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小さな子どもが過ごす場所だからこそ、保育園は”家”でありたい。

電話でのお問い合わせはTEL.072-747-4697

〒563-0026 大阪府池田市緑丘2-6-20

保育の内容 


[目次]
○ぞうさんの保育観
○給食について
○園舎と園庭について
○トイレトレーニングについて
○ケガなどについて

ぞうさんの保育観

 当園は、認可外保育所「キッズハウスぞうさん」だった頃から、「大人も子どもも人間として対等」という理念を掲げて保育をしてきました。子どもより先生の方が偉いのではなく、お互いにきちんと向き合える関係を目指しています。
 「対等な関係」でずから、大人のいう事を子どもは必ず聞かなければいけないわけではありません。また、子どもからの一方的な要求を大人が受け入れるわけでもありません。まずお互いがきちんと向き合えることが大切です。
 これは言葉にするのは簡単なのですが、実践となるとまったく簡単ではありません。「『向き合う』って具体的にどうするの?」と聞かれてしっかり答えられる人は少ない上に、自分の気持ちをきちんと話せない子ども相手だと、大人自身の感受性が磨かれていなければできません。ですから、ぞうさん保育園では職員向けのそういった研修もしっかりと行っています。
 
 また、ぞうさん保育園では子ども達の主体性をきちんと認めるようにしています。子どもであっても、自分の事は自分で決めていいのです。自分の主体性をきちんと認められて育つからこそ、他者の主体性を認める事が出来ます。(言い換えると、私たち日本の大人がついつい子どもをコントロールしようとしてしまうのは、コントロールされて育ってきたからという事でもあります。)
 文科省は2008年と2012年に「運動教室を取り入れている保育園とそうでない自由あそび主体の保育園の子ども達の運動能力調査」を行いました。結果は、「自由あそび主体の保育園の子どもの方が運動能力が高い」というものでした。
 2015年のOED(経済開発協力機構)とベネッセの共同報告では、五感を使った主体的なあそびの体験を幼児期にたくさんしておくことで、後の学力向上につながることを報告しました。どちらも、これまでの主流であった受動的な活動ではなく、子どもが主体性を持つことの重要性を述べているのです。
 これらの報告が出される前から、ぞうさんではそんなことを行っていました。

 ぞうさんでは、自分の事を自分で決めていいのです。もちろん放任というわけではなく、子どもと大人で話し合いをします。思いをきちんと受け止め、やり取りし、納得できる形にします。運動会や発表会は子ども達と開催の可否を相談しますし、どうしてもお昼寝時間に眠れないのなら隣のお部屋で遊んでもいいのです。

 主体的な行動は将来的な責任感につながり、自ら学ぶ姿勢を身に付け、運動能力を高めることがわかっています。そして何より子ども達がイキイキとします。
 人格の土台を作る3歳までの時期だからこそ、とても大切なことなのです。

給食について

 「なかよし給食」は北海道千歳市や四日市市などを始め全国に拡大している、乳・卵・小麦の三大アレルゲンを使わない給食の形態です。子どものお家ぞうさん保育園は、池田市内でもっとも早く「なかよし給食」を導入しました。
 平成27年度の厚労省の調査では、その1年だけで全国の保育所の30%でアレルギー事故が起きていると報告されていました。重篤なアレルギー反応をきたしたアレルゲンとしては、卵・乳・小麦だけで52%に達します。平成24年には東京都の小学校で、牛乳アレルギーを持つ子どもが粉チーズ入りの食品を食べて死亡してしまうという事故があったことを覚えている方も多いでしょう。
 どの保育所や学校もしっかり気を付けているのは確かなのですが、食物アレルギーを持つ子どもが急増している事もあり、どうしてもミスが起こりやすくなります。

 そういった情勢の中でそもそものアレルギー事故の原因になる食材を使わないようにできないかと考えていたところに出会ったのが、この「なかよし給食」です。小麦の代わりに米粉を使用するなどで三大アレルゲンを除くことができ、なおかつ栄養を確保できます。
 その分食材費は多くかかって園の運営費に少々の圧迫はありますが、なによりもアレルギーを持つ子どもが、食事の際に一人だけ机を分けられるといった疎外感を味わうことなく、みんなと一緒に楽しく食べられることができるようになりました。
 0歳児さんも離乳食を始めてからアレルギーのある事が発覚しても安心して当園でお過ごしいただけます。

 しかし、「じゃあ保育園で卵を食べさせてもらえないという事ですか?」と質問されることがありました。
 結論から言うと「その通りです」となります。「給食に卵を加えること」と「子どもの命を守ること」どちらを優先させるかとなった時、私たちは保育者として、子どもの命を守ることを選択したのです。
 そもそも日本では卵や牛乳、小麦などは毎食摂取するようなものではありませんし、おやつを除く一日3食の内2食はご家庭での食事になりますので、お子様に卵を食べさせたい時はご家庭でご用意していただければと思います。
 「保育所は命を守る場所」であることをどうぞご理解ください。


 当園の管理栄養士渾身の献立は、味付けも保証済みです。5月の「親子あそびの日」では、保護者の方にご試食いただくこともできます。


 調理に使うお砂糖は白砂糖を避け、血糖値が急激に上がらずミネラルも多いきび砂糖を使用しています。黒砂糖もミネラルは多いのですが、味がくどくなってしまうため、当園ではきび砂糖を使用することになりました。


 園庭には畑があり、サツマイモや玉ねぎ、人参、ゴーヤ、枝豆、ジャガイモ等様々な季節の野菜を育て、園で調理したりお家に持って帰ってもらったりして食育につなげています。とれたての野菜は甘みもあり、自分で収穫するということもあってそれまで食べられなかったものが食べられるようになることもあります。特にジャガイモは、連作ができないので育てられない年があるものの、穫れたてのホクホクで美味しい味は、ぜひとも保護者様にも召し上がっていただきたいほどです。

園舎と園庭について

 初めて見る方はびっくりするかもしれませんが、子どものお家ぞうさん保育園は一軒家を使って保育を行っています。それは、保育園を、もっとも子どもが落ち着ける場所にしたかったからです。
 ぞうさん保育園の園長は若かった頃、定員150名の大規模園に勤めていました。毎日が賑やかでそれはそれで良かったのですが、どうしても子ども一人一人との関わりが薄くなりがちです。また、広い室内を柵で区切ってあるだけの0〜2歳児スペースは、子ども達の情緒が安定しにくい気がしました。

 子ども達にとってもっとも良い施設環境は、やはり家庭に近いもの、いや、家庭そのものの環境ではないかと、そう考えたことが開園の1つのきっかけでした。
 いざ開園してみるとそれは間違っていなかったようで、子ども達の情緒が安定しやすく、表情がいきいきとしています。また、安全管理の目も行き届きやすくなりました。
 福祉国家スウェーデンでは小規模保育が当たり前となっています。視察に訪れた日本の園長達がスウェーデンの園長から定員数を聞かれて「500人定員です」と自慢げに答えると、怪訝な顔で「それで子ども達は大丈夫なの?」と言われた、というエピソードもありました。

 ところで、ぞうさん保育園の建物は少し古いです。そこで耐震性を心配される方もいらっしゃるのですが、当園は鉄骨造りになっており、さらに耐震工事も完了していますので、当然ながら現在の耐震基準をクリアしています。これについては充分ご安心ください。
 見えるところに木を使っているからこそ、子ども達も落ち着けるのです。


 ぞうさん保育園は園の敷地内に園庭があります。一見するとこのお庭も狭く見えますが、そもそもの定員数が少ないので子ども達は充分に遊ぶことが可能です。なにせ、屋外遊技場面積基準のおよそ3.5倍の広さとなっています。

 園庭には樹木が複数あり、子どもの育ちに重要な自然物と充分触れ合えるようになっています。乳幼児期に自然とたくさん触れ合っていると、アクティブラーニングによって、将来学校での学力が向上すると言われています。

トイレトレーニングについて

 1〜2歳はトイレトレーニングの時期でもあります。
 排泄の自律は膀胱や脳の発達によるところが大きいため、トレーニングに適した時期はお子様によって1〜3歳と幅広くなっています。無理やり進めてもお子様の負担が大きくなるだけですので、当園ではご家庭と相談し、それぞれのお子様の様子に合わせて進めていきます。

 このトイレトレーニングが少しでも負担無く進められるよう、保育園としてはまだ珍しいのですが、子ども用のトイレに温便座を設置しています。冬の寒い時期でもトイレに座るのが嫌にならないように、ちょっとした配慮をしています。

ケガなどについて

 昨今、SIDS(乳幼児突然死症候群)が取りざたされます。原因としてうつぶせ寝などいくつか推察されていますが、現状のところはっきりわからないとされています。当園ではこれについての講習を受けた経験から、お昼寝時には薄手のロールカーテンを使い、お部屋が暗くなりすぎないようにしています。暗くなりすぎると顔色の変化がわからなくなるからです。顔色の確認ができるだけの明るさはありますが日光は遮られるので、入園するまで真っ暗のお部屋でしか寝ていなかったということでもなければ、子ども達はぐっすりと眠れます。
 また、うつぶせ寝を防ぐため、睡眠時の体の向きのチェックはしっかり行い、書類としても残しています。

 お子様のケガについては普段から十分気を付けているのですが、子ども達が保育園で遊んでいると、どうしても擦り傷などのケガをすることがありますことはご承知ください。しかし、ケガをしないように育てられた子どもほど骨折などの大きなケガをしやすいことからわかるように、小さなケガの経験はその後の危機回避能力や危険判断力を身に付けます。子どもにとってケガをする経験は、そもそも必要なものであることもご理解いただけると幸いです。
 また、1〜2歳児は自我の芽生えや発達、歯が生えてくることのムズムズ感に伴う噛み付きが多い時期だということもよく知られています。これについても充分気を付けてはいますが、起こりうることではある事をご承知ください。お家で噛み付き行為がでてきたなどの様子があれば、必ず保育士に伝えていただきますようお願いいたします。

 お子様のケガについては看護師が処置し、必要だと判断される場合には病院に連れていきます。

information

子どものお家 ぞうさん保育園

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FAX.072-747-4697