田尻洋一 | Yoichi Tajiri



プロフィール

コンサートピアニスト。
ピアノリサイタルを主に全国各地で活動、その数はおよそ1000回に及ぶ。これまでにベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトのピアノソナタ全曲、ショパン、シューマン、ブラームスのピアノ作品全曲演奏という世界でも類を見ない偉業を達成。また管弦楽曲などのオリジナルピアノソロ編曲版を次々と発表し、新たなコンサートスタイルも確立している。

人気シリーズのコンサートも数多く、特に伊丹トーク&ピアノコンサートシリーズは88回(2021年2月最終回)、明石リサイタルシリーズは100回(途中会場が移転した後も含む)を超えるロングラン。(※2021年1月現在)

膨大なレパートリーに裏付けられた音楽に対する深い造詣・教養力に加え、自ら開発した独特な透き通る柔らかな美しい音と自然な息遣い…それらオンリーワンの特徴が心底から感動を沸き立たせる演奏を実現。 「心から心へ」をモットーとした一期一会の「生演奏」にこだわり続け、真に芸術性の高い人間味ある真摯な演奏活躍を続けている。

1996年より開始された作曲家別の集中全曲演奏という独特なスタイルでのコンサートでは、ベートーヴェンの32ピアノソナタ全曲を5度(1996、2004、2009、2016年、2020年)、シューマンピアノ作品全曲を2度(1997、2012年)、モーツァルト18ピアノソナタ全曲を2度(1997、2010年)、ブラームスピアノ作品全曲を2度(1998、2013年)、シューベルト13ピアノソナタ全曲を2度(1999、2014年)開催済み。 またショパン24前奏曲+24練習曲コンサート(1996、2006年)、リスト12超絶技巧練習曲全曲コンサート(2006年)なども開催。

2000年よりコンサートに取り入れ始めた管弦楽曲のオリジナルピアノソロ編曲版では、「プラハ」「第九」「運命」「田園」「英雄」「未完成」「新世界」「悲愴」交響曲を始め、ピアノ協奏曲、オペラ序曲、アリア、室内楽曲、歌曲作品に至るまで数多くの作品を手掛け、2012年にはベートーヴェンの9交響曲全曲、2019年にはブラームスの4交響曲全曲演奏を完遂。

その他にも自作曲のみの自演コンサート(2005年)、室内楽分野で田尻洋一室内楽コンサートシリーズを34回開催(2003~2007年)。また協奏曲客演もモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ラフマニノフなど数多く、音楽専門誌執筆では「レッスンの友」「ショパン」「ムジカノーヴァ」誌などに多数寄稿。

2010年はアメリカ、2011年からは毎年2回のペースで欧州リサイタル公演に招聘されており、国外での活動の場を広げている。2014年は日本スイス国交樹立150年記念リサイタルに2度招かれる。

国際ピアノコンクール審査員(1999年スペイン・ハエン、2016年ルーマニア・ブカレスト)歴任。

スタインウェイハンブルク本社よりスタインウェイアーティストの称号を授与されている。

1962年神戸生まれ。8歳よりピアノを、10歳より作曲を始める。桐朋学園大学卒業後、渡欧して天才イディル・ビレット女史の唯一の弟子として研鑽を積む。他に故松浦豊明氏、故モーラ・リンパニー女史、ジャン・フォンダ・フルニエ氏に師事。 学生時代はバレーボールに明け暮れ、現在の趣味は囲碁将棋。

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