マーケットリサーチ

観客数が不振だった世界陸上
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ヶ月で打ち切られたJR東海のテレビCM
当選した現知事にダブルスコアを付けられた府知事選候補者の惨敗。

この三つの不振・打ち切り・惨敗には、共通点があるのをご存知だろうか。
それは、大阪に対して(大阪の中で)、捏造(歪曲)された大阪イメージをPRした(PRに利用した)という共通点である。

開会式で食い倒れ人形のパフォーマンスを披露した世界陸上
全身豹柄の、JR東海の「トーキョー☆ブックマーク」のCM
「大阪のおばちゃん」タレントに応援された府知事選候補者。

この三つの失敗したイベントに共通して言えるのは、商品CMであれ候補者のPRであれ、
大阪のイメージを捏造(歪曲)している勢力が全国に垂れ流している大阪のイメージは、
地元の大阪では受け入れられないという単純な事実である。

自分たちの日常生活にはない捏造(歪曲)された「大阪」を、
「これが大阪だ」と押し付けられても住民が受け入れるはずがない。

大阪でマーケットリサーチをしている、あるいは大阪をマーケットリサーチしている人たちは
失敗を何度繰り返せば、こんな簡単なことを理解するのだろうか。





補足1

「トーキョー☆ブックマーク」のCMに出演した女性たちと
府知事選の候補を応援した女性たちは同じ芸能プロダクションのタレントである。

この芸能プロダクションはいわゆる「大阪のおばちゃん」専門の事務所であり、
タレントたちはCM出演などの他に、テレビ番組では一般人を装ってインタビューに応えるという形で
「大阪のおばちゃん」を演じることが多い。

この芸能プロダクションの代表者は、「(浪花のCM女王)」と自称していながら、
本人は東京吉本の所属である

つまりはキー局御用達であり、このプロダクションとその代表者はそういう存在なのだ。





補足2

知事選で敗れた熊谷候補はこういうことを言っている。
(大阪は)「東の方からバカにされている。」

熊谷氏のこの言葉の意味は、「東京マスコミの偏向報道」で訴えているテーマそのものであり、
橋下新知事が就任の日の朝に、大阪府のHPに公式に掲載した歴史的な一文、
「東京から発信される情報は、大阪のマイナスイメージばかりを伝えてしまっている。」とも重なる。

にもかかわらず、大阪をバカにしている勢力が重宝している「大阪のおばちゃん」タレントが、
熊谷氏の応援に動員されたのは極めて皮肉なことであり、極めて残念なことであった。

振り返って見れば、熊谷氏を支援した人たちが熊谷氏の大阪への思いを踏みにじった時に、
選挙の勝敗は決まったのだ。

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