9. ドライブとフォルダとファイル
ドライブ/フォルダ/ファイルを説明する前に、
スタート → すべてのプログラム → アクセサリ → エクスプローラ を起動してください。 エクスプローラとは、貴方のパソコンの中身を見せてくれるツールです。 パソコンは、ドライブとフォルダとファイルで構成されています。 エクルプローラの「マイドキュメント」、「マイコンピュータ」という文字の左に表示されている 「+」マークをクリックすると、展開され、配下の情報が一覧表示されます。 「+」マークをクリックすると、「−」マークになりますが、 「−」マークをクリックすると、展開された情報が折りたたまれます。 9.1 ドライブ
ドライブとは、エクスプローラの中に「ローカルディスク(C:)」とか「DVD/CD-ROMドライブ(D:)」とか表示されていると思うのですが、それら(C:とかD:とか)それぞれをドライブと呼びます。
「C:」と表示されているドライブを言う場合は、「Cドライブ」と呼びます。 ドライブは、ハードディスク1つに対し、必ず1つは存在します。 ですから、ハードディスクが2つ付いているパソコンには、少なくとも2つのドライブが存在します。 ドライブはパーティションとも呼ばれます。 パーティション(Partition)とは、「仕切り」という意味で、パソコンは1つのハードディスクを複数のパーティション(ドライブ)に分割することが可能です。 方法は説明しませんが、ハードディスクをパーティション分割すると、次のようなメリットがあります。
・OSと自分で作成したドキュメントをパーティションの異なる場所に保持しておくと、万が一OSが壊れたために再度OSを入れ直す必要があっても、ドキュメントが壊れることはない。
・ファイルを検索する場合、パーティションで細かく区切られた中から探す方が速い(検索するファイルがどこのパーティションの中にあるか分かっている場合ですが・・・・)。 9.2 フォルダ
フォルダとは、ドライブの配下に作成される引き出しをイメージください。
その引き出しには自由に名前を付ける ことができ、引き出しの中に又引き出しを作成することも可能です。 そしてその引き出しの中に、自由に自分が保存したい資料を格納できます。 但し、同じドライブ配下で同じ並びに同じフォルダ名は指定できません。 人間なら、同じ名前でもどう違うのか記憶できますが、パソコンは区別できませんので・・・・。 上記図の、「フォルダD2」が「Cドライブ」配下に存在するとした場合、 「Cドライブ」から「フォルダD2」までを辿ると、「C:\フォルダA\フォルダB\フォルダC\フォルダD2」と表すことができます。 「\」は、フォルダを区切る記号です。 フォルダのルートから、所定のフォルダまでのこのような表記をパスと呼びます。 9.3 ファイル
ファイルとは、フォルダの中に格納される色々な形式の資料です。
資料は貴方が作成したドキュメントかもしれませんし、何かを実行するプログラムかもしれません。 それら全てをひっくるめて「ファイル」と呼びます。 ファイルは、ファイル名と拡張子から構成されています。 ファイル名は何でも良いのですが、拡張子は一定の決まりがあります。 OSはそのファイルの拡張子を見て、そのファイルがプログラムなのか、ドキュメントなのかを判断します。 では拡張子は、決まった文字列でないといけないのかというと、そうではありません。 貴方の好きなように付けることもできます。 但し、OSがそのファイルをどうして良いのか分からないので、貴方が指示する必要があります。 9.3.1 ファイル名
ファイル名は、「ファイル名.拡張子」という形式になっています。
今、エクスプローラが立ち上がっていると思いますが、このエクスプローラのファイル名は、「explorer.exe」です。 「C:」ドライブの「WINDOWS」フォルダの中を探してください。 沢山あるファイルの中に「explorer.exe」があります。 エクスプローラは、設定を変更しない状態では、拡張子は表示されません。 拡張子を表示するには、下図のように、エクスプローラのメニューから、ツール → フォルダオプションをクリックすると 下図画面が表示されます。 下図のように、"表示"タブをクリックしてから、登録されている拡張子は表示しない をクリックし、チェックマークを外して、「OK」又は「適用」ボタンを押下します。 「explorer.exe」の「explorer」がファイル名で「exe」が拡張子です。 以下に、主な拡張子を挙げておきます。
エクスプローラの表示ボタン → 詳細 を選択します。 9.4 ドライブ・フォルダ・ファイルの関係
イメージが湧かない方は、このように考えてください。
ドライブとはタンスです。パソコンには、必ず1つのタンスが初めから備え付けてあります。 最初に備え付けてあるタンスをCドライブと呼びます。 タンスに収納できる容量は決まっていますので、容量が足らなくなれば別のタンスを購入して据え付けます。 新たに購入したタンスはC以外の別ドライブになります(Dドライブとかです)。 どのタンスも好きな場所で切断することができます。 これをパーティション分割と呼びます。 パーティション分割したタンスは、容量が小さくなっていますので、その中からある収納物を探す場合、大きなタンスから探すより早く探すことができます。 タンスには、好きな位置に引き出しを作ることができますが、引き出しには名前を付けなければいけません。 引き出しは複数作成することができますが、同じレベルに同じ名前の引き出しを作ることはできない決まりになっています。 また、このタンスは不思議な機能を持っていて、引き出しの中に複数の引き出しを作るもできます。 引き出しの中に作成した引き出しにも、複数の引き出しを作成できます。 このような引き出しの中にある引き出しであれば、容量はどんどん小さくなりそうですが、パソコンの引き出しは容量が小さくはならないのです。 奥の方にある引き出しに、タンスの全容量の収納物を収納することもできてしまいます。 このそれぞれの引き出しをフォルダと呼びます。 この引き出しは、作成してから名前を変更したり、削除したり、移動やコピーもできます。 作成した引き出しの中に、収納する物を入れます。 これがファイルです。 ファイルは、一つの引き出しの中に複数収納することが可能ですが、同じ引き出しに同じ名前のファイルを収納することは出来ない仕組みになっています。 ファイルも名前を変更したり、削除したり、移動やコピーもできます。 フォルダを削除するとその中に収納されているフォルダやファイルも消えてしまいます。 フォルダを移動するとその中に収納されているフォルダやファイルも移動します。 しかし、フォルダの名前を変えても、その中に収納されているフォルダやファイルは何も変わりません。 どうですか、イメージできましたでしょうか? 9.5 フォルダの作成
フォルダやファイルは、好きな位置に好きな名前で作成したり、名前を変更したり、削除したりすることができます。
パソコンを使用して色々な作業をする場合、作業用フォルダが必要になります。 作業用フォルダを作成しておけば、一時的なファイルを保存したりする場合には便利です。 それでは、フォルダを作成してみましょう。 ここでは、Cドライブの直下に「Temp」という名前のフォルダを作成してみましょう。 Cドライブをクリック → ファイルメニュー → 新規作成 → フォルダ → フォルダ名を入力「Temp」 以上で終了です。 9.6 名前の変更
フォルダやファイルの名前を変更するのは非常に簡単です。
名前を変更したいフォルダやファイルにカーソル を移動してクリックすると、選択したフォルダやファイル名が青色で塗りつぶされます。 その後、ファンクションキーの「F2」を押下します。 すると、選択したフォルダやファイルの名前を入力する状態になりますので、変更したい名前を入力し、「Enter」キーを押下します。 「F2」キーを押下する方法以外にも、カーソルで選択した後、マウスの右クリックでメニューが表示されますので、その中から、「名前の変更」を選択する方法もあります。 OSが必要とするファイルや、プログラムが必要とするファイルなどの名前を変更すると、OSやプログラムが正常に動作しなくなる可能性があります。 9.7 削除
フォルダやファイルを削除するのも簡単です。
名前の変更同様、削除したいフォルダやファイルにカーソルを移動してクリックし、「Delete」キーを押下します。 フォルダを削除すると、そのフォルダ配下に格納されているフォルダやファイル全てが消えてしまいますので注意してください。 OSやプログラムのファイルを誤って削除すると、OSがプログラムが正常に動作しなくなる 可能性があります。 「Delete」キーを押下する方法以外にも、カーソルで選択した後、マウスの右クリックでメニューが表示されますので、その中から、「削除」を選択する方法もあります。 9.8 ファイルサイズ
エクスプローラを見ると「サイズ」という欄があります。
これはファイルの大きさをコンピュータ独自の単位で表したものです。 単位は「バイト」です。 コンピュータは0と1だけしか分かりません。 つまりONとOFFだけの世界です。 0か1、それで2通りの状態を表せます。 それをビット(bit)と呼び、パソコンの最小単位です。 ビット(bit)が8個集まると、256通りの状態を表すことができ、これをバイト(byte)という単位で呼びます。 1byteで英数字などの基本的な文字が表現でき。 ますが、漢字などは数万文字もありますので、とても表現できません。 そのために漢字を表す場合、2byteを使用します。 全角文字とは、実は文字の幅では無く、表現するのに2byte必要な文字のことを言うのです。
1byteの約1000倍が1Kbyte(キロバイト)です。
ピントこないと思いますが、朝刊の文字数が約25万文字だそうですから、これをパソコンに取り込むと、122Kbyteになります。1Kbyteの約1000倍が1Mbyte(メガバイト)です。 1Mbyteの約1000倍が1Gbyte(ギガバイト)です。 1Gbyteの約1000倍が1Tbyte(テラバイト)です。 エクスプローラで見ると、122Kbyteというサイズは非常に小さなサイズのファイル であることが分かります。 今では標準的なサイズである200Gbyteのハードディスク全てに朝刊の文字を蓄積すると、約5000年分の朝刊が蓄積できます。 9.10 ファイルの保存
ワープロなどで文章を作成すると、その文章の保存先を訪ねられます。
基本的に、文章の保存先は「ディスクトップ」であろうが、どこかの「フォルダ」の中であろうが構いません。 貴方のお好きな場所を指定してください。 しかし、いざ保存した文章を読み込もうとした時に、「あれ!!あの時書いた文章どこに保存したっけ?」とならないように、作成した文章の保存先は、ある程度どこに保存するかを決めておくべきでしょう。 ディスクトップにアイコンで表示されている「マイドキュメント」の中でも良いですし、自分でフォルダを作成して、その中に保存するのでも良いでしょう。 ディスクトップにアイコンで表示されている「マイドキュメント」というのは、Windowsユーザがドキュメントを保存する場所として用意されているフォルダで、実際は、「Documents and Settings」フォルダの奥深くに保存されます。 とにかく、あるフォルダの下を探せばそのファイルがあるはずという具合にファイルを保存しておくことをお勧めします。 できれば、文章の種類毎にフォルダを作成し、ファイル名を日付付きで管理すると管理しやすいのではないでしょうか。 私は「マイドキュメント」というフォルダが無かった頃からパソコンを触っている関係で、ディスクトップ上の「マイドキュメント」というフォルダに愛着がありませんので、自分でフォルダを作成し管理しています。 「マイドキュメント」フォルダは保存する時に手間が掛からなくて良いのですが、ファイルをエクスプローラから探す時に保存先フォルダが以外と深いため、そのフォルダまで移動するのが面倒なので・・・という単純な理由です。 |
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