キーパッド・モードはマウスによる Calc インターフェイスです。 Xウィンドウ上で動作するように作られています。 Xウィンドウシステムがなければ、キーパッド・モードは 矢印キーで操作せねばなりません(たぶんそこまでして使う価値は無いでしょう)。 キーパッド・モードは現在のところ、Emacs 19 ではサポートしていません。
M-# k と打つとキーパッド・モードを on/off できます。 すると今回は、画面の下ではなく右の方に2つの新しいウィンドウが現れます。 その上部はおなじみの Calc スタックで、 下部ウィンドウは標準的な電卓の絵です。
|--- Emacs Calculator Mode ---
|2: 17.3
|1: -5
| .
|--%%-Calc: 12 Deg (Calcul
|----+-----Calc 2.00-----+----1
|FLR |CEIL|RND |TRNC|CLN2|FLT |
|----+----+----+----+----+----|
| LN |EXP | |ABS |IDIV|MOD |
|----+----+----+----+----+----|
|SIN |COS |TAN |SQRT|y^x |1/x |
|----+----+----+----+----+----|
| ENTER |+/- |EEX |UNDO| <- |
|-----+---+-+--+--+-+---++----|
| INV | 7 | 8 | 9 | / |
|-----+-----+-----+-----+-----|
| HYP | 4 | 5 | 6 | * |
|-----+-----+-----+-----+-----|
|EXEC | 1 | 2 | 3 | - |
|-----+-----+-----+-----+-----|
| OFF | 0 | . | PI | + |
|-----+-----+-----+-----+-----+
キーパッド・モードはたくさんの訳の判らないキー・シーケンスを 覚える必要がないので、初心者にとってはずっと簡単です。 しかし全てのコマンドがキーパッドで使用できるわけではありません。 必要ならいつでも Calc スタックウィンドウに切り替えて、 Calc コマンドを利用できます。 しかしながら、Calc のヘビーユーザーはしばしば、キーパッド・モードよりも 標準インターフェイスを好むようです。
この電卓を操作するには、 マウスの左ボタンを使ってキーパッドの「ボタン」をクリックします。 ここに示す2つの数値を入力するには、 1 7 . 3 ENTER 5 +/- ENTER とクリックします。 両者を足し算するには、 それから + をクリックします(スタックには 12.3 と出ます)。
マウスの右ボタンをクリックすると、キーパッドの上部3段が 別のコマンド群に(高等数学関数, ベクトル演算, 2進演算のように)切り替わります。
キーパッド・モードは普通のキーボードを使わないので、 カーソルは普通の編集バッファ中にとどまります。 キーパッドをクリックしている途中でも普通に編集を続けられます。 キーパッド・モードの長所の一つは、明示的なコマンドで切替えなくとも 計算と編集を両立できることです。
先に M-# b と打つと、3つのウィンドウからなる
フルスクリーンのキーパッド・モード(full-calc-keypad
)が立ち上がります。
キーパッドは左下、スタックは右下、トレイルは上部にきます。
詳しくは、「キーパッド」モード 参照 .
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