天台宗霊應山慈音院

一隅を照らす運動


運動の趣旨

 天台宗では宗祖伝教大師の教えを日々の生活に生かし、温かい心の通い合う世の中を目指して、この運動を進めています。

一隅とは

 「一隅というのはみんなのその場所だ」
 「ひとつの場所、職域だ」
 「あなたたちの立場立場が一隅なのだ」 
 今あなたが居る、その場所とお考え下さい。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、最善を尽くして努力して下さい。あなたが光ればあなたのお隣も光ります。 

実践三つの柱

1、生命(いのち)……あらゆる命に感謝しましょう
2、奉仕(ほうし)……ありがとうの心で行動しましょう
3、共生(きょうせい)……地球に優しい生活をしましょう
 この三つの柱は家庭ということに着目し、家族が一緒になって取組める身近かな目標として提唱されたものです。

一隅を照らす日

 「毎日は難しくとも月に一日は特別な日を定めて、家庭揃って一隅を照らす行いをしましょう」と設けられました。伝教大師のお言葉をいただいた運動ですから、そのご遺徳を讃仰する意味から、6月4日のご命日がふさわしいのではと、毎月4日が「一隅を照らす日」と定められました。

当山の活動

 当山ではその活動の一環として、毎月写経の会を設けており三年を経過しました。
また、年間の行事の中で信徒の皆様に呼びかけるなどの取組を進めています。

「一隅を照らす木」の植樹

 昨年近江八幡で開催された滋賀教区「一隅を照らす運動」推進大会で、教区すべての寺院が取組める活動として、植樹を行うことによって地球の環境を守る意識を高め実践するきっかけにしようと、「一隅を照らす木」を植樹することとなりました。
 当山でもこの取組に呼応して、平成21年3月9日に仁王門前に「沙羅の木」を植樹をしました。信徒や参詣される皆さんが、この木をご覧になり、この運動に心をお寄せいただきますことを祈念しています。また、これを機会に、境内に毎年植樹を続けてゆきたいと考えています。

元気に育ってきました

 3月9日に植えた「一隅を照らす木」が暖かい春の訪れとともに芽を出し始め、4月14日には見事に芽を出しました。この木のように、多くの信徒がこの運動の趣旨を理解して、毎日を過ごしていただくことができればと祈念しています。

  まもなく開花です

  花の芽が膨らみまもなく開花します

(H21.6.14)

  咲きました

(H21.6.15)

  沙羅の木の花が咲きました。ひっそりとした
 控えめな花です。
  一隅を照らす運動の趣旨がこの木の花のよう
 に人々の心に咲くことを願っています。

    平成21年度
「一隅を照らす木」は菩提樹

  平成21年度の「一隅を照らす運動」滋賀教区推進大会が天台宗務庁大会議室で10月27日(火)に開催されました。「新たな発展を植樹に込めて」をテーマとして実践発表があり、その後延暦寺一山瑞応院住職山田能裕師の「道心」と題した講演を拝聴し、一隅運動の一層の推進に思いを新たにしました。
 実践発表では当山の写経会や地域との繋がりを深める実践を発表いたしました。
 滋賀教区の寺院が共生の取組を進めるきっかけとなるよう、昨年に引き続き植樹用の苗木菩提樹が配布されました。































お問い合わせ

 ・慈音院
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