そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

修験道 (修験信奉)
 
ソバは修験道修行とは密接な関係にあった。修験道の修行で行う五穀断ちは、主食をソバ粒やそば粉に頼ることが多く日常的にもソバ(粒・粉)との関係が深かった。 例えば、天台宗比叡山の「千日回峰」は12年間の籠山の行中、五穀を断ち、塩も断って主食はそば粉だけと言われる。 比叡山・無動寺の「回峰行記」(元和元年〜万延元年:1621〜1860)によると、「蕎麦は六根清浄にて峰々を廻りし後に谷清水にて溶かし これを食す」と記されている。戸隠の修験者も、山中で五穀を断ち、わずかな野菜とソバの実を持ち歩き、粉にすりつぶし水でかいて食したと伝わっている。
 
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