HMS は時間の単位「時-分-秒」を表しますが、 角度の単位として使う場合は「度-分-秒」と読替えます。 角度に関する関数は全て、時分秒型式を受入れます。 この型式は現在の角度モードに依らず、60分法で解釈されます。 また、角度が「度-分-秒」で表現されるように 時分秒を角度モードとして使うことも可能です。
時分秒型式のデフォルト書式は、 `hours@ mins' secs"' です。 入力には、 `@' だけでなく文字 `h' ("hours") や `o' (記号°にちょっと似ているでしょう)も使えます。 また、`'' の代りに `m' が、`"' の代りに `s' が使えます。 hours の値は整数(または整数値の浮動小数)です。 mins の値は整数(または整数値の浮動小数)で、範囲は 0〜59 です。 secs の値は実数で、範囲は 0 以上 60 未満です。 正の時分秒型式は、 hours + mins/60 + secs/3600 に解釈されます。 負の時分秒型式は、 - hours - mins/60 - secs/3600 に解釈されます。
時分秒型式は加減算が可能です。 時分秒型式をある数に加えるとき、 その数は現在の角度モードに基づく単位を持つ量であると解釈されます。 時分秒型式のデータに対して実数を掛けたり、割ったりすることもできます。 2つの時分秒型式で割算すると、結果は2つの角度の比であって、実数値が得られます。
ちょっとした事ですが、 M-x calc-time は現在時刻を時分秒型式でスタックに push します。
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