兼題「端午」「牡丹」「当季雑詠」
 高田繁先生句
長子には母の里より武者人形
代替わり人も変わりて鯉幟
家継ぐといふ大きさの五月鯉
同じ径引き返したる牡丹園
ぼうたんの崩るるときも競ひけり

 


    会員句
早苗饗に新調したる野良着もて
看護師の制服ピンク牡丹咲く
鯉幟たためばぬくい息を吐く
草を引く声掛けくれし通行人
武者人形恐れし曾孫は成長す
鯉幟五階の窓に泳ぎをり
過疎の村誇る大きさ幟竿
絵手紙にはみ出している牡丹かな

うすみどり山脹らみて蕨狩り
こどもの日孫に及ばぬ背くらべ
桜蘂ふるばかりなる亡母偲ぶ
仏壇へ供えし牡丹開花せり
白牡丹頭の重さに崩れけり
夕風や菖蒲風呂入る農事終え
足止めてディサービスの武者人形
登校の白きブラウス夏に入る
 第二六四回大沢句会ご案内
大沢地域福祉センター会議室
令和三年六月三日(木)一時三〇分
兼題「五月雨」「溝浚へ」「当季雑詠」

九年母の木

抱卵のツバメの番睦まじく
蒸籠の湯気噴き上げて柏餅
慰霊祭愛の詩届けつつじ添う
水溜り天も地もあるかとの国
不揃いの柏餅にも母の味
山間に緞帳のように藤の花
生命の化石の里や若葉風
柏餅羽釜の火たきし祖母想う
過去帳の横に供ゆる柏餅
母の手の温もりありし柏餅
餅見えぬほど広き葉や柏餅
退職の恩師に送る新茶かな
百歳を生きて病室バラの花
柏餅作り終えたる掌の火照り
風吹けば小梅音して降りにけり
濃淡の山々清し老いの会
訪ねたしふんわり牡丹咲きし寺
かとの世もいちびり居るか群れ乱し
母の手の皺思い出す柏餅
薫風やうたた寝している厠にも
第二六三回
 大沢句会
          令和三年五月五日

三恵子
三恵子
純 子
正 子
ち が
澄 子
弘 枝
弘 枝

三恵子
純子
純 子
正 子
ち が
ち が
澄 子
弘 枝