ヒカルの碁パラレル 暗闇の中で
暗闇の中で１
オレたちが伊角を取り逃がしたことは、始末書どころの問題ではないだろう
と思っていたが、意外にもオレたちよりアキラより連絡を受けた出動部隊に
問題があったことになりオレとアキラにお咎めはなかった。
囚人という立場のヒカルと、看守だったアキラではどうしても制限があったためだ。
ヒカルは伊角が組織に捕まらなかったことにほっともしていた。
ヒカルは新たな仕事依頼と膨大な写真の数々に目を通しふっとため息を吐いた。
次の依頼は調査だった。
目を通す資料は取り立てて危険があるとは思えなかったが。
１枚ずつ佐為に見えるように机と床にならべるとリビングがいっぱいになった。
佐為はそれを１枚１枚神妙に読む。
『今回は調査なんですね』
「ああ、ちょっとほっとしたかな」
ヒカルは『もう拘留所はもうこりごり』とぼやく。
今回のヒカルとアキラの受けた任務は無人島の調査だった。
１か月ほど前まで、どうやら「人外のもの（たち）」が島にいたことが
確認されたが。組織が立ち入った時にはもぬけの殻だったようだ。
無人島には廃墟になった施設が並び、送られてきた写真を見る限り
いかにも朽ち落ちそうで、そういった雰囲気を醸し出していた。
「無人島に人ならざるものか」
ヒカルは１人ごちるようにため息をはく。
ひょっとしたら、伊角たちがこういったところでひっそりと生きながえているのでは
ないかと密かにヒカルは願っていた。
「きっと人の目につかねえようににここでひっそり生き延びてたんだろな」
人の目につかぬよう、人里を離れて生きながらえているヴァンパイアにまで
手を回さなければならないのだろうか？
『でも今回はもうこの場にはいないのでしょう？依頼は調査だけです』
ヒカルの考えなど佐為にはお見通しだったようだ。
「うん、ちょっとほっとしてる。けど調査がオレとアキラってどういう事だろな？」
「それはきっと『目に見えるもの』と『見えないもの』の両方を調査して来いということで
しょうね。」
佐為に言われ『なるほど』とヒカルは思う。
「けど無人島の調査に１０日もかかるのか？」
資料には任務目安が１０日になっており、長引くようなら何日でも物資の調達も
行う事が示されていた。
「私には１０日でも短い気がしますが。調査項目結構多いですよ』
半径約１キロほどの無人島、なぜそこにそんな施設があったのか？施設の有害物質？
その施設で何が行われていたのか？彼らがなぜそこを選んだのか？
生活はどうやって？他に生き物がいたのか？
地形や施設の残骸からわかること。
しかしそんなことはヒカルには到底わかりそうにない。
「今回の任務も佐為任せになりそうだな、悪いな」
『どうして謝るのです？私もヒカルとアキラくんの役に立てるならうれしいですよ
それに今回は危険がそうあると思えないし、無人島、私は楽しみです！！』
声を上げはしゃぐ佐為にヒカルも満更でなかった。
佐為はヒカルがいないと外に出ていけない事を重々しっている。
『私は世界一幸せな幽霊だ』と佐為は常々言っていた。
ヒカルが組織で訓練を受けていたころ、スキューバーダイビングや操縦士免許の
ライセンスを取得したときは
海の中に空の上にと、佐為はTVでしかみたことのない世界に驚愕し大喜びしていた。
苦労したスキューバーでは一緒に自分も潜って『ああだこうだ』と隣でうるさくて。
それでも勇気づけられたのだ。
あの雲の中沈む夕日も、海の空も佐為と一緒だった。
思い出してクスリと笑ったヒカルに佐為もまた笑った。
『いつかヒカルに大事な人が出来る時まで私は傍にいます。ひょっとしたらそういう方が
できてもずっとそばにいるかもしれませんが』
ヒカルは噴き出した。
「なんだよ。それ、つうかさオレこんな特殊で危険なことやってたらそんなのできねえって思うし。
佐為もそんなの気にしなくていいぜ」
『仕事は関係ないでしょう。ヒカルが自分より愛おしい人が出来るかどうかという事
ですから』
「や、だからオレ恋愛に興味ないし」
『若人が何を言ってるんです！！恋愛は美しく切ないものです。人生には必要なのです』
佐為は口を尖らせ『まったく・・』と嘆く。
佐為の生きていた平安と今の時代では恋愛事情は全く違っていたらしい。もっと自由で
大胆だったと、佐為から聞いていた。
「もう・・・」
半場呆れてため息を吐く。
『だから私に気にせずヒカルは恋愛もしてください』
そんなことを言われても相手もいないのに、とヒカルは思ったが、それは口には出さなかった。
→暗闇の中で２へ
アキラとヒカル無人島で二人とな。。タギるシチュだ（笑）←違います💦💦汗
そして私が書きたかったすきしょ！キャラがまもなく登場するか？？
ヒカ碁のお客様で私の「好きなものは好きだからしょうがない！」の２次小説を
読まれた方がいるかどうかわかりませんが。
『すきしょ！』はもともと原作が18禁ゲームな上の公認CPなので（笑）
ヒカ碁と違って躊躇なくHシーンを描いてます（爆）今回も『すきしょ！』正CPの空×直と
夜らんは（Hシーン）描けたらいいな、と思っているのでその点はご容赦下さいm(__)m
と思っていたが、意外にもオレたちよりアキラより連絡を受けた出動部隊に
問題があったことになりオレとアキラにお咎めはなかった。
囚人という立場のヒカルと、看守だったアキラではどうしても制限があったためだ。
ヒカルは伊角が組織に捕まらなかったことにほっともしていた。
ヒカルは新たな仕事依頼と膨大な写真の数々に目を通しふっとため息を吐いた。
次の依頼は調査だった。
目を通す資料は取り立てて危険があるとは思えなかったが。
１枚ずつ佐為に見えるように机と床にならべるとリビングがいっぱいになった。
佐為はそれを１枚１枚神妙に読む。
『今回は調査なんですね』
「ああ、ちょっとほっとしたかな」
ヒカルは『もう拘留所はもうこりごり』とぼやく。
今回のヒカルとアキラの受けた任務は無人島の調査だった。
１か月ほど前まで、どうやら「人外のもの（たち）」が島にいたことが
確認されたが。組織が立ち入った時にはもぬけの殻だったようだ。
無人島には廃墟になった施設が並び、送られてきた写真を見る限り
いかにも朽ち落ちそうで、そういった雰囲気を醸し出していた。
「無人島に人ならざるものか」
ヒカルは１人ごちるようにため息をはく。
ひょっとしたら、伊角たちがこういったところでひっそりと生きながえているのでは
ないかと密かにヒカルは願っていた。
「きっと人の目につかねえようににここでひっそり生き延びてたんだろな」
人の目につかぬよう、人里を離れて生きながらえているヴァンパイアにまで
手を回さなければならないのだろうか？
『でも今回はもうこの場にはいないのでしょう？依頼は調査だけです』
ヒカルの考えなど佐為にはお見通しだったようだ。
「うん、ちょっとほっとしてる。けど調査がオレとアキラってどういう事だろな？」
「それはきっと『目に見えるもの』と『見えないもの』の両方を調査して来いということで
しょうね。」
佐為に言われ『なるほど』とヒカルは思う。
「けど無人島の調査に１０日もかかるのか？」
資料には任務目安が１０日になっており、長引くようなら何日でも物資の調達も
行う事が示されていた。
「私には１０日でも短い気がしますが。調査項目結構多いですよ』
半径約１キロほどの無人島、なぜそこにそんな施設があったのか？施設の有害物質？
その施設で何が行われていたのか？彼らがなぜそこを選んだのか？
生活はどうやって？他に生き物がいたのか？
地形や施設の残骸からわかること。
しかしそんなことはヒカルには到底わかりそうにない。
「今回の任務も佐為任せになりそうだな、悪いな」
『どうして謝るのです？私もヒカルとアキラくんの役に立てるならうれしいですよ
それに今回は危険がそうあると思えないし、無人島、私は楽しみです！！』
声を上げはしゃぐ佐為にヒカルも満更でなかった。
佐為はヒカルがいないと外に出ていけない事を重々しっている。
『私は世界一幸せな幽霊だ』と佐為は常々言っていた。
ヒカルが組織で訓練を受けていたころ、スキューバーダイビングや操縦士免許の
ライセンスを取得したときは
海の中に空の上にと、佐為はTVでしかみたことのない世界に驚愕し大喜びしていた。
苦労したスキューバーでは一緒に自分も潜って『ああだこうだ』と隣でうるさくて。
それでも勇気づけられたのだ。
あの雲の中沈む夕日も、海の空も佐為と一緒だった。
思い出してクスリと笑ったヒカルに佐為もまた笑った。
『いつかヒカルに大事な人が出来る時まで私は傍にいます。ひょっとしたらそういう方が
できてもずっとそばにいるかもしれませんが』
ヒカルは噴き出した。
「なんだよ。それ、つうかさオレこんな特殊で危険なことやってたらそんなのできねえって思うし。
佐為もそんなの気にしなくていいぜ」
『仕事は関係ないでしょう。ヒカルが自分より愛おしい人が出来るかどうかという事
ですから』
「や、だからオレ恋愛に興味ないし」
『若人が何を言ってるんです！！恋愛は美しく切ないものです。人生には必要なのです』
佐為は口を尖らせ『まったく・・』と嘆く。
佐為の生きていた平安と今の時代では恋愛事情は全く違っていたらしい。もっと自由で
大胆だったと、佐為から聞いていた。
「もう・・・」
半場呆れてため息を吐く。
『だから私に気にせずヒカルは恋愛もしてください』
そんなことを言われても相手もいないのに、とヒカルは思ったが、それは口には出さなかった。
→暗闇の中で２へ
アキラとヒカル無人島で二人とな。。タギるシチュだ（笑）←違います💦💦汗
そして私が書きたかったすきしょ！キャラがまもなく登場するか？？
ヒカ碁のお客様で私の「好きなものは好きだからしょうがない！」の２次小説を
読まれた方がいるかどうかわかりませんが。
『すきしょ！』はもともと原作が18禁ゲームな上の公認CPなので（笑）
ヒカ碁と違って躊躇なくHシーンを描いてます（爆）今回も『すきしょ！』正CPの空×直と
夜らんは（Hシーン）描けたらいいな、と思っているのでその点はご容赦下さいm(__)m
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