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あと2つの Calc 関連コマンドは M-# g と M-# r で、
選択したリージョンからデータを"ゲット"して計算機内に取り込みます。
リージョンは Emacs の普通の方法で指定します。
つまりポイントとマークではさむ方法です。
M-# g コマンドは普通の順序、
すなわち「左から右」「上から下」順にリージョンを読みます。
その結果データ群は一個の Calc ベクトル(リスト)としてパックされ、
スタックに積まれます。そして標準 Calc インターフェイスが開始します。
ベクトルをバラバラの数値群としてスタックに展開したいときは、
v u をタイプします。また、C-u M-# g は選択したリージョンを、
一つの数または数式として解釈します。
M-# r は、ポイントとマークが長方形の向かい合う対角を定義するという
やりかたで、リージョンをブロック型に解釈します。その結果は1個の数値行列
としてスタックに積まれます。
これらと対照的なのは M-# y で、スタックトップの値を編集中バッファ
に「貼付け(yank)」ます。編集中バッファ内で M-# y と打てば、
スタックトップ値がカーソル位置に貼り付けられます。スタックに何かが積まれて
いればこのコマンドが使えます。Calc 窓が開いている必要はありません。Calc
バッファ内で M-# y とやったときは、どの編集バッファに貼り付けるべきか、
Calc は「かしこく」推測します。
ここに、M-# コマンド群の完全なリストを載せます。
M-# に引き続くキーストロークにおいて、
シフトキー, コントロールキー, メタキーは無視されます。
Calc を ON/OFF するためのコマンド群:
- #
-
Calc を ON/OFF する。前回と同じインターフェイスを使用。
- C
-
標準インターフェイス(スクリーンの下部を使うアレ)を ON/OFF します。もし
Calc が既に起動していて、カーソルが別のウィンドウにある場合は、
カーソルを Calc ウィンドウ内に移動します。
- O
-
C と同じですが、カーソルは起動する Calc ウィンドウ内に移動しません。
もし既に Calc が起動していて、カーソルが Calc 内にある場合は、カーソルを
Calc ウィンドウ外に移動します。
- B
-
このコマンドは、M-# c や M-# k が
フルスクリーンを使うかどうかをコントロールします。
- Q
-
ちょっとした計算にはクイックモードをどうぞ。
- K
-
Calc キーパッドモードを ON/OFF する。
- E
-
カーソルのある数式上に Calc を憑依(ON/OFF)させます。
- J
-
Calc 憑依モードを ON/OFF し、着目部分を「セレクション」します。
- W
-
カーソルの置かれたテキスト(または数字)に Calc を憑依(ON/OFF)させます。
- Z
-
コマンド Z I でユーザーが定義した方法で Calc を起動します。
- X
-
Calc の終了;標準, キーパッド, 憑依モードなどが ON になっているとき、
これを終了します。(Calc 内部で q や OFF とするのと同じです。)
計算機にデータを出し入れするコマンド群:
- G
-
リージョンを計算機内にベクトルとして取込む。
- R
-
ブロック型リージョンを行列として取込む。
- :
-
ブロック型リージョンを取込んで各列の和をそれぞれ計算する。
- _
-
ブロック型リージョンを取込んで各行の和をそれぞれ計算する。
- Y
-
計算機の値を現バッファに貼付ける。
憑依モードで使うコマンド群:
- A
-
現行バッファに「憑依」します。`:=' あるいは `=>' シンボルを含
んでいるすべての数式を見つけ、場所を記録します。変数が変えられるにつれ、
それらの式が自動的に更新されるようにするためです。
- D
-
すぐ下に現行数式をコピーし、それを選択します。
- F
-
現カーソル位置に新しい式を挿入します。
- N
-
バッファ内の次の数式に、カーソルを移動します。
- P
-
バッファ内の前の数式に、カーソルを移動します。
- U
-
現カーソル位置で、式を更新(= キーみたいに)します。
- `
-
現カーソル位置で、式を編集します(
calc-edit
みたいに)。
その他のコマンド群:
- I
-
Calc マニュアルを読むために、Emacs Info を起動します。(Calc内で h i
とやるのと同じです。)
- T
-
Calc チュートリアルを読むために、Emacs Info を起動します。
- S
-
Calc サマリーを読むために、Emacs Info を起動します。
- L
-
Calc 全体をメモリにロードします。
(通常、各部分は必要とされるときのみロードされます。)
- M
-
キーストロークが(例えば `C-n a b c RET' のように)書かれたリージョン
を読み、現行キーボードマクロとして記憶します。
- 0
-
(これは数字の「ゼロ」キーです)計算機をデフォルト設定にリセットします。
すなわちスタックを空に、モード設定を初期化します。何らかの前置詞とともに
使うと、スタック以外のすべてをリセットします。
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