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摂陽群談 |
江戸時代に編纂された摂津国の地誌、元禄14年(1701)刊行。全17巻から成り、大坂の有名な青物類についても産地別の名産を列記している。 そば屋の定番メニューに、鴨南蛮・鳥南蛮・カレー南蛮などがあるが、この「南蛮」の読み方には東西の違いがあって、東では「なんばん」、西では「なんば」である。東西での違いについて理由がわからない。多くの書物(特に料理やそば関係の本)では、大阪ではネギを使った料理を南蛮と言い、昔から難波がネギの産地であったのでネギのことを「なんば」と言ったとしているが、論拠がわからない。摂陽群談では、大坂の有名な青物類について産地別の名産を列記しているが西成郡難波村のネギについての記載はない。「難波がネギの産地」であったという論拠はこれによっても出てこない。 |
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