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ガーデナーとコレクターの狭間で

gardener and collector

コレクターにはなれない

フクシアには100を超える原種と膨大な数の交配種があり、1つを入手すると別の原種や交配種も育ててみたくなるものでしょう。

けれども気候が合わない場所で多数の株を育てると、良い結果は望みにくいものです。

スペースが狭小な場合も、多品種栽培はチョロチョロ咲かせるだけに終始して、株の実力を最大限に引き出しにくくなります。
酷暑地でバルコニー栽培している私は、気候的にもスペース的にもコレクターになるのは得策とは言えません。

写真は Jubileum Walz

ガーデナーとしての楽しみ

では気候が良くてスペースもふんだんにあれば、コレクターになるかと言えば、それもちょっと違うように思います。

よりバラエティ豊かな植物を使った風景作りに精を出すでしょう。
暖地でフクシアをどうすれば合理的に栽培できるかというのは、管理人にとって1つのテーマではあるのですが、植物が織りなす風景を作ることはより大きなテーマと言えば良いでしょうか …。

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悪魔のささやきがあっても …

もちろん悪魔のささやきは巧みです。

不成績な品種を廃棄し、好みの風景になって 「よしよし」 と思った矢先に面白そうな品種に出会うと、つい手が伸びてしまうんですね。
こんなときは、未知の品種を試してみたい人間の本能と思うしかありません。
そうでなければナーサリーの商売がどうして成り立ちましょうや?
かくしてたとえ一時的にではあっても、規模の違いはあっても、人はコレクターになるのでしょう。

けれども無理な品種や不要な品種は間もなく消えていくものです。

そしてふと気付いたら、何年前から育ててきたのか思い出せないけれど、バルコニーの定位置にある1〜2つの品種 … 私にとってはそれが一番大切な品種です。

私はそのような品種と他の植物を取り混ぜて、自分が好きな風景を作っていこうと思います。

(2009年11月5日)

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