2005 大菊栽培デ−タ    


2005年大菊栽培デ−タのスタ−トです。過去デ−タも残しておきますのでご参考に!今年も今から約半年間頑張って行きたいと思います。
皆さん、宜しくお願いします。

3月21日   腐葉土の調整

  去年の12月に作っておいた腐葉土も何回かの切り替えしの結果、写真の状態になった。例年私は腐葉土をあまり細かくしないで使用しているが昨年少しだけ細かくしてみた結果が良好だったので、今年は本格的に腐葉土の改善に取り掛かった(出来るだけ細かくして使うのが常識の世界だが・・・)。出来るだけ時間をかけずに改善するため、ガ−デニング用のシュレッタ−(ホ−ムセンタ−で¥14000、かなり作業が楽になる)を使ってみた。これが思ったより高効率で結構重宝する。今の時期に細かくしておき、さらに熟成させてふるいに通し今年は腐葉土にこだわってみたい。


  


4月24日   挿し芽

今年も菊シ−ズンの到来です。半年先のゴ−ル目指して頑張ろうと気合を入れました。毎年、同じ写真になってしまいますが今年の挿し芽状態です。挿し床の作り方などは以前のデ−タを参考にしてください。今年はクンタンとバ−ミュライトの量を増やしてみました。 


 


5月28日   5号鉢上げ


4月24日の挿し芽から3週間後に2号ポットに上げそれから約2週間後に5号鉢に上げました。約1/3の60鉢になりました。根張りの状態がポットの中に密集していない物は鉢上げしていません。何とか花壇用が4セット、本当はもう少し予備軍が欲しいところですが、栽培場所が小さすぎるので仕方ありません。5号鉢上げと同時に摘心も済ませました。


 


6月23日  三枝誘引の方法


三枝誘引の方法はいろいろありますが、わりと簡単で9号鉢に上げる時に能率的な方法を説明します。五号鉢に上げた苗を摘心して三枝に分けます。三枝に分かれて成長したそれぞれを五号鉢の側面に沿って立てた竹(間隔は120度)に捻りながら(三枝部分をしっかり摘み、伸びた枝部分をゆっくりひねりながら水平近くに持っていく)導き、竹との接点を結びます。あくる日には自然に苗先は上方に向きます。この時三枝部分から15cmぐらいの処で竹に結ぶと、9号鉢に上げた時にはちょうど支柱の部分になっていますから作業が簡単で失敗しません。


三枝誘引の方法 (捻り方)

三枝誘引の具体的なやり方です。左写真をご覧ください、左手の指でしっかりつかみ、右の指だけ雑巾を絞るように捻っていきます。右の写真は本日9号鉢にアップしたときの状態です。上の写真のように準備しておくと、きっちり支柱のところに苗が着ています。(予備がまだ切ってありません)

 


7月10日 胴切り


7月10日に一部の品種を除いて”胴切り”を行った。もっともこの時期にある程度伸びていなければ実行できない。方法は三枝の高さを揃える事にもある。天は少し長く残して切る。鉢を前から見た時、前方に向いている葉の脇から出る新芽を使うと綺麗な処理が出来る。又、この時斜め方向にカットすると、継ぎ目が判り難く綺麗な結果となる。胴切りは柳芽の発生を防止する手段としてはかなり有効です。(上段左、胴切り前。上段右、胴切り後。下段左写真は斜めにカットしているが、実際はもっと新芽の近くで切ると後で判らなくなる。下段右、処理後の様子。)


 


 


9月17日の状態


7月10日以来のホ-ムペ-ジ更新です。本当に今年は暑い。昨年より菊つくりが難しく感じます。暑いと成長が止まり最後にジベレリンを使うと上部だけが伸びてしまい、品評会には出せない姿になります。来年はこの暑さにどう対応しようか、それとも根本的に不適当な環境だから、もう止めるべきか考えさせられます。以前武生の菊人形展に行った時、10月の開幕時に満開になっている菊があり、どんな方法を取っているのか聞いた事があります。ク−ラ−の効いた部屋でシェ−ドして間に合わせるとか?本人もくたばりかけるほど暑いのに菊様にク−ラ−とはとんでもない事です。しかし、来年はホ−ムペ−ジに紹介していたりして・・・。


 


10月8日 菊の仕立て

後、残すところ一月で今年の成果が現れます。蕾の状態は如何でしょうか。菊花展や品評会に出展する時、最後の調整が必要です。菊の”仕立て”は最後の仕上げと言っても言いぐらい重要です。いくら大輪を咲かせていても見た目が審査員を惹きつける綺麗さが無くてはなりません。今回は”仕立て”の方法に触れてみます。まず、天地人が完全に手直し無しで出来上がるのは難しいことです。そこで、高さを調整する時に三枝の分かれ部分を麻紐でしっかり三角形に縛り、三枝が裂けないようにします。写真に示しているように、各枝を上下に移動させてもお互いが引っ張り合って避けないようにしっかり結びます。方法はどの枝からでもいいですから、最初の枝にしっかり結び(この時出来るだけ三枝の分かれ目に近い所)二本の麻紐を編んでピンとはらせながら次の枝に結び、三角形を作ります。これで力が分散され、枝を上下に移動させても枝は裂けにくくなります。次に蕾間隔は25cmに調整し、上部から見ると25cmの三角形に仕上げます。最後に前方から見た時に天が地・人より5cmぐらい高く設定した物が、花壇の前置きです。(地・人は同じ高さ)4列目は天を10cm以上高くしないと前から見た時に低く感じます。この様に仕立てると見違えるようになります。