そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

摂陽奇観
 
文化文政期(1804〜29年)に活躍した大坂の狂言作者濱松歌國の著で、地誌と元和元年(1615)から天保4年(1833)までの出来事を書き記している。このなかにも「難波のにんじん」についての名産振りを紹介し、ほかに染め物の藍や麦も盛んで、畑作による野菜だけに止まらず代表する作物はかなり多岐に渡っていたこともわかるがネギ(ねぶか)が名産であったとは書いていない。料理やそば関係の本のいう「難波がネギの産地であったのでネギのことをなんばと言った」としている論拠はここでも見いだせない。
 
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