|
素麺公事 |
史料として「素麺」の文字が初めて登場するのは、京都・八坂神社の「祇園執行日記」である。康永2年(1343)の記録で、「自丹波素麺公事免除之間、一兩年不上、仍素麺儀沙汰之、坊人宮仕等少々來」とあって、ここに「素麺公事」も登場する。寺領や荘園への課税は公事であり、祇園執行日記に記録されている「素麺公事」もその一種であろう。このことから、この史料は素麺の初見であるとともに、すでに素麺はこの地域の特産品になっていたことがわかる。*「八坂神社」は明治以降の社名で、元々は「祇園社」であった。 |
[PC掲載ページ] 2-1 so-h [Mobileのページ] 2-1 so-h |