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>> Pinto de Blue

ピント・デ・ブルー
1996年 Breneman / Antonelli (USA)
(data by AFS*)
トレイラー、ダブル、大輪

AFS によると交配は "Quasar x Sebastopol"。 Quasar は巨大輪で知られた品種です。到花日数11週間。

ガク筒とガクは白で、ガクの先端にやや緑を帯びます。ガクの下側はうっすらとピンクを帯びます。花冠は鮮やかな青紫で咲き進むにつれて下のように赤紫に変化します。

乱れのない花弁と、バランスの良いガク/花冠で、大きな八重ながら端正な花容です。しかし、株全体は端正とは言い難い。太い枝がズンズンと伸び、周囲の株に不法侵入。
放っておくと大暴れして、エライことになる。困ったヤツだと思っていたら、「文句あるか?」 とばかり秀麗な大輪花を咲かせて、こちらを黙らせる一種の知能犯と言えるでしょう。
Pinto de Blue (ピント・デ・ブルー)
 
耐暑性はありません。まったくないので実に手がかかります。
八重なのでもちろん咲き出しは遅いです。美しい花を見られる期間はほとんど瞬間芸で、分枝性も低いです。つまり、暖地でのコストパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えません。

しかしとても美しく、他人様を驚かせるにはもってこいの品種。問題は、人に見せると 「育ててみたい」 と言われることかもしれません。
先方が暖地住まいなら、誠実なあなたは 「育てにくいのやめておいた方が良い」 と言うでしょう。ところが先方は往々にして 「それでもぜひ!」 と言うのです。

悩み多き品種であります …。
咲き進んだ花の色
 
* アメリカフクシア協会

(2010年3月12日)
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