搾乳牛(ホルスタイン種)の経営サイクル
まず、現地では牛がどのように飼われているのかを見ていきたい。 乳牛は生まれてから約1年強で子牛を生めるようになり、その後人工授精などを介して子牛を生むことになる。 そのときに初めて牛乳が出せるようになり搾乳牛となる。搾乳できる期間は出産後8ヵ月で、妊娠期間は約10ヶ月。 そして、生まれて6〜7年ほどで引退させられ肉用牛として市場に売りに出される。 また、出産前の2ヶ月間はお腹の子供への栄養補給や母牛の体力を回復させるために搾乳を休むことになる(乾乳)。 そのときは、牛舎から出し放牧させることがある。
人工授精しても妊娠しなかったときは、次の排卵(約1ヶ月)を待ってからまた受精させなければならない。 このように妊娠が遅れると、乳も出さずにただ餌だけ食べている放牧期間が長くなってしまう。 効率が悪く餌代も無駄に消費することで経営にも悪い影響出る。 牛を健康な状態に保ち、妊娠する確率を上げるためには日頃から健康チェックを心がけることが重要である。 |
|||||
次へ |