二人だけの研究室 (前編)




※ しおりさんから頂いたイラストに妄想を暴走させてお話を書きました(笑)CPは芥×学です。
続・フラスコの中の真実の一場面(16話ぐらい)ですが本編とあまり繋がってないかもしれない;(汗)
イラストはお話をスクロールすると見えます(笑) イラストのみはこちらから→




オレが違和感に気づいて目を覚ましたとき芥の指がオレの中のものを掻きだすように
動いてた。
芥はオレの中にある教授のものを必死に取り出そうとしてたんだ。

「芥・・・」

耐えられなくなってオレは腰を引いた。
芥は前戯でこんなことしてるわけじゃねえのに感じてしまう自分がすげえいやらしく
感じたんだ。

けど芥の苛立ちや痛みもわかるからオレは必死になって
芥のその行為に耐えてたんだけど
それも限界近くなって椅子に足を突っ張ねた時ようやく芥が顔を上げた。


「学、お前も知ってるだろう。精子の中には攻撃するためだけに
存在するものがあるのを。」

芥は顔を上げたが行為は続けていてオレは体の震えを
止めることができなかった。
なのに芥は涼しげな顔をして話を続けてくる。

「それは何のためにあると思う?」



攻撃だけのためにある精子。それは学術でもまだ
ちゃんと確証されたわけじゃねえけど・・・。

精子は自分の遺伝子を残す為に攻撃を受け持つ精子を
持ってるんじゃねえかって言われてる。
もし子宮内に進入した時、先に別の人間の精子があったら
生き残るためにはそいつらをやっつけねえとなんねえだろ?
もちろん先に進入した精子だって生き残るためには
必死になるはずだ。
だからそういった攻撃の役割を持つ精子があるんじゃねえかってことだ。

でも面白いことに同一人物の精子は攻撃しあったりしねえ。
自身の一番すぐれた遺伝子を残す為に競争することはあっても仲間同士では
攻撃はしねえらしいんだ。

けどどうして芥が今この状況でそんなことをいうのか
オレにはわからなかった。

ますます動きが激しくなった指にオレは翻弄されながら歯を食いしばった。

「だめ、芥・・オレもう!!」

そしたら芥が急にオレから指を抜いたんだ。

「ひゃあ。」

痛みとも快感ともつかぬ感覚にオレは体を振るわせた。
ようやく芥の指から解放されたとけど、ホっとしたのはつかの間だった


芥は先ほどまでいやらしい手つきでオレの中をかき乱してたのに
今は冷ややかな冷笑を浮かべてオレを見下ろしてた。

「な、何だよ。」

意味ありげな芥の視線にオレは嫌な予感がした。

「本当かどうか実験してみたいとはおもわないか?」

「えっ?」

オレは芥の言った意味が一瞬わからなかった。

「イきそうなんだろ?だったら・・・・一人で・・・みろ」

耳元に吹き込まれるようにささやかれてそれだけで
オレは体をふるわせた。

「バ・・カ・・んなこと・・・」

『できるわけねえだろっ、』ていう抗議は芥の唇に飲み込まれた。

「ん・・・あっ」

深いキスのあと芥は放り出すようにオレをイスへと押し戻した。

「か・・い?」

「一人でヤッテみろといっているだろう。」

強制的な芥の言葉には有無をいわさねえものがあった。

「んなこと・・できねえよ。」


    
歯噛みしながら言ったけど芥は聞いてはくれなかった。
こういう時の芥はすげえ強引で引いてはくれねえって事を
オレは嫌と言うほど知ってる。
けど・・一人でって。しかもこんなカッコのまま。

椅子に座らされたオレは大きく芥に足を広げてる。
しかも下半身は裸。上から羽織った上着もボロボロで感じきったそこは
もろに芥の前にさらけ出してる。
こんなだったら全裸の方がまだマシだってオレは思うぐれえ情けねえカッコで。


んな事を考えたら余計に体が熱くなってくような気がして
どうしていいかわからなくなって目線を彷徨わせると有無を言わさぬ芥の視線と
目があった。
ますます体中が熱くなってそしたら
オレは芥にあがらえなくなってそっとそこに右手を添えていた。

「・・・か・・い」

オレはすげえ罪悪感を感じながら指を動かした。
一人でやってる時っていつも罪悪感があるんだ。
けどそんなのもやってるうちに快楽の方が勝っちまうんだけど。
今日は罪悪感が全然ひかなくて・・・むしろ。



「かい・・お願い・・・してくれよ。」

芥だって涼しい顔してるけどホントはかなりキテるって思う。
だから媚びるように芥をみながらそこを摩った。

「淫らだな。」

「芥のせいだろう!!」

息も絶え絶えに抗議すると芥が嫌な笑みを浮かべた。

「そんなことを言うのか・・・このままほって置いてもいいんだぞ。」

オレはごくりと唾をのみこむと芥に請うた。

「お願い、芥・・・お願いだから・・・してくれよ。」

芥はオレの胸をつっと指で触れると敏感になった体に這わせた。
そしてそのまま片手で器用に芥のバックルを外してズボンを寛げたから
オレはようやく芥にしてもらえるんだって思ったんだけどそれはすげえ
甘い考えだったんだ。




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あとがき

ヤッてます。しかも続きます(爆)私の話はさておき
しおりさんの画を見てください(笑)次回もしおりさんのイラストつきで更新です。