有機農業とは

 有機農業とは化学的手段による生産をやめ、農薬・化学肥料に代表される、近代農業の持つ自然環境や食品の安全性に対する破壊的性質をなくして自然環境や地域固有の生態系や 動物自身に依存する農業生産である。社会的背景、近代化農業の問題点の克服などから 同様の性質を持つ「自然農法」と同じ系譜を作っている。有機農業の技術は、化学系農薬、 化学肥料をできるだけ排除し、完熟堆肥の投入や多品目少量生産による高度な輪作体制の 定着が特徴となる。また、有機農業という言葉は、農産物の安全性やより良い品質を求める 社会要請から、農業生産や技術にとどまらず流通・消費を含め、社会的側面を持つ幅広い 用語となっている。


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