g F (calc-graph-fast-3d
) コマンドは 3次元のグラフを作ります。
この機能はあなたが GNUPLOT 3.0 以降を持っている場合に限ります。
GNUPLOT 2.0 でこのコマンドを使うと、エラーメッセージを見ることになります。
g F コマンドはスタックからそれぞれ、「x」, 「y」, 「z」と呼ばれる 3つの値を取ります。 2次元グラフィックと同様に、これらの値にはいくつかオプションがあります。
第1 のケースでは、 「x」と「y」はそれぞれリストで(長さがそろっている必要は無い)、 区間形式でも構いません。 「z」値は行列であって、 行数は「x」の要素数, 列数は「y」の要素数に一致しなくてはなりません。 この結果、 座標 (x_i, y_j) における高さが z_ij となる表面が描かれます。 3次元グラフはデフォルトの視点から描かれます。 この視点を変えるには、 `*Gnuplot Commands*' バッファに `set view' を後述の通りに追加します。 `set view' コマンドの詳細については、 GNUPLOT 3.0 の解説を見てください。
行列中の各点はグラフ中では点として表示され、 各点は格子状の線(isolines)でつながれます。
第2 のケースでは、 「x」,「y」,「z」は全て等しい長さのリストとします。 結果は、面ではなく3次元の曲線が描かれます。 線上の各点の座標は入力ベクトルから(x,y,z)として連続的に抜き出したものです。
第3 のケースは、(訳注: 第1 ケースの変種であって) 「x」と「y」がリストあるいは区間形式で、 「z」が2つの変数(未定義に限る)を使った式です。 2つの変数はアルファベット順に区別され、 先の変数が「x」値, 2番目が「y」値をそれぞれ取って 3次元の面を描くための「z」値の行列を生成します。
「z」式が架空の関数 `xyz(x, y, z)' を呼出す場合、 「パラメーター面」が描かれます。 この場合、グラフの座標は関数呼出しの x と y が用いられ、 スタックの「x」,「y」として入力したリストあるいは区間は、 パラメータの範囲を指定するために使われます。 例えば、`[0..360], [0..180], xyz(sin(x)*sin(y), cos(x)*sin(y), cos(y))' は 球を描きます。 後述の g N コマンドを使って解像度を上げたり、 「x」や「y」リストの要素数を 5以上に増やしたりできます。
普通の g f プロットの関数に xyz
呼出しさせることも可能です。
g f は面ではなく線を描くので、結果は 3次元パラメーター線となります。
例えば、`[[0..720], xyz(sin(x), cos(x), x)]' は
螺旋(3次元の渦巻き)の二巻き分を描きます。
g f に対して、「x」, 「y」, 「z」はそれぞれ適切なデータを格納した変数でも構いません。
Go to the first, previous, next, last section, table of contents.
利用度数