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シンボリック・モード

通常は、数値計算が可能な局面ではどこでも実行されます。 例えば、calc-sqrt コマンドや式中の sqrt 関数は、 引数が数値なら数値の答えを返し、 引数が文字式ならばシンボリックな答を返します。 つまり2 Q ではスタックに 1.4142 が push されますが、 ' x+1 RET Q ならば `sqrt(x+1)' になります。

シンボリック・モードは m s (calc-symbolic-mode) コマンドで 制御されます。 このモードでは、結果が厳密解にならない無理数はシンボリックなまま残されます。 従ってこのモードでは、16 Q は計算されて 4 になりますが、 2 Q は計算されず `sqrt(2)' のままです。

shift-N (calc-eval-num) コマンドは、 一時的にcalc-symbolic-mode を止めて = (calc-evaluate) を実行し、 スタック Top の式を数値的に評価します。 数値接頭引数を付けると、 該コマンド実行時の浮動小数計算の精度を指定の値に設定します。

式中の変数を展開することなしに数値的に評価するには、 キー・シーケンス m s a v m s が使えます。 (これは変数を評価することなく簡単化する calc-alg-evaluate を使います。)


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