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そばがゆ
 
ソバを米に見立てて粥にしたもの。京都では、古い宮中の御所言葉に「薄墨」という女房詞(にょうぼうことば)があって、「そばがゆ」や「そば湯」は「うすずみ」と呼ばれていた。そば粒の粥やそばを茹でた湯の淡い色合いをいかにも京らしく表現した言葉である。秘境として知られた四国の祖谷は米がとれず、昔からソバを米に見立てて重宝した土地柄でもある。そば粥に具を入れ、味噌で煮込むと雑炊で、祝い事にはそば米の雑煮を炊き、普段の日にはそば米の雑炊を食べる。ロシアや東ヨーロッパの粥「カーシャ」はよく知られている。
 
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