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10. 複写と移動(マウスによる)

エクスプローラを利用して、ファイルやフォルダの複写(コピー)や移動(ムーブ)ができます。

コピーの目的は何かと言いますと、元のファイルをそのままに、コピーしたファイルを編集して新たな内容のファイルを作成する場合に使用します。

例えば、何かの会報をパソコンで作成した場合、いつも変化が無い会報のタイトルとかメンバー名とかを毎回入力するのは面倒ですよね。
そこで、以前に作成した会報のファイルを流用します。
そのファイルを直接編集しても良いのですが、残しておきたい場合には、ファイルをコピーして新しいファイルを作成します。
但し、同じ名前のファイルを同じフォルダに登録することはできませんので、ファイル名は変える必要があります。

ムーブの目的は何かと言いますと、ムーブは、ファイルの保存位置を別の場所に移動する場合に使用します。
何のためにと言われると、理由は色々あるのですが、最も多いのは、整頓が目的でしょうか。
ファイルはあなたの支持でどのファイルを何処にでも移動可能ですが、OSが使用しているファイルやプログラムが使用しているファイルを分けもわからず移動してしまうと、OSやプログラムが正常に動かなくなる可能性がありますので、移動する際には気をつけてください。

10.1 複写

それでは、エクスプローラを使用して、コピーを行います。
方法は色々あるのですが、今回はマウスのみを利用する方法を説明します。

それでは、コピーを行う前に、コピーを行うためのファイルを作成しましょう。
ノートパッドを起動し、ノートパッドの
ファイルメニュー → 名前を付けて保存
を選択します。
すると、保存先を指定するためのウィンドウが表示されますので、下図の位置をクリックし、Cドライブを選択します。
するとCドライブに格納されているフォルダやファイルが表示されますので、「Temp」をダブルクリックしてください。
このTempフォルダは、前章で解説する時に作成しました作業用フォルダです。


ファイルの格納位置が決まりましたら、次はファイル名を設定します。
上図画面の下方にあります、ファイル名の「*」を適当な名前に変更します。
ここでは、「aaa」とでもしておきましょう。
ファイル名を入力後、「保存」ボタンをクリックしますと、ファイルの保存が完了します。

エクスプローラで、Cドライブの「Temp」フォルダをクリックし、「F5」キーを押下してください。
先ほど作成した「aaa.txt」ファイルが作成されていることが確認できます。
「F5」キーを押下するのは、エクスプローラで表示している情報を最新の情報に更新しなさいという命令です。

余談ですが、このファイルをもう一度編集する場合には、そのファイルをダブルクリックします。
すると、そのファイルの拡張子に関連付けされたプログラムが自動的に立ち上がります。
拡張子が「txt」ファイルの場合、初期設定はノートパッドになっています。

話を戻しましょう。
作成したファイルをクリックした後、右クリックします。
するとメニューが表示されますので、メニューからコピー を選択します。


そして、エクスプローラでコピーしたいフォルダをクリックします。
今回は、エクスプローラで最上位に表示されているディスクトップを選択します。
そして右クリックでメニューを表示し、貼り付けを選択します。


6章で説明しましたクイック起動の中に表示されている下図の絵をクリックしてください。
これをクリックすると、現在ディスクトップで表示中のウィンドウが全て見えなくなり、ウィンドウが何も無いディスクトップが表示されます(もう一度クリックすると、元の状態に戻ります)。


ウィンドウが無くなった、ディスクトップを良く見てください。
先ほど貼り付けた「aaa.txt」ファイルがディスクトップ にあるはずです。
今回はディスクトップでしたが、当然別のフォルダを指定することも可能です。


10.2 移動

移動は、複写と殆ど同じ操作です。
コピーの時は、コピー対象のファイルを選択し、メニューからコピーを選択しましたが、移動の場合は、切り取りを選択します。
それ以降の手順は全く同じです。

10.3 ショートカットの作成

今まで何度も説明してきましたエクスプローラですが、プログラムの実体は、CドライブのWINDOWSフォルダの配下に「explorer.exe」という名前で存在します。
エクスプローラを使うたびに、スタートメニューから選択したり、WINDOWSフォルダの配下を探して、「explorer.exe」をダブルクリックというのが面倒になってきます。

前述の複写で、ディスクトップにファイルをコピーできるのだから、「explorer.exe」もコピーしてしまえば、ディスクトップの「explorer.exe」をダブルクリックするだけで動かせるのではないかとお考えの貴方。
非常に鋭い!!
実際にやってみましょう。
複写の要領で、WINDOWSフォルダ配下の「explorer.exe」をディスクトップにコピーしてから、ディスクトップに作成されたエクスプローラのアイコンをダブルクリックしてみましょう。
見事に動きますねぇ!!


でも、エクスプローラがこの方法で動いたのは“たまたま”なんです。

通常プログラムは決まった位置にいないと正常に動作しない場合が少なからずあります。
それは、プログラムが動作するのに必要なファイルの位置情報をプログラム自身が居る位置からの相対位置で判断することが多いからです。
よって、プログラムの位置だけ移動させられると、必要なファイルが見つけられずに、動けなくなってしまいます。
それは、コピーされても同じです。

では、そのようなプログラムをディスクトップに持ってくることは不可能なのでしょうか。
そのための機能として、ショートカットというものがあります。

ショートカットとは、ファイルの位置情報だけを保持したファイルを作成するということです。
位置情報のみ保持したファイルをディスクトップに配置し、ディスクトップ上のショートカットをダブルクリックすると、OSはそのファイルがショートカットだと分かっていますので、そのショートカットファイルよりプログラム本体の位置情報を取得し、その位置にあるプログラムがダブルクリックされたように動いてくれます。
複写を解説しているメニューの中に、「ショートカットの作成」というメニューが見えます。
それを使用します。

ショートカットの作成を選択しますと、選択したファイルと同じフォルダに、・・・・へのショートカット という名前のファイルが作られます。
「explorer.exe」のショートカットは、下図のように「explorerへのショートカット」になります。


  そのショートカットをディスクトップへ移動すると、下図のようなアイコンがディスクトップに作成されます。
これをダブルクリックすると、先ほどと同様エクスプローラが起動します。


この方法で、どのようなプログラムでも、ディスクトップに配置することが可能です。
そして要らなくなったら、要らなくなったアイコンをクリックし、右クリックで表示されたメニューから削除を選択して、消してください。

10.4 ショートカットの名前の変更

ショートカットの名前が気に入らなければ、削除同様、右クリックでメニューを出し、名前の変更で自由に名前を変更することができます。



10.5 ショートカットのアイコン変更

ショートカットのアイコンの絵が気に入らなければ、変更することも可能です。
先ほど、ファイルのコピーで作成したエクスプローラのアイコンの方が気に入ったという方。
次の手順で変更してください。
アイコンをクリックした後、右クリックでのメニューからプロパティを選択します。
すると下図のような画面が表示 されます。
この画面の下方にある「アイコンの変更」ボタンをクリックします(途中で警告メッセージが表示されることもありますが、気にする必要はありません)。


次に、下図のような画面が表示されますので、貴方のお気に入りのアイコンを選択し、「OK」ボタンをクリックしてください。


すると、一つ前の画面に戻りますので、「適用」ボタンをクリックします。
これでアイコンが変更されます。


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