「関西人、代表より○○!?」
_____________________________________________________

産経新聞 0568
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050608-00000025-san-soci
「関西人、代表より阪神!? TV視聴率 東高西低」 
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会への“出場切符”をかけ、 八日夜に北朝鮮との大一番に臨む日本代表。
地上波で独占放送するテレビ朝日系では、高視聴率への期待感をふくらませている。
ところで、そのサッカー中継だが、視聴率は関西がつねに関東より低いといわれる。
お祭りが大好きなはずの“関西人”のほうが、冷めているのはなぜなのか?   (中略)

野球中継の多い読売テレビは「野球は、もともと関西人にぴったりのスポーツ。
途中であれこれつっこむ時間がいっぱいある。サッカーは展開が速くて、そんな暇もない。
監督になったつもりでいたい関西人には合わないのでは…」という分析も。

(引用 終わり)  全文はこちら
_____________________________________________________


よくもまぁ、こじつけで辻褄を合わせたものだと思うが、
その時々、その場その場のこじつけなので時間の経過には耐えられない。 (注 ページ最下部)

今回、野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)において、
東西の視聴率でサッカーの場合とまったく同じ現象が起きているのである。
日米戦日韓戦決勝戦いずれも上記の記事と同じ「東高西低」になっている。

これを、どう説明するのか。

サッカーの代表戦の場合は、下の見出しになったが、
「関西人、代表より阪神!?TV視聴率 東高西低」


野球の代表戦の場合は、○○の中に何を入れるつもりなのか。
「関西人、代表より○○!?TV視聴率 東高西低」


この記事を書いた記者氏がどういう意図を持っていたのかは分からない。
自発的に遊びで書いたのか、
自発的に悪意を持って書いたのか、
こういう記事を書けとの要請・命令で書いたのか、それは分からないが、
重要なのは、この記事が当時、巨人戦の視聴率が低迷していた東京マスコミの
「腹いせ」の手段として使われたということである。

フジテレビ「とくダネ!」の笠井アナをはじめとして東京マスコミは、
この記事を引用する形で明言はしないがニュアンスとして、
 野球 =時代遅れ=関西
サッカー=  トレンド =関東  ということを言っていたのである。

そこにあるのは、
東京で盛り上がらないものはマイナーな存在、
東京に存在しないものは日本に存在しないもの、という東京原理主義であり、
産経新聞の記事はそのイデオロギーの正しさを証明するものとして利用されたのである。


【注】
別に時間の経過を待つまでなく、日本全国の視聴率を見れば、
関西が特殊で関西だけが関東と違うと印象付けているこの記事は、
書かれた時点ですでに怪しかったのである。

サッカーW杯 最終予選 視聴率
【北朝鮮戦】     関東47.2%  関西43.5%、 名古屋40.3%、 北部九州37.2%
【イラン戦】        関東37.9%、 関西35.6%、 名古屋31.7%、 北部九州28.4%
【バーレーン戦1】  関東40.5%、 関西32.6%、 名古屋28.9%、 北部九州27.7%
【バーレーン戦2】  関東23.8%、 関西19.7%、 名古屋17.5%、 北部九州19.5%

北朝鮮戦の視聴率については、
http://www.asahi.com/sports/wc2006/TKY200506090122.html

その他の視聴率については、下あたりを丹念に探せばまだ残っているかもしれません。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%80W%E6%9D%AF%E4%BA%88%E9%81%B8%E3%80%80%E8%A6%96%E8%81%B4%E7%8E%87&lr=

                                                                        戻る