘れておるのか?そのメッセージを伝えることこそ、自らの役割ではないか?」
「何ですって!?ど、どういうことです?」
あきれ声で…でも楽しげに話すエボル。
「やれやれ…。時とは、全てを忘れさせてしまうものか…。では、思い出させてやろう!」
エボル、マントを脱ぎ捨てる。
「…うおおおおー!そんなバカな!?」
スペクト、絶叫。

場面は、戦い終わったエヴァンとクロイツへ。
傷つき、剣を杖代わりにして半身を起こしているクロイツ。
「…おまえは勝ったつもりか?だが、それは何を生んだ?何を成し遂げたと言うのだ?」
「おまえの愚かな行いを止めたじゃないか。最終兵器を自分の野望のために手に入れようとしていたくせに!」
説得口調のエヴァンに、自嘲気味に笑うクロイツ。
「野望だと?…『望み』は高ければ高い程よい。そこへ向かって踏み出す勇気、走り続ける熱意が望みを、オレの夢を実現させる!最終兵器など、オレの夢へのきっかけに過ぎん!前進こそ、オレの至上の喜び!それがわからぬから、おまえはコゾウなのだ」
声は弱いが、はっきり言い切るクロイツ。
最終兵器を使うことが目的ではなく、手に入れることが望みだった。最悪の純粋野郎だ。
「ごたくばかり抜かすな!クァン・リーは誰の手にも渡さない。おまえの野望は、もうおしまいなんだ!」
「…これは敗北ではない。この覚悟があるかぎり、オレの心は折れん。…おまえにオレが殺せるか?その覚悟もないおまえに、夢をつかむことなどできるものか!」
「そんなことが夢であるもんか!……まずい!スペクトのやつを止めに行かないと!」

ここでちょっとだけ、他の兵士の話も聞けたりして。
「これじゃ、死んだやつらが浮かばれないよ。他人の権力のために…道具として使われてたなんて」
「この負傷はいったいなんのためなんだよ…戦友のためでも世界のためでもないのかよ…いてぇよぉ…心までいてぇんだよぉ…」
「そんな、損害に構わないで攻撃した理由は私利私欲のためだったと…戦友はなんのために死んだっていうんですか?」
ディーネもまだ呆然としてる。
「なんて人なんでしょう…クロイツってそこまで自分の権力欲にだけ浸っている男だったなんて。まったく私の目はどうしていたのかしら…こんなことをさせてしまったのは、私の責任でもあるんだわ…」

スペクトを追います。


光遺跡、実験室へ
扉の中へ飛び込むエヴァン。
その部屋は、ちょっとした広さの、準備室みたいな場所。
「…エボルは?…クァン・リーは?」
…スペクトが床にへたり込んでいる。
「すべては、古代からの計画の中に…ああ、ワタシはただの伝書バトだったのか…」
ぽつぽつと意味不明なことを言っている。
「この地へ、よく来られた。ワシは、この迷宮の管理者、エボル」
部屋の奥、スペクトの前に、白髪の老人。
「…、おまえが…エボル…だと?」
スペクトに似てる…というか、同じ顔のつくりをしてる?
「そやつはワシの分身…。そして、運命の時を招くための開幕ベルに過ぎぬ」
何言ってるんだ?意味わかんない!
「…!?…クァン・リーはどこだ!?」
「…ここに来るがよい。真実をすべて伝えてやろう」
少し躊躇して、ゆっくりエボルの前へ歩み寄るエヴァン。
「この遺跡のすべては、クァン・リーを生み出すためにある。すべての力は、そのために集められ使われたのだ」
「なぜクァン・リーを生み出そうとする?精霊暴走の理由はなんだ!?」
エヴァンの問いには答えず、奥の扉の前へ行き、そこを指し示すエボル。
「クァン・リーの姿を見た時に、その答えはわかる。…さぁ、ここが、クァン・リー生誕の地だ」
扉の前へ進むエヴァン。
「さぁ、行くがよい…。おまえの求めている答えはすべてこの奥にある…」
扉が開く。


クァン・リー、生誕の地へ
霊力の間…?
暗い部屋。中央にのみ、明るい光。異形の、白い影。
それだけ。
「なにも…無いじゃないか…」
「つまり…クァン・リーはすでに産み落とされたのだ」
背後からのエボルの声に振り返るエヴァン。
「…ここは、クァン・リーの生まれた場所。いわば、卵のカラに過ぎぬ」
「どういうことだ!?それじゃ、この遺跡も、精霊暴走も、何の意味があったんだ!?」
エボル、部屋の中央の白い影の前へ歩み寄る。
「すべては使用済みのゴミクズ!精霊暴走は、使い残ったエネルギーを排気しているに過ぎぬ」
「…どういうことなんだ…この事件はいったいなんなんだ!?クァン・リーとはいったい何者なんだ!?」
「クァン・リーとは、究極の生命にして、世界の王である!この世界にあるすべては、彼のものが王として君臨するためのプロセスに過ぎないのだ!」
両手を広げて、そこにいない『世界の王』をあがめるエボル。
「そんなバカな話など認めんぞ!」
クロイツ!?
「究極の力は、オレの手にこそふさわしい!エボル!クァン・リーはどこへ行ったのだ!?」
「自らの統べる世界を知るため、ここを飛び立っていった。50年前にな…。あの事件こそ、クァン・リーの産声よ」
剣を抜き、真っ直ぐにエボルを捉えている。
「バカな!?クァン・リーとは、キサマがコントロールする兵器だったハズだ!」
「ふっはっはっはっは!愚かな!ワシはただの管理人よ。クァン・リーは、誰かのものになるのではない。すべてがクァン・リーのものとなるのだ!究極の生命たる彼のものこそ、この全世界を統べる存在である!時は来た。クァン・リーが降臨し、新たなる歴史の扉が開かれるのだ!」
剣を突きつけられたまま、クロイツに向き直るエボル。
「この愚かなる世界を、この愚かなる生物どもを、我らの生み出したクァン・リーが、美しく作り変えるのだ!!」
「そんなことは認めん!クァン・リーがなんだろうが、オレの手に入らねば、意味などない!!」
クロイツの剣が一閃。
エボル、かくりと膝を着く…。
「…おろかな…。おろかで無意味なことよ…。もはやワシを殺したとて何も変えられぬ…。まもなく、我らの望みがかなう…」
クロイツに視線を向けて告げる。
「クァン・リーは、七日の後に姿を現そうぞ!…おろかなるヒトよ…恐れながら、その姿が見えるのを待つがよい!」
エヴァンが崩れ落ちそうなエボルに問う。
「おい!何が始まるんだ…!?」
「…あわれなヒトの子ら…おろかなるものたちよ…おのれらが変わるときはまもなくだ…おお…すばらしき世界がくるのだ…」
エボル、地に堕ちる。
「…ようやく…ワシも…死ぬことができる…ふぉっふぉっふぉっふぉ………」
…絶命。

もう一度、整理。
事件は50年前に始まった。
エスカーレで起こった事件(ナゾの大爆発)、それがクァン・リーの生誕。
精霊暴走は、それから始まった。
50年前…以前は、遺跡は精霊の力を集め、クァン・リーに注いでいた。
クァン・リーが産まれて以降、遺跡の力は不要となり、付近で精霊暴走が始まった。
50年間、クァン・リーはヒトの世界にいる。自らの統べる世界を知るために。
そして、スペクトがエボルの前にたどり着いた時が、クァン・リーの、真の覚醒の始まり。
この、クロイツが起こした精霊暴走停止作戦なんてものも、50年前から?
いや、ずーっと昔、古代からのプログラム通りの出来事。
・・・7日後に『クァン・リー』が現れる。

地下大空洞では、兵士達が撤収作業をしている。
動ける戦車で人や物を運び…、上に開いた大穴からはリフトが下りてきていて、動かない戦闘機を運んでいる。
そのリフトに乗っている、クロイツ、エヴァン、他のみんな、ノーチスの軍人たち…。
「…ずいぶん長いトンネルだな。ここからクァン・リーが外に出たってのか…。いったいどこにつながってるんだ、クロイツ?」
クロイツはエヴァンの問いかけに答えない。
「すべては50年前、この地から始まった。精霊暴走も、オレの野望も…。だが、なんというお笑い種だ!50年前にすべて終わっていただと…すべてムダ、すべて終わっていたことだと!?信じるものか…信じられるものか!」
クロイツの言葉に、誰も、何も言えない。
エヴァンだけは、その1歩だけ先を見ている。
「チッ!終わったことなんかどうでもいいんだよ!そんなことより、もっとヤバい話だよ!エボルの言葉を覚えてないのかよ?『クァン・リーは世界を統べる』…いったいこれから何が始まるっていうんだ!?」
その言葉にハッとなるクロイツ。
「何が始まるのか、だと?…そう、すでに状況は動いている…すでに始まったのだ、オレのもくろみどおり…」
「クロイツ…!?」
「…フフフ。まだ終わったわけではない。誰が何を起こそうとも、オレの信念をくじくことなどできん…」
「クロイツ、いったい何を考えている!?クァン・リーはおまえの望んでたものじゃない!まだ自分のことだけ考えてるのか!」
エヴァンの説得も意に介さないクロイツ。
「くだらん…。なすべきことが見えないのは、その覚悟がないからだ!自分の道は己が手で切り開くもの!」
そういい捨てて、去る…。

エスカーレの軍中央施設の建物の中。あの、巨大な遺跡の石碑のある場所。
扉の外に出るエヴァンとクロイツ。
まぶしい。
「こいつのために、軍の基地はここにあったのか!じゃあ、クァン・リーは、…エスカーレの街にいるってことか!?」
「クァン・リーがどこに隠れていようと…進化の究極存在だろうとなんだろうと関係ない!必要なのはその力だ!」
「クロイツ!おまえ、まだやる気なのか!自由にできやしないクァン・リー相手にどうしようっていうんだ!?」
「世界の王だと?クックックック…それでこそ、オレの野望にふさわしい相手だ!必ずオレのものにしてやる!」
ああ、もう正気の沙汰とは思えない。
「本気なのか!?エボルの言っていたことが本当なら、とても歯が立つような相手とは思えない…」
「ならば、おまえはただ見ているだけか?…オレはあきらめはせん。クァン・リーを…力を手に入れてみせる!」
去ってゆくクロイツ。
「クロイツ、おまえ…」
見送るだけのエヴァン…。


そして、
あっ
という間に7日後だ!




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