邪念入りプレイ記録 その7

「毒遺跡」


ここからゲームの目的がスッパリ変わります。
精霊暴走を止めること→クロイツの暴走を止めること、とな。
星辰の門が開いた拍子に地脈が乱れたっつーことで、今まで行った遺跡へのジオゲートも閉じてしまいます。もう一度行きたければ、最初っから行けってコトやね。
レベル低いのにうっかり行っちゃって、土ボスでGEMEOVERしないようにねっ♪(私は何度も死んだのだ!)
行ったら行ったで、音のカケラがあるのよーん♪拾いに行くべし!!



ロッカで雑談
道具屋のオヤジも子供も奥さんも、技術屋のおっちゃんも、魔法屋と地導師のおばちゃんも、食堂のウェンディちゃんも、みんなエヴァンたちを励ましてくれる。
中でも道具屋の奥さんの言葉は嬉しいな〜
村中を巻き込んで申し訳ないと言うエヴァンに…。
「あなた達のおかげで精霊暴走はすっかり無くなったし。ずっとがんばってたのは秘密ばかりでコソコソしてる軍じゃないでしょ?エヴァンさん達でしょ?そんなこと、この村にいる人間なら誰だって知ってるもの。だから、村を巻き込む…だとか心配しないで、気にしないでがんばってね。」
嬉しいよぅ〜!奥さん美人だしっ!

食堂行くと、みんなのお話が聞けたりして。
まずはジェイドさん。相変わらず熱いです。
「うぬ、なんと卑劣な…やはり不安は的中していたか!ノーチス軍など信用してはならなかったのだ!」極端じゃのぉ〜。
「それは違うぞ、悪いのはクロイツとスペクトだろ?ノーチス軍と分けて考えなきゃダメだぜ」
「そうはいかん。クロイツのごとき怪しい人物をなんの疑いも無く要職に就けるなど…ノーチス軍の怠慢と言わずにどうする!」
「それはそうかもしれないけど…でもあいつの命令で動いてたのはオレ達だって同じだぜ?」
「フンっ。私は最初から信用などしていなかった。でも今はこんなことを話している場合ではない。さあ、クロイツを追うのだ!ヤツにこれ以上コケにされるわけにはいかん!一刻も早く卑劣な計画を阻止するのだ!」
減らず口〜!ま、キモチは解るけどね。(笑)

ブランドルはちょっとやさぐれモード。
「へッ!気がつきゃ俺も反乱軍の一員か。全くおかしなことになっちまったぜ。このまんまじゃ帰るに帰れねえな」
「アンタの立場もわかるけど、まだ反乱って決まったワケじゃないぜ。クロイツの狙いがわかったら軍だって…」
「わーかってるって!みてろっあのキザ野郎のバケの皮をひっぺがして軍のおエライさんの前に引きずり出してやるぜ!…おっと。そりゃそうと、エヴァン、あの女…ああ、ルティナか。信用しても大丈夫か?」
大事なツッコミ、ありがとう!
「ああ、心配ないだろ。オレ達のことも解ってくれたと思う。…なんだよ、まだ気にしてるのかよ?」
「…解ってるよ。俺たちだって、ヘタすりゃノーチス軍に追われる身だ。今さら種族がどうだって持ち出す気はねぇさ。まだ全面的に信用する気にはないってだけのハナシよ。自分の目でしっかり確かめるまではな。ま、しばらくは様子を見させてもらうぜ」
ブランドルは直情だから、きっとすぐに解ると思うよ。うん、きっと。

カーマインは以前の上官クロイツのコトを…。
「で?結局のところはどうだったの?クロイツ中佐とスペクトって科学者…その二人がワルモノってことであってたの?」
「おそらくな。きっとノーチス軍も踊らされてるだけだ。あの二人が首謀者で間違いない」
「…そう、やっぱりクロイツ中佐が首謀者か。ステキな人だと思ったのに…なんだかなー」
ヲトメの夢、破れましたな〜姐さん。
「なあ、カーマイン、クロイツと敵対するってどうなんだ?やっぱりイヤな感じがするもんなのか?」
「ぜーんぜん!だって考えてもみなさいよ。過ちを犯そうとしている中佐とそれを止めようとするアタシ…『キミがボクを過ちから救ってくれたんだね』『いいえ、ただ私はお手伝いをしただけ…』『ああ、なんと奥ゆかしい女性なんだキミは!』そして二人は愛を誓い合って手に手を取って歩き出すのです〜ってそういうエンディングだってあるわけでしょ?」
「ない!ないない!!あるわけないだろ!」わっはっはっは!強否定!
「何よ、そんなにおもいっきり否定しなくったっていいじゃない。ま、冗談はさておき。気にしてないわよそんなこと。軍を道具に使うなんて、誰であろうと許さないわ。百年の恋も冷めるってモンよ。…もとから恋なんてしてないけどね。つまんないことに気を回してないで、とっとと追いかけましょエヴァン」
「そうだな。アイツの勝手にはさせないさ」

唯一の癒し系(笑)ミャムちゃん!
「ねえ、聞いて聞いて、エヴァン!ジアステおじさんがキレイな石を持ってるの!小さいけどとってもキレイなの!あたし、あーゆー石をおばあちゃんのところへ持ってってあげたいなー。キレイだからおばあちゃんも喜んでくれるよね」
ああ、緊張感が抜ける〜〜
「…のんきだなぁミャムは。これからどんなことになるのか想像もつかないってのにさ」
「えー。だって、落ち込んでたってしょうがないじゃない…。ちょっとイライラしすぎてない?エヴァン」気を使ってくれてるんだ。…ミャムなりに。
「そうなのか?…でもオマエ、悔しくないのかよ、クロイツたちにいい様に使われてたんだぜ」
「悔しいけど。でも…無駄じゃ無かったよ。精霊暴走だってちゃんと止まったもん。利用されてたのかもしれないけど、でもみんなが喜ぶようないいこともしたよ。それは忘れなくってもいいと思うんだけど。私達は正しいことをしたんだよ。それを無駄にしないようにがんばろうよ。アタシ、後悔なんかしなくていいと思うよ」
わぁぁん!ミャム〜〜スキじゃぁぁぁ!

ウルクのおっちゃんはやっぱり気になることを再確認してくれる。
「この村の近くにあのような場所があったとはな。やはり最初からあれが狙いだったのか?そのためにここが拠点に選ばれたのか…」
「ああ、多分な。精霊暴走停止作戦なんざウソッパチだ。オレ達はまんまと片棒を担がされてたんだ」
「全ては『クァン・リー計画』の布石に過ぎなかったといういうことだな。しかし、クァン・リーとは何なのだ?」それが解れば苦労はしないんだけど〜(苦笑) 「ディーネは『力』って言ってたから、古代文明の強力な兵器なのかもしれない」
「未知の強大な力を手に入れる…それがあのクロイツという指揮官の真の目的ということか…。それが真実なら実に愚かな考えだ。人は手に余る力など持つべきではない。あの男はそれが解らぬのか?なんとしても止めねばならぬな。その先にあるのは破滅だけだ」
最悪の事態を予想できるウルク、年長者として大事なヒトだね。

それから、ティトはいつもよりもビクついてるみたい。
「ねぇ、エヴァン。星辰の広場って…あそこも遺跡だと思う?」今まで無害だったのに…ねえ。
「?さぁ。でも今までの遺跡と関係あるだろうから…。やっぱりあれもそうなんだろうな」
「でも…。もう精霊暴走は無くなったハズだよね。今までの遺跡とは違うってことだよね。いったいあの中には何があるんだろう?あの人たち、あそこで何をするつもりなの…?」
「…それを知る為に追っかけるんだ。クロイツたちの目的が何だろうと、それにオレ達が利用されたのは確かなんだ。なんにしたって確かめなきゃ。ヤバいことをする気なら止めなきゃな。それがオレ達の義務だ。そうだろ?」
言いながら自分で確認してるでしょ?エヴァン。
「…うん。そうだね。とにかく確かめなきゃ。考えるのはその後でいいんだよね」

独立第7部隊宿舎202号室。アルカダ部屋(笑)
ルティナがひとり。
「…何か用か?ジェイドからこの部屋にいていいと許可は貰っているが…」
うーん、いきなり皆に溶け込むのはムリよねぇ。
「え、えっと。そうそう。よく考えたらアンタにはちゃんと自己紹介してないと思ってさ。…オレはエヴァン、地導師だ。一応このチームのリーダーってことになってる」
「リーダーだと?オマエが?…そうだったのか。頼り無さそうな男だな」正直だ!(笑)
「だから、一応って言ってるだろ?でもそんなに驚かなくったていいのじゃないのかよ?」
「…まあいい。お手並みを拝見させてもらうとしよう。これからどうするというのだ?細かい事情などどうでもいい。今は一刻も早くクロイツを追わなければ…。その為ならどんな協力でも惜しまない」
生真面目だね、ルティナは。

ロッカの指揮所。ここにはこの間までディーネがいました。
デスクの上には、上等のタイプライターが置きっ放し。
よーく見ると…。
「あれ?何か書いてあるぞ?なになに?『みなさん今にち話ぼクワロッカに住んでます 遊びに来てくだ地位友達になろう』…なんだ?」
誰かがイタズラでタイプを使ったみたいです。(笑)

装備室の管理人のおっちゃんが再び親切に教えてくれます。
「星辰の広場で軍が何かをやってるんだったら、わき道にある緑色の石をどかせば兵隊に見つからずに行けますよ」

星辰の広場へ続く道の途中にあからさまに怪しい緑色の岩があります。(笑)
おう、これかこれか、と押してみる。ふぬ、ふぬ、ふぬ〜〜!押せ押せ押せ〜〜!
どかっと岩が溝に落っこちて、細道の出来上がりぃっ!
うねうねと細道を上ってゆくと、星辰の広場に着きました。前はこの道からは来られないようになってたんだねー。
星辰の広場は…中央部が黒く変色してて、ポッカリ穴が開いてて、なんだかもう無残。
でもノーチス軍の誰もいない〜〜無用心にもホドがある!(爆笑)
スイッチ台がピカーっと輝いてて、置き去りになってた石版×4=四霊の石版を拾って行きましょう。
いざ、クロイツ&ノーチス軍を追って、門を潜り星辰の回廊へ!!!

星辰の回廊
自動生成ダンジョンですな。グラXのウリ!画面暗い〜視点が〜〜(泣)
アイテムランプと敵マーカーの表示が遅いのもドッキドキですな。
B1F〜B4Fまでは普通の不思議ダンジョン。
B6F〜B9Fまでは毒の霧トラップがボヘーボヘーと…さらにミミック!!
はっきり言ってビビります。ギャー食われる〜〜!!
ラッキーミンクも出るけど…スキルの威圧が育ってなかったらつかまらないのよねぇ〜。

B10Fにて、地下へのエレベータ扉は開きません。
わき道があります。なんだか不思議なわき道が…。


「毒遺跡」
乳白色のワープゾーンを潜り抜けると。
青空と草原!?えらい開放的な…。
さらに音楽っ!音楽が〜〜まったりと〜まったりと〜エエカンジや〜〜
ミステリーサークルのような円形に刈られた草原、きれいなオブジェ、パームツリー…。
『幻想の草原1』は午前のさわやかな感じ。
草むらからババッ!!と飛び出してくるルーパスにビビりながら進みます。
『幻想の草原2』は夕暮れの茜空。風景はすごくキレイなのだ。
ローゼンリッターとかヤな雰囲気だけども、所詮草っ!燃やせ燃やせぇ〜!!
やがて石のようなドロっとした金属のような…人工建造物だな?というような壁が出てきます。
壁は円形に続き、切れ目から中に入ると釜の底をひっくりかえした…というか、巨大ボールの9/10ほど埋まった形のような、とにかく丸い人工建造物〜??みたいなのがでてきます。
その丸い建物の周囲にも一箇所だけくぼんだ場所が…。
これが入り口ですな〜??

建物の中はえらく人工的な科学館チックな感じ。
黒い床に緑の丸文様、赤い水晶が光を放つ広場。
…その奥に、以前のキレイだった頃の星辰の広場にあったオブジェ風模様の壁があり、その前でクロイツ達ノーチス軍がわらわらしちょります。
「なにやってんだ…あいつら?マズイっ隠れるんだ!」
一同こっそり赤水晶の後ろに隠れて様子を見ます。せ、せこい…(笑)
クロイツとスペクトが上の星辰の広場にもあったスイッチ台みたいなヤツの前にいます。
「だめです中佐殿!この扉はビクともしません。どんな道具も歯が立ちません!」
部下の報告にイラつくクロイツ。
「いったいどうやったらこの先に進めるというのだ!?どうなのだ、スペクト!?」
「いえ、それが…まさか、まだ鍵が必要になるとは思いませんでした…。多分…星辰の門を開いた四霊の石版により開くものだと思われます…。なんとも厳重な封鎖ですな」
「エボルを目の前にしてこのていたらく!あと一息だというのになんということだ!」
「この奥に、すぐそこにはクァン・リー計画の産物…究極の進化の姿があるのです。この遺跡だけでなく、この世界さえもエボルを通じてクァン・リーへと私を導く道に違いないのです…」
…科学者ってのは…何言ってるのかわっかんねーよなぁ。
「何をたわごとを言っている!?オレの手に入らなければ、なんであれ意味は無い!」
クロイツの怒声にスペクトがビクッっとなる。
「急いで誰かを地上にやらせろ!あの石版を取ってくるのだ!兵士が戻るまで、我々は上で待機する」
クロイツがそう命令した後、ノーチス軍の兵士たち全員が隠れてるエヴァンたちの前を横切って、赤水晶の広場から立ち去ってゆく。

「はーっはっはっはっはっは!なんてマヌケ野郎なんだ、クロイツのヤツ!あんな姿初めて見たぜ!」
あんた、ガキかー!(笑)
奥にあるスイッチ台に向かいます。この扉の先にエボルってのがあるのかな?
「四霊の石版はこっちの手元にあるんだ。クロイツを出し抜く絶好のチャンスだぜっ!…こいつをあのくぼみにはめればいいんだな…」
四霊の石版をスイッチ台に埋め込むとピカーと光りだして、奥の扉が開く。
「やっぱりだ!あいつらより先にエボルってのを見つけちまおうぜっ!」

毒遺跡探索開始!
禍々しくて、キレイな遺跡だね…ここは。
通路暗い〜〜隠し通路とかアリそう〜ってかあるじゃんっ!わかんねーよっ!
そりゃ関係ないので遺跡の謎解きやね。
でっかい色光弾の出る大砲を撃って、その光弾を同じ色付きの水晶の乗った台座に向けて撃つべしっ!光が水晶に移るとそれを所定の場所に移動して、扉を開けてゆく〜というシステム。
そんなに難しくないねー、楽勝楽勝。
あちこちに小部屋があって、キノコが裏返しにぶら下がってて、その傘の部分が部屋の床…。壁から溢れてる液体は毒なのね…これは毒キノコなのね。そんで毒遺跡か。

色光弾大砲をバスバス撃ちまくって、一箇所開かない扉のある部屋にある台座の水晶に光を集め終えると、またスイッチ台が下からニョニョ〜と出てきて、そいつに触れるとさらに台座そのものから光が溢れて最後の扉が開きます。…ここがボス部屋かな?

赤水晶の玉座…
壁から生えてる水晶なんかはピカピカの床面に映りこんでるんだけど…なんか気味悪い〜〜。
一番奥に、赤い水晶でできたボスみたいなヤツがいるんだけども、近づいても触っても何にも起こらない。あれ?おっかしーなー?と思いつつ、部屋の外に向かって走り始めた瞬間。
赤水晶の塊だったヤツがブーンと物質化する。
動き出していきなりハイジャンプでエヴァンたちの前に立ちふさがります!
きゃぁぁボスバトル!ヴォルトビースト!!
音楽が今までのボス戦と違うんだけど!?カッコイイんだけど!?なんてウキウキしてらんない!
魔法&属性必殺技も効かない!と思ったら変形した後は物理攻撃がダメってなー!!
最初、これに気付かなくって、ケチョンケチョンにやっつけられた私。
なーんとか勝利して「ま、上出来ってとこだな」ってエヴァン〜プレイヤーがヘボくてすまないねぇぇぇ!!(泣)

毒遺跡、霊力の間へ。
これまでの遺跡の霊力の間と随分雰囲気が違う。ここにエボルってのがいるのか?
中央の精霊獣みたいなのは植物っぽくて、根が部屋中に張り巡らされていて、つい最近まで生きていたかのようで…。
石碑の文面は時間に侵食されていない感じで、きれいに読めそうだ。
『第1735惑星公転周期に至り、複合…エネルギーの投入に…実験体の安定化に成功するも不完全なり。エボルの下にクァン・リーを生み出さん。…クァン・リーとは天使にして悪魔なる存在なり』
今まで四霊の石版があった場所の前に、何かが落ちている。
刻印?何か書かれている。手がかりになるのか?
拾い上げてじっくり見てみると…エスカーレの軍施設で、誰も入ってはいけなかった建物の絵だった。
「こいつが最後の鍵かもしれない。ひょっとすると、エスカーレの施設に何かとんでもないものが隠してあったのか!?中央施設を確かめる必要がある…軍の連中は何か隠していることがあるんだ」
刻印を手に入れて、とりあえずこの遺跡を出ることにする。
エスカーレに行かなくてはならぬ〜!

ジオゲートのある赤水晶の広場まで急いで移動。
するとだな。
「動くな!!」
いきなり制止の声。バラバラと周りをノーチス軍の兵士にかこまれます。
「おやおや。なんということだ。こんなところで会うとは思っても見なかったぞ」
出し抜いたと思ってたのに。他人を小馬鹿にするような調子で言うクロイツ。
「…クロイツ!えらそうなことを言っておきながら、やっぱりオマエは変わってなかったんだな…いったい何を企んでる!…エボル…クァン・リー…この遺跡に隠された本当の謎とは何なんだ!」
うっ、この敵に囲まれた状況で質問できるエヴァンってば…。
「聞いたところで理解すらできまい。所詮キサマなど、オレの思い通り動くただの駒に過ぎなかったのだからな」
「…オマエは昔から自分のことしか考えてなかった。そういうヤツだよ」
「キサマも変わってないじゃないか。昔から、単細胞なヤツだよ!」
「なにをっ!」
口ゲンカしてる場合ですかぃ!?あんたらっ!(笑)
クロイツが腕を振り上げ、包囲の輪を縮めるよう部下に指示する。
「さぁ!石版を渡してもらおうか!これ以上手間を取らすな!…さあ、早くしろ!オレは気が短い」
万事休す…か。
「…くっ!わかったよ!ほーら、マヌケ野郎!!」
四霊の石版をノーチス兵の目の前からジオゲートの反対側へ放り投げる。兵士達が石版を拾う為に包囲の輪を崩した一瞬を狙って、エヴァンたちはジオゲートへ駆け出す。
「へぇっ!アバヨ!!」
ジオゲートを開いて、ロッカへ去るエヴァンたち。
残されたクロイツ。部下達も後を追えなかった。
「ほほう。昔は何も考えずにかかってきたものだが。少しは知恵がついたか…まあよい、構うな!…フッ…連中め、なにか勘違いしているな?どこへ行くつもりだ?愚か者めっ!」

ロッカに戻ると管理人が声をかけてくる。
「エヴァンさん、いったいどうしたんです?軍は何をやっているんですか?」
「軍の連中がおかしなことを始めやがったんだ。エスカーレにある軍の施設に何かあるってことはわかったんだ。エスカーレに行くのは良いとして、軍の施設のど真ん中になんてどうやって入ったら…」
迷ってても仕方ないね。

ロッカで雑談・再び
うーん、とりあえず…そうだ、食堂行ってみましょう!
…ジェイドさん、相変わらず熱いです…。
「…む、そうか、わかった、わかったぞ!」
「なんだよ、今度は何がわかったって?」
「この間毒の遺跡で見つかった『古の刻印』の表面にはエスカーレの建造物が刻まれていた。つまりあの刻印は、『道標』なのだ。エスカーレの構造物のどこかになにか手がかりがあるに違いない!」
「ん?ああ、オレもそう思ったよ。だから今からエスカーレに行って確かめてこようと思うんだ」
「そこまで解っていながら、何をぼんやりしているのだ!何をもたもたしているのだ!古の刻印の謎がわかっているならさっさとエスカーレに行ってくるがいい!」
行くよ、行くってば。頼むから一緒に行くとか言わないでくれ〜!

ブランドルはやっぱり軍での立場が気になるか。
「完全に中佐とは敵対しちまったが…大丈夫かよ?オレ達を大群で襲ってきたりしたら面倒だぞ?」
「大丈夫だって。今だってクロイツにその気があるのなら、ここまで追ってきてるハズだろ?」
「?…ということはあの中佐殿は…オレ達なんぞは眼中に無かったってことか?そりゃそれでムカツクじゃねーか!!」
今気付いたのか。(笑)
「なめられてるのはオレだってムカついてるけどな。おかげさまで自由に動けるってもんさ」
「…確かにオマエの言うとおり、クロイツがボケっとしてる間にとっとと動いちまったほうが得策だな。おう、そうと決まればとっとと動こうぜ!」

カーマインはもうちょっと詳しく軍のことを教えてくれます。
「結局さぁ。中佐と軍の関係ってどうなってるのかしら?独断にしちゃあ従う兵士の数が多すぎない?」
「うーん、そう言われりゃ確かにそうだな…オレには…よくわかんねぇよ。アンタの方が詳しいんじゃねえのか?」
「そうねぇ。私の想像だと…少なくとも軍の上層部は中佐の鼻薬が完全に効いてるわね。もし軍の上層部だけでなく、国ぐるみで遺跡に隠された最終兵器を狙ってたとしたら…」
「ん?待てよ?それって変だぞ?このチームを異種族の混成チームにしたのは、そもそもノーチスのおエライさんじゃないか?強力な兵器をこっそり手に入れようなんて物騒なことを考えている国が、わざわざ敵国から協力を受けるのか?」
「…まあね。国は無関係と考えるのが自然ね。とすれば、中佐だってそう無理はできないわ。現場を仕切るのが精一杯のはず…。追っ手の心配はなさそうね。今ならエスカーレも安全なんじゃない?」
分析ありがとう。お話わかりやすいです。

ミャムは毒遺跡の死にたてホヤホヤの精霊獣みたいなヤツを気にしてる。
「やっぱり同じだったね。動物が死んでて、変な文字が書いてあって…。ねえ、あそこもやっぱり遺跡なのかな?」
「そう…なんじゃないか?あの死体は遺跡にあったヤツと同じだったしな。やけにイキが良かったのが気になるけど…」
「うー、でもそれって変だよ。だって、精霊暴走はもう起きてないよね?」
うーん、精霊暴走のシステムってどうなってんだろーね?
「きっと『古の刻印』の文様が何かを示してる…。それは、エスカーレの建物と関係があるんだ。オレはこれから行って確かめてくる」
「ん。わかった。アタシ、ここで待ってるね。何かわかったら教えてね」
おう、待っててくれ!

ウルクは軍連中の行動が気になります。
「あの連中、少なくともこの村まで騒動を持ち込む気は無いらしいな」
「ああ、追っ手は来そうに無いぜ。兵士の姿も見えないし…とりあえずは安心してていいんじゃないか?」
「うむ。わしらに協力してくれる村人を戦いに巻き込むわけにはいかないからな。理由はともかく、一息つけるのはありがたい。しかし…ちと気になるな。クロイツとやらはわしらを放っておいてまでまだあの穴の中に留まっておるのだろう?」
「…ああ、わかってるさ。オレ達もすぐに引き返して追わなきゃな。でもその前に確かめたいことがあるんだ」
「…『古の刻印』の文様のことか?そうだな、確かにそれも気になる。エスカーレに何か謎が隠されているのか…」
エスカーレと毒遺跡の関係って…気になるね。そういや、なんで毒遺跡だったんだろ…。

ティトは気になることを思い出させてくれますね。
「ねえ、エヴァン。あの石版…渡しちゃって本当によかったのかな?」
「石版?…ああ、クロイツから逃げるのに使った四霊の石版のことか。…しょうがないだろ?ああしなきゃつかまってたんだから。それにもう必要の無いモンだったしな」
「そうなのかな?…そうかな?ボクがちょっと気にしすぎてるのかな?」
いや、もし必要なモンだったら、今度はクロイツがズンズン先に行っちゃうだろうよ…。

ルティナは相変わらずアルカダ部屋にいます〜。
「オマエ…クロイツのことを昔から知っていたのか?」
おおっ!聞いてくれ聞いてくれ〜!
「ああ、ガキの頃ちょこっとな。いつの間にかいなくなったと思えば、ノーチス軍の中佐だとよ…笑ったぜ!」
「あの若さで中佐とはな。アルカダでは考えられない出世の早さだな。相当才能に恵まれた人物ということか…」
「へっ!よせよ。アイツにあるのはおエライさんにゴマすって取り入る才能だけさ!口の巧さ以外に取り得なんかあるもんか!」
「…随分悪く言うものだな。クロイツとの関係を勘ぐられるのがそんなに恐いのか?」
「…おい、つまんないこと言うんじゃねえよ!そんな小細工なんかするもんかよ!オレは昔からアイツが大っ嫌いなだけだ!!」
そんな怒らなくったって〜。
「オマエとクロイツがどんな関係だかは知らないが、ことと次第によっては命のやり取りになるだろう。その覚悟だけはしておくことだな」
…ルティナらしい助言だね。

さて、エスカーレに行こうか!



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