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新町砂場
 
かつて大坂の「砂場」があったといわれるあたり。いまは新町南公園になっていて、さほど古くはないが石碑が二つ建っている。ひとつは明治21年(1888)自由党の壮士・角藤定憲が「大日本壮士改良演劇会」を旗揚げして、新派発祥となった「新演劇発祥の地」の碑が植え込みの中に埋もれている。もうひとつは砂場跡の石碑で、いささか大仰の感はあるが「本邦麺類店発祥の地 大阪築城史跡・新町砂場」とあって碑文には、『天正十一年(1583)九月、豊太閤秀吉公大阪築城を開始、浪速の町に数多、膨大を極めし資材蓄積場設けらる。ここ新町には砂の類置かれ、通称「砂場」と呼びて、人夫、工事関係者日夜雲集す。人集まる所食を要す。早くも翌天正十二年、古文書「二千年袖鑒」に、麺類店「いづみや、津の国屋」など開業とある。即ちこの地、大阪築城史跡にして、また、本邦麺類店発祥の地なり。坂田孝造・識』とあって、昭和六十年「大阪のそば店誕生四百年を祝う会」が建立している。
 
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