<2006年10月例会山行>
・9日(月):ぶらり比良13:細川尾根~武奈ヶ岳
・19日(木):蛇谷ケ峰(野点下見)
・22日(日):蛇谷ケ峰(野点山行)
 
  <細川尾根~武奈ヶ岳~西南稜>
 ・日 時:2006年10月9日(月・休)天候:晴
 ・参加者:CL西村高、菅宏、菅泰子、天岡、近藤、岡:6名
 
・コース&タイム:事務所==細川(8:35)~分岐(9:45)~(細川尾根)~706m(10:00)~武奈ヶ岳(11:35~12:20)~(西南稜)~ワサビ峠(13:00)~御殿山(13:20)~坊村(15:00)==事務所

 坊村で菅車と落合い、菅車を配置し西村車で細川へ向う。細川の休憩所に駐車し、出発。

 この通称細川尾根は細川集落から八幡谷の南側を武奈ヶ岳山頂へ伸びる尾根である。250m余から1214mまで標高差960mの大きな尾根。武奈ヶ岳への最短ルートであるが、それだけに急登である。地図に道は無いが、けっこう歩く人があるようだ。

 細川バス停前、八幡谷の南側で国道から斜めに山手への坂道に入る。道脇にカリンの実が鈴なり。10分程行くと、足元に「武奈ヶ岳へ」の古ぼけた小さな木版が置かれている分岐で左折し、山に入って行く。このコース唯一の道標である。

 「7月に下見に来た時は、雨という事もあってこの辺りはヒルだらけであったが、もう10月だし、しばらく雨もないから、もうヒルはいないだろう」と話を出したとたん、誰かの「ヒル!」の声。Aさんに糸ミミズみたいに細いのが付いている。3番手を歩いていたAさんはすっかりヒルに好かれたようで、しばらくの間、何匹かに付かれる。後続者がその都度発見して事無きを得る..経験上、3番手あたりが最も取り付かれやすい。ヒルに神経を集中しながら、急斜面のスギ林をジグザグた登る。

 自然林に変わる辺りからは、ヒルの心配は全くなくなる。
10数年か20年程前、積雪期に武奈ヶ岳山頂より細川尾根を下ってことがあるが、急下降であった事と山麓部のルートが判り難かった事だけは記憶するが、それ以外はほとんど覚えていない。急登であるが道は、はっきりしている。

 傾斜が平坦に近いゆるやかさになる。706m地点と思われる。あちこちに巨木が朽ちていて、墓場を思わせる。再び急登を進む。でも美しい林がずっと続き、気持ちがよい。ゆるやかな休憩にもってこいの所となり、10分休憩とする。1070m~80地点と思われる。

 低潅木をかき分け,くぐり抜ける感じで進むと、ポンとメイン縦走終に出る。武奈ヶ岳山頂は手が届きそうな距離。大パノラマが広がる。
 ここまで、1人も出会わなかったが、山頂はいっばいの人で、手前の休憩適地で昼食とする。2人先客が居たが、静かで展望も良く奥座敷といった雰囲気。昼前なので気温も上がり、遠くは雲が湧いて、春のようにぼや-としている。先客によれば少し前までは、白山が見えていたとの事。それでもしばらく周囲を眺めていると、一瞬白山が望めた。今日は近藤さんにとってバースデー山行とのこと。ゆっくり至福の時を過ごした後、山頂で記念写真に収まる。


快晴の武奈ヶ岳山頂にて

西南稜を行く
 西南稜をワサビ峠へ向う。この西南稜は比良を代表する素晴らしい風景だ四季それぞれ絵になる。道脇には所々リンドウやアキノキリンソウも見られ、ルンルンの稜線漫歩。

 御殿山付近ではトリカブトが散見される。
坊村への下山途中、はじいた栗のイガが沢山落ちている。ほとんど空であるが、実が残っているのもある。休憩は全員栗拾いに興じる。小さい粟であるが、集めると栗ご飯は出来そうだ。あまり拾うと動物たちに怒られそうで、ほどほどで下山にかかる。急斜面の樹林帯のジグザ道を慎重にゆっくり下りると坊村明王院に無事下山。
  報告:西村高行(写真提供は近藤さん)
 
  野点下見山行<比良:蛇谷ケ峰~横谷峠>
 ・日 時:10月19日(木)天候:晴
 ・参加者:西村・菅宏の2名
 
コース
・事務所=(高島町畑)=朽木桑野橋(9:12)~望岳所(10:00~05)~きのこ研究所(10:06~15)~林道別れ:登山口(10:22)~猪の馬場(10:31)~尾根筋休憩地(10:55)~791mピーク(11:25)~反射板(11:44)~蛇谷ケ峰(11:57~12~35)~須川峠(13:11)~横谷峠(13:50~14:00)~高島町畑バス停(14:46)=(桑野橋へ車回収)=事務所

 菅車と旧高島町役場で落合い、2台で畑へ向う。畑に菅車を配置。 バス停のトイレは男子小用と個室のボックスが各1個だけなので、高島駅でトイレ借用がベター。
 西村車で朽木桑野橋へ向かう。当日、直前のトイレは朽木の道の駅で拝借と決める。桑野橋を渡ったところで、国道から脇道に左折し、車を置く。林道を歩き出すと、すぐに暑くなり汗が噴出す。半袖Tシャツに替える。林道は急でぐんぐん高度を上げる。早めの休憩(衣服調整)が必要。
 望岳所は白倉岳が正面に一望。左端に武奈ヶ岳も望める。休憩適地。そこから1分ほどで「きのこ研究所」の看板と小屋がある。しばらく進んだところで、林道を別れ、左の山道に入る。(道標あり)松の目立づ自然林で歩き易い。猪の馬場で90度左に曲がると、頂上まで基本的にずっと東方向に進む。無線中継塔の横を通り過ぎ、しばらく少し急登を登るとなだらかで疎林が美しい尾根に出る。黄葉しかけである。休憩適地。
 791mピーク手前あたりから、ブナが散見される。天狗の森を過ぎ、小さいピークを越すと反射板のあるなだらかな西峰ピークである。一度下ってから登り返すと蛇谷が峰山頂である。当日は他の登山者が多くなければ、蛇谷が峰山頂で昼食と野点をしよう。
 下山路、急斜面を下りきると、なだらかな縦走路となる。広がりめある快適な林間コースが続く。須川峠を過ぎると、モミの木が目立つ。横谷峠は広々としているが、草がほとんど生えていず、殺風景な印象である。畑への道は深い掘り込みの道であるが、落ち葉が溜まり、ふかふかで足にやさしい。
 林道に下り立つと、道に沿って丈夫なフェンスが張られている。鹿や猿・猪などの侵入よけか?開けて通り抜け、きちんと閉める。最後は畦道から人家の横を通り抜け、道路に出る。100選の棚田が夕日に映え、土手の陰影がくっきりして、美しい。2時45分にバス停到着。ゆっくり歩いたので、本番と変わらないペースと思う。野点の時間だけ、プラスされるくらいと予想。
  報告:西村高
 
  登山祭典兼公開野点山行<比良:蛇谷ヶ峰~横谷峠>
 ・日時:10月22日(日)
 ・参加者
  ・1班:西村(CL)秋本・SL)金井・(SL)藤田・田中・松田:一般9名
  ・2班:西尾(CL)山本・(SL)岡・(SL)石川・浅場:一般9名
  ・3班:菅(CL)奥野・(SL)山口・(SL)菅・山田・久保田(記録):一般9名
 
・コ―ス
 小野駅・和邇駅~バス~朽木桑野橋~蛇谷ケ峰~須川峠~横谷峠~高島町畑~パス~
和邇駅小野駅
 7時40分 小野駅パス出発
 7時45分 和邇駅で合流
今日の天気予報は晴れということだったのだがバスから見えるのは怪しい雲、さて一体どうなることやら、‥と思ったら晴れ間が覗き始めた。会長の挨拶から今日の山行は始まった。
 9時10分朽木桑野橋 バスを降りて受付、準備体操。
 9時35分各班に分かれて出発。真っ赤なマムシソウを見つけた。
 9時45分小休止、衣服調整
 9時50分出発・舗装された林道が続く。
 10時10分望岳所 見晴らしが良い。目の前こは白倉岳。上りが続き暑くなった。しばらく行くと「熊の鼻ヒュッテ きのこ研究所と」いう看板と小屋。
 10時登山口に着く。
 10時30分猪の馬場。
 11時休憩。久しぷりの山行だったので土手までの上りがとてもつらく感じられた。参加された一般の方々は、どう思われていたのだろうか。皆さん黙々と真面目に登っておられるようなのですが‥?

 11時10分木々は葉が少し黄色がかっているのだが紅葉には時期が早い。
 11時25分朽木村てんくうが見えた。「傾斜がきついと歩幅は小さく」菅さんのアドバイス。「前に進めばいつかは(頂上に)着ける」と山口さん。上りはつらい‥。
 11時55分小休止あと20分ほどで頂上に着くと言われた。風が強く雲がでてきた。雨が降らなければいいのだが‥。
 12時15分頂上、班ごとに分かれて記念撮影、曇っていた。若い女性にどこから登らてきたのか聞かれた。1人で来ているようだ。撮影の後出発、地面にぽたぽたと落ちている鹿の糞を見つけた。
 12時30分お昼の後野点、人数分のお茶を立てるのはなかなか大変。岡さんがてきぱきと指示をだしてくれる。「抹茶はお茶碗に入れた後上から押さえるとダマにならないでしょう?」はい、お母様その通りです!言われるがままに流れ作業でじゃかじゃかとお茶を立てる。色とりどりのお菓子とお茶で皆満足げ。


<女性陣ぺちやくちゃ会長タジタジ>
 13時45分 全員揃っての記念撮影。
 13時55分 出発。
 14時10分 滝谷の頭、下りが続く。下りの道は木の葉が敷き詰められふわふわとクッションが効いている。14時20分 須川峠
 14時50分休憩 横谷峠
 15時 出発
 15時30分民家が見えた。畑の棚田だ。ススキがきれい。棚田の稲刈りはもう終わっていた。最近ではあまり見かけないほおずきを植えている家があった。広場にはオールドプラッシュというバラが植えられてい薄いピンクの可愛らしいバラだ。看板に書かれた説取によるとアイルランド国立植物園から株分けされたパラだそうだ。
 15時45分 バスが待っていてくれた。<br>
 16時15分 近江高島駅でトイレを借りる。和邇駅、小野駅に向かう。無事に解散,,皆さんお疲れ様でした。日ごろの行いのおかげか(?)心配された雨も降らず安全にのんぴり楽しめた山行でした。
いつもお見かけしていた常連の方々の参加が減っているのが気になりましたがその代わり新しく入会された方もいてわいわいとにぎやかでした。
私は久しぶりの参加で山本さんに「肥えたか?」と言われその通りなのですががっくり‥。体は甘やかしてはイケナイと思い又頑張って山行に参加しようと思います。


<畑の棚田の風景>
  記録:久保田