電気工事士試験の勉強
第一種、二種電気工事士試験は年1回です。 筆記試験と実技試験があります。 トータルの合格率はそれぞれ30%くらいです。 第一段階の筆記試験で約4割が不合格になります。 私見ですが、「冷やかし組」の人などはこの一次試験である筆記試験でふるい落とされます。 そのあとの、実技試験はほんとに難関です。 交流回路の配線図作成とか、材料を渡され配線図の通りに組み立てを制限時間内に完成させる必要があります。 特に、第2種に実技試験は制限時間が30分以内ととても短く、試験範囲が狭いにもかかわらず第2種の方がやっかいのように思います。 この2次試験で5割が落とされます。
1.受験申請(受験申し込み)
私の場合はインターネットで申し込みました。 HPはhttp://www.shiken.or.jp/です。簡単に行えますのでおすすめです。 また、電気工事関係の雑誌に付録として申し込み用紙がついているものや、電力会社の窓口にもあるそうです。
又、学科試験免除者の方は郵便局での手続き後、免除に必要な書類送付手続きがある様です。後日、受験票兼写真票が送付されてきますので、この書類には顔写真1枚の貼り付けが必要となります。
2.試験の概要
第一種試験は10月初旬に行われる筆記試験と12月初旬の実技試験、第二種試験は6月初旬に行われる筆記試験と7月下旬に行われる実技試験があります。
第二種の技能試験では、材料の写真を見て用途,使用数量を答える『材料選別試験』と、実際の材料を使用し図面通りの回路を作る『単位作業試験』に分類されます。(この辺は来年から試験項目の変更が予定されているそうです)
3.第2種試験で使用した教科書
図解 第2種電気工事士完全合格ガイド (日本文芸社)
最初に読む本として全く、素人ですので、できるだけわかりやすく絵が多い本を選び ました。これを、ゆっくり読み、理解しながらノートに要点をまとめました。
第2種電気工事士 筆記試験 標準回答集 (オーム社)
過去11年間の問題が解説とともに記載されています。 また、鑑別試験の写真やま とめも充実しています。 これを、約1ヶ月掛けてやりました。
第2種電気工事士 テキスト (オーム社)
ちょっと不安だったのであとで購入しました。 それなりによくまとめられています。 最後のチェック時に役に立つと思います。
第2種電気工事士 技能試験 標準回答集 (オーム社)
これも過去11年間の問題が掲載されています。
第2種電気工事士 技能マスター (オーム社)
私のような素人が一から勉強するのに必要です。 初歩から優しくかかれています。
第2種電気工事士 複線図の書き方 (日本理工出版会)
高いハードルであった単線図から複線図への書き換えはこの本がおすすめです。
以上、6冊の本を使用しました。 参考書の用意では教科書となる参考書と過去の問題集を用意することが筆記、技能試験の合格に必要です。
4.第1種試験で使用した教科書
第1種電気工事士 筆記試験 マスター (オーム社)
内容は、第2種試験の続きです。 つまり、第2種の勉強をせずにこの本から初めて第1種に合格するのは難しいと思われます。
第1種電気工事士 技能試験マスター (オーム社)
第1種電気工事士 標準回答集 (オーム社)
過去5年間の筆記試験と実技試験問題が掲載されています。
5.筆記試験の合格ライン
筆記試験の解答はマークシート方式の4者択一方式です。出題数は50問、1問2点で、合格ラインは60点と言われています。つまり30問以上解答できれば合格となります。
6.技能試験について
筆記試験に合格していると確信できれば、すぐに技能試験の勉強をはじめなくてはなりません。 私の様な電気の素人は配線図や技能に関してなんにも知らないからです。
上の参考書のほかに、単位作業試験のための練習キットを買ってきました。
第2種電気工事士 技能試験。単位作業試験 練習用材料 (オーム社)
です。 (下の写真)
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8000円以上もするので、高いですが、合格するためにはしかたありません。 |
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中には、3回分の電線、スイッチなどが入っています。これを、個別に購入するのは大変でしょう。 |
技能試験で大切なのは、単線図から複線図への書き換えがいかに早く、正確に出来るか
ということです。 材料選別試験でも、単位作業試験でもこれは大切です。 どちらの試験も、問題に出ている配線図から回路図を作成しなければなりません。 この基本となる複線図が自分なりに完成できれば、あとは機械的に材料の数を数えたりするだけです。
回路図から材料選別試験は、必要な材料と工具の拾い出し、単位作業では実際の材料を
使用した回路の作成を行います。尚、配線図とは単線結線図で、回路図とは複線図を意味します。 複線図への書き換えをまとめてみました。 ご覧下さい。
この点では、第2種電気工事士 複線図の書き方 (日本理工出版会) が役に立ちました。 繰り返し、練習するので、自分でも驚くほど複線図への変換が早くなっていました。
第1種の実技試験では、すでにコンセントやスイッチ類がありますので電線のみを通販で購入しました。 この試験ではKTP線とか2.0ミリのVVR線などとてもホームセンターでは手に入れることの出来ないものもあります。 ただし、写真などでよく見ていれば、絶対に必要ということもありません。 本番で初めてさわってもゆっくり落ち着いてやれば大丈夫でしょう。
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