第6章:あなたが好きだから!


居なくなってこんなに辛いなんて……一人で居る部屋がこんなに寂しいなんて。

たった2日しか一緒に居なかったのに!

ギルバートが村から出たなんて、そんなはず無いわ……。待ってるって言ったもの!

でも、もう6日間も帰ってきていない。考えられる事は、二つ、いずれにしても……。

「フィソラ……あなたは私のパートナーよね?」

『もちろんだ。急にどうした?

……ギルバートが……気になるのか?』

二人いた私の家族。一人減っちゃった……………。

「どうしてかしらね。たった二日間、一緒に暮らしただけなのに……」

『仲良くなるには、十分な時間だ。安心しろ、私は決して離れない』

「…………」

『怖いのだろう?誰かが離れていく事が……』

そうね………。今怖いのはそれよ。

たぶん、私はこの後………。

今フィソラに訊いたのも、一人になるのが怖いから、それに、

覚悟を決めるため!

レグルスとの別れを………。

「フィソラ……長老に会いに行くわよ!後で呼ぶわ!」

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