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砂場いづみやのそば猪口

表面:柳文に裏面:「砂」のそば猪口と、小振りの「す奈バ」と書かれたそば猪口。 一説によると「砂場いづみや」はそば猪口を特注していたともいわれ、この二種類のそば猪口もわざわざ店名入りで作らせた物と考えられる。
「柳と砂」の猪口については、表面の「岩と柳の木、口縁からたれる柳の葉、根元に草花」の図柄と、底部(見込み)の昆虫文までがまったく同じで、裏面の丁度「砂」の字がある場所に鳥の絵が描かれた猪口の例がある。従って元々あった図柄の鳥の部分を店名の「砂」とさせたのか、逆に元々は砂場特注の図柄であったものが一般に出まわったものかは分からないが、ここに掲載したのは大阪で見つかった「江戸時代 砂場のそば猪口」である。猪口の形や技法からは18世紀中頃のものに共通すると思われるが、残念ながら素人で判断が付かないが、いずれにしても江戸時代中期以降のものであろう。
 
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