熊野(ゆや)〜明日香にて〜
一刀彫り作家:為田哲園(正次)
写真撮影:下里直行
為田哲園(正次)氏 平成12年5月20日撮影 平成12年5月21日撮影
1.熊野(ゆや)
能のひとつ。作者未詳。三番目物。平宗盛の愛妾熊野は遠江国(とおとおみ)
にいる病母を案じ暇(いとま)を乞うが許されない。ある日、清水寺に花見のお供
をさせられたとき、にわかに降り出した村雨に桜花が散るのを見て熊野が詠んだ
歌をきいた宗盛は哀れに思って、帰郷を許す(大辞林より)。
2.為田哲園(正次)
一刀彫り作家。大正4年、奈良市に生まれる。昭和11年頃から、かねて惹かれ
ていた彫刻・絵画の道を志し、独学にて地元名産の一刀彫小物を彫り始める。
昭和14年、木彫研究会に入会を認められ、彫塑を寺瀬信一師、絵画を浜田葆
光師に学ぶ。
一方、能姿の研究に励み、その成果を各工芸展にて発表、数々の賞を受ける。
爾後、東京・大阪・京都・奈良にて個展を催し、現在も下記の住所にて、日々
彫塑に精を出している。
〒634-0042 橿原市菖蒲町三丁目九番十五号 TEL:0744−27−5125
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