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ベクトル・メニュー

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|SUM |PROD|MAX |MAP*|MAP^|MAP$|
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|MINV|MDET|MTRN|IDNT|CRSS|"x" |
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|PACK|UNPK|INDX|BLD |LEN |... |
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このメニューのキーは、ベクトルや行列の演算を行います。

PACK は、スタック top から 1個の整数 n を取り、 続く n個のスタック要素をひとつのベクトルにまとめます。 従って、1 ENTER 3 ENTER 5 ENTER 3 PACK の順にクリックすると、 ベクトル `[1, 3, 5]' がスタックに置かれます。 行列を入力するには、まず行ベクトルをそれぞれ入力して、 最後に PACK で各行を行列にまとめます。

UNPK はスタックのベクトルを開梱し、 各要素を個別に push します。

INDX は、スタック top から 1個の整数 n を取り、 1 〜 n の整数からなるベクトルを作ります。 INV INDX は、スタックから 3個の値を取り、 それぞれベクトルの要素数, 初期値, 増分とします。 BLD は、スタックから整数 n と値 x を取り、 n 個の要素 x からなるベクトルを作ります。

IDNT は、スタックから1個の整数 n を取り、 n×n の単位行列を作ります。

LEN はベクトルを取り、その要素数(整数)に置換えます。

... は、大きなベクトルの「略記表示」モードを On/Off します。

MINV, MDET, MTRN, CROSS はそれぞれ、 逆行列, 行列式, 転置行列, ベクトルの外積です。

SUM はベクトルを取り、その要素の合計に置換えます。 通常の Calc の u + と同じです(Statistical Operations on Vectors 参照 )。 PROD はベクトル要素の積を計算し、 MAX はベクトル要素の最大値を見つけます。

INV SUM は交項級数、つまり、 初項 - 第2項 + 第3項 - 第4項 + ... を計算します。 INV MAX はベクトル要素の最小値を見つけます。

HYP SUM はベクトル要素の平均値を計算します。 HYP PROD は標本予測標準偏差を計算します。 HYP MAX はメジアンを計算します。

MAP* は 2つのベクトルを要素ごとに積を取ります。 これは V M * コマンドと同等です。 MAP^ は要素ごとにべき乗を計算します。 引数となる 2つのベクトルの要素数は同じでなければなりません。 あるいは 1つがベクトルで、もうひとつがスカラでも計算します。 例えば、2 MAP^ は、ベクトルの全ての要素が 2乗されます。

MAP$ は、スタック top の式を、2番目の位置にある ベクトル全体にマッピングします。 式が複数の変数を含んでいる場合、Calc はスタック2番目以降から 変数の数だけベクトルを取り、変数名のアルファベット順に対応させます。 結果は入力ベクトルと同じ要素数のベクトルになり、 その要素は式の変数に入力ベクトルのいろいろな値を代入したものになります。 例えば、式 `x^y'MAP$ を使うと、 MAP^ を真似た動作をします。

"x" キーは、変数名 x をスタックに置きます。 式 x^2 + 6 を入力するには、 "x" 2 y^x 6 + とします。 この式は前述の MAP$ キーで使うことができます。 INVHYP あるいはその両方と "x" キーを組合わせると、 それぞれ変数 y, z, t を入力することになります。


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